73.討伐隊
フラン先生と別れて魔法科教室へ向かう。
まあ、授業は終わる所だが。
ロビンを捕まえるコトはできるだろう。
教室の扉を開ける。
皆の注目を浴びるが。
何も言わずロビンの隣に座る。
「では、速いが、ココで講義を終わろう、質問は有るか?」
無言の教室。
「では、午後、実技で。」
教授と入れ違いに成ったが。
何とか午前の授業には出席できた様だ。
すでに俺の左手はロビンの襟を掴んで放さない。
奥襟を掴んだら放さないだろ?
「おはよう、ロビン、飯を喰いに行かないか?」
「おはようございます、オットー様、今日はどうしましょうか?」
諦めている様な顔で棒読みするロビン。
何故か目にハイライトが無い。
男キャラでハイライトが無いとタダのモブだな。
「全くの予定なしだ!!良い進言を期待する。」
「あの、では、町の定食屋へ行っては?」
おお、ロビンのクセに、良いコトを言う。
このような情報を待っていたんだ。
「よし!!ロビン案内しろ!!大丈夫だ。多少危険でも何とかする。荒事は俺に任せろ。」
「いえ、荒事はありません、普通の店です。」
「なんだ、残念だ…。」
「オットー久しぶり!!今日はドコで食べる?」
フェルッポだ、上の席から大声で声を掛けられた。
ミッソカスが全部揃っている。
「ロビンが学園の外の店を知っているようだ。ソコに行く。」
「イイね、面白そうだ。」
「偶には違うものが喰いたいからな。」
何故かカールとジョンが乗り気だ。
「うん、確かに、いい加減飽きたよね?」
アレックス、どうした?無駄にキラキラしてないぞ。
「ああ、オットーは知らないのか?ココ2日で、野菜が値上がりしてドコに行ってもイモばかりなんだ。あとキャベツの酢漬け。」
まじか?
「どっかで戦争してるのか?」
「さあ?誰かが買占めしたらしい。」
「肉が喰いたいぞ。」
「ああ、最近塩漬け肉ばかりだからね。」
「ロビン何か聞いているか?」
「叔父上が西部の森に出兵しました、盗賊狩りだそうです。」
ああ、そうが軍が出動したか。
今頃、主人公が低Lvで奮闘しているはずだ。
いや、主人公が転生者ならもっと旨く立ち回っているはずだ。
やれやれ、何時になったら学園編がスタートするんだ?




