６９．スクロール解析
図書室で解散して寮にゾロゾロ戻る。
エミリーに収納魔法スクロールを忠告付きで渡した。（悪いコトに使うなと言い含めた。）
ロビンも欲しがる。
ロビンのクセに生意気だ。まあ、拗ねられても困るので。
”悪いコトに使ったら骨を折る。”と脅して渡した。
スクロール量産しなければ。
明日の午前中もサボるか。
サロンでお茶をする（ボリボリ。）
夕飯を食べてミソッカス共に食後のお茶に誘われるが。
”用事が在ると断る”
スクロールのコピー、いや、解析だ。
たて読みでスクロールを紙に書き写して内容を解析する。
なんだ？収納より文字が少ないな。
”ウェルフェッド”のスクロールは掛け声で眉間の丹田を廻すダケの魔法だった。
くっそ！！こんな物、俺でもスクロール無しでできる。
だが、記述を考えると無駄が在るような気がする。
もっと効率を上げて。
疲労蓄積が出ないように無理やり廻さず。
他の丹田も体の負担にならない程度に廻す。
魔力の消費を抑えて…。
ヨシ！！出来た！！
誰に試そう？
いやその前に掛け声を決めないと。
普段、言いそうに無いが、戦闘時に言い安い言葉。
アイデアが出なかったので。”ウェイ”にした。
俺にネーミングセンスは無いからな。
コレを量産した暁には多くの兵隊達が”ウェイ”するはずだ。
目蓋の裏には兵達が”ウェーイ””ウェイ””ウェーイ”する姿が…。
「掛け声は”ヒィー”の方が良かったかな？まあ、決めてしまったモノは仕方ない。”ニィー”よりマシだ。」
”ニィー”の騎士なんて誰も望まないだろう。
”ウェイ”のスクロールをマジックインクで三枚作る。
収納する。
明日は一時間目ブッチギってスクロールの量産と包丁の量産をしよう。
マジックインクの消費が激しすぎる。
何か手を考えなければ。
マルカとベスタが戻ってきた。
ベスタの報告では。
仕立て屋がコートと制服を持って来たそうだ。
そうか、仕事が速いな。
マルカの報告では。
サロンでミソッカス共が丸テーブル囲んで二人で一個のマグを持って向かい合わせで何か騒いでいたらしい。
見ていて気持ち悪いので誰も近づかなかったが、一部の女生徒がハアハアしていた。
なるほど、流石に脳筋共、練習に余念が無いな。
出来れば人が見ていない所でやれよ。
マグを追加注文する時は取っ手を二つ付けるべきだな。
寝るまで時間が空くので脳内の悪魔をスケッチに写す。
すばらしい。（ハアハア）
思わず筆が進む。
まあ、紋章だけ書いているので何を書いているのかは他の人には不明だ。
補助線でへそや肋骨を入れてある。
恐らく皮膚の下の内臓や、循環器を強化する紋章だな、同じ記述が続くところも在る。筋肉強化か？
同じ文字と同じような文字を探して分類分けする。
文字自体の意味が解かれば速いのだが…。
他の悪魔の紋章とも見比べる。（エロイ悪魔限定。）
何となく何をやっているのは解かってきた。
使える魔法が重なっている場合、同じ記述が有った。
「コレは面白いぞ。」
悪魔を丸裸にできる。（戦闘的な意味で）
エロ悪魔を捕獲して実験したい。（性的な意味で）
このゲームはエロゲーでは無かったがこの世界はエロイコトはＯＫなので全然ＯＫだ。
バッチコイ！！魔王！！魔法解析して待ってるぜ！！（ハアハア）
