64.石屋はドコだ?
出来た包丁は一個づつ検品して収納した。
ぺディナイフも砥いで見て切れ味を試した。
問題は無い。
砥いだ包丁とぺディナイフを壊すつもりで使ってみたがナカナカ壊れなかった。(最終的にムリヤリ折った。)
ココまで壊れないと品質には問題無いだろう。
包丁もペディも砥いでない。
砥石を付けて売りつけてお客さんに砥いでもらおう。
その時は包丁砥ぎクリップも付けてやれば主婦にも簡単に砥げるハズだ。
二点セットでオマケ(砥石付き)なら主婦もクラッと来るはずだ。
問題は砥石を300個手に入れるコトだな…。
砥石の原石、ドコに有るんだ?ついでに町で聞いてみよう。
未だ昼前なので市場が出ていた。
基本は生鮮食料品を売る店ばかりだ。
カゴや衣服等の雑貨を売る店もある。
たぶん郊外の農家が作って売って居るモノばかりだろう。
暇な金物屋へ向かった。
今日も暇そうにヒゲを生やしたガリガリの親父が火の付いていないパイプを銜えている。
「親父。砥石は売ってないか?」
私服なので一瞬びっくりしたようだが。
顔を思い出したのかスグに何時もの辛気臭い顔に戻った。
「前の学生さんかい?ウチは金物屋だ、冷やかしなら暇な時に来てくれ。」
無論、客は居ない。
「では売っている店や、取れる場所を教えてくれ。」
「ソコラ辺のレンガで皆、研いでいるからワザワザ買う人居ないなあ。まあ、武器屋ぐらいしか高級砥石置いてないね。後、石屋。」
「石屋?」
「ああ、建物の石材で砥石の替わりになるものが有るらしい。ナンだったかな?誰から聞いたんだっけ?」
腕を組んで考える金物屋の親父。
「なるほど。石屋か…。」
「まあ、王都の北門出た所に石屋が多いから聞いてみたら?」
「そうか、解かった。この前買ったカップはどうしたら手に入る?」
「ああ、在庫も無い、もう作ってないけど、作った職人は知ってるよ。」
「そうか!!」
「でも、数百個単位でないと作ってくれないだろうね。あの時のカップは1000個作ってもらったんだ。前払いで。」
「うーん。そうだな…。今はムリだがそのうち注文するよ。」
職人は材料揃えないといけないから大体が前払いだ。まあ、良いだろ。
「まあ、気長に待ってるよ。」
北門をでた。
町が広がっている。
石屋だけでなく。大工等の建設関係の人が多い様子だ。
通りで冷えた果物売っている出店で聞くと石屋の場所を教えてくれた。
広い石置き場にポツンと小屋が立っている。
小屋に石屋の看板が出ている。
中に入ると日に焼けた逞しい身体の爺がいた。
「砥石になる石を探している。置いてないか?」
「おう、ボウス、ウチは石屋だが、石レンガは置いてない、山から切り出した石を売っているダケだ。」
なるほど、石大工がココで岩買って割って不揃いの石レンガを漆喰で固める工法らしい。
「なるほど、しかし、砥石になる石は有るのか?」
「有るぜ。デカイがな。何を研ぐんだ?」
「包丁だな。」
「ハハハハ、包丁ならレンガで砥げよ。」
「まあ、いいだろう。見せてくれ。」
「ふん、解からんやつだ。まあ来な。見せてやる。」
石置き場を爺の先導で進む。
「コイツが砥石にもなる石だ。」
なるほどデカイ。俺の背丈よりデカイ。
砂岩で水を少し含んでいる様子だ。
障ると冷たい。
サーチ結果
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道具:岩
効果:珪質岩石
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「もともと、どっかの貴族の御屋敷で使った石材の残りだ。玄関に使うといい。明るい部屋になる。今は光沢がでるヤツが流行りだ。」
「いくらだ?」
「ああ?石は金貨3で運び賃は王都内部なら金貨25だな。遠方なら見積もりだ。」
「よし、買い取ろう。持って帰るから金貨3枚でいいな?」
収納から金貨3枚を取り出して爺に渡す。
「は?持って帰れるわけ…」
手をかざし。
収納する。
クラクラするが意地で立つ。
”岩 18t”
クッソ、耐えろ俺!!
消えた岩を見てアゴが地面に付く勢いの爺。
「じゃあな。」
立ち去る、流石に辛いのでポーションを煽る。
(´・ω・`)次回NTR注意。




