表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/400

78.手合わせ

さて、

メイドさんずに”近いうちにエールの食べれるお店に連れて行く”約束をさせられたオットーです。

ジャーマンはエールでカレーだぜ!!

ドイツ海軍カレーはエムデンだよ!!(巡洋艦のほう。)

ポテトに加齢すれば全てジャーマン!!

俺も何言っているのか解からない。


ベスタも参加して朝の日課をソツなくこなす。

カールとジョンから模擬戦を申し込まれた。

カールとベスタが模擬戦をしている。

カールが押している。

しかし、木剣の先をベスタが旨く裁いている。

”ウェイ”は使っていないが技量はベスタのほうが上の様子だ。

脳筋ジョンがヤリたくてうずうずしている。

仕方ないのでジョンと模擬戦をする。

あっさりジョンを倒す。

俺の基本が奇襲攻撃なので填まると一瞬で決着が付くのだ。

「オットーお前のやり方は騎士のやり方ではないな。」

「仕方ないだろジョン。獲物ぶきが違う。俺は魔法使いだ、騎士には成れない。」

「オットーも武道大会トーナメントに出るのか?」

そういえばそんなイベント在ったなあ。

ゲームでは主人公とオットーが戦うストーリーだった。

まあ、俺が主人公に嫌がらせしてムリヤリ出場させるのだが。

で、公衆の面前で無様に返り討ちに合う。

婚約者にフラれる。

「何時やるんだ?”トーナメント”」

「ああ。半年に一回だから再来月だ。申し込みは予選の前日までだな。軍学校の連中も来る。」

「なるほど…。俺は参加資格は在るのか?」

「教員も参加できるから問題ないだろう?細かいルールは実行委員会から冊子が出ている。購買に置いてあるぞ。申込用紙もな…。」

「なるほど。」

「ここ数年は軍学校の連中が優勝を持って行っている。順位は軍に入る時に評価が付く。」

「カールとジョンは出たのか?」

「ああ、俺達は毎回出場している。予選は抜けられるが大体は二、三回戦で負ける。軍学校のヤツ等にな。」

「そうか…考えておく…。」

「その時はライバルだな。まあ、俺達は最後のトーナメントだ。カールはかなり本気だからな。」

「その様だな。」

模擬戦の決着が付いた様子だ。

カールの負けだな。

まあ、相手は元本職だ。

勝つほうがオカシイ。

悔しそうなカールに声を掛ける。

「カール。いい試合だったな。」

「女に負けた!!」

「カール。まあ、そう言うな。昨日も見てただろ。相手はかなりの腕だぞ。」

「ベスタ。タオルを持ってきてくれ。」

「ハイ、解かりました。」

ベスタの背中を見送りカールに話しかける。

「カール、元帝国騎士と戦ってどうだ?勝てそうか?」

「なんだと!!」

「おいおい、オットー。どういうことだ?」

「言っただろう。戦争捕虜で売られた口だと。ベスタは何も言わないが、恐らく帝国騎兵だ反乱で負けて売られたクチだ。」

「帝国騎兵!!」

「落ち着けカール。そうか。ココだけの話だな。」

「そうだ、腕は落ちてないハズだ。帝国式の剣術の参考にしている。士官クラスの最低があの程度だと思え。」

「このままだと勝てそうに無い!」

「カール。相手は本職だ。そう簡単に勝てない。」

「だが。オットーは倒したぞ!!」

「帝国のクセを見抜いたからな。まあ、鍛練することだ。俺は日課で鍛練するから一緒に模擬戦しようぜ。戦場で死なないために。」

「ああ、解かった。ココはオットーの胸を借りようぜ、カール。」

「しかし!!帝国兵だぞ!!」

「落ち着け。カール。元だ、元。今は俺の奴隷だ。負けて落ちれば俺達も奴隷か死体だ。負けない努力をするのは悪いことじゃない。死なない為には負けて逃げる方法もある。」

「そうだぞ。カール。敵を知るのにこんなに恵まれたコトは無い。俺達は未だ戦っても居ない。」

「そうだな…。悪かったオットー、取り乱して。敵を知れば良いんだな。」

ベスタがタオルを持って戻ってきた。

復活したカールはベスタに通常の態度で臨んでいる。

「お見事でした。従士殿。又手合わせをお願いします。」

頭を下げるカール。いや、なんか。変わったな。

強いと分かれば尊敬するのが脳筋の本能か?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 木剣の先をベスタが旨く裁いている。 捌いて
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ