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54.許婚

(´・ω・`)うまく行っていれば。明後日の夕飯は鴨鍋。

「「「ソレでお願いします!!」」」

何故か全員が一致した。

店員が下がる。

何故か皆、立ち去る店員の後姿を見送る。

ほぼ全員ケツに目線が行っている。

何故か皆テーブルに身を屈めてヒソヒソ話になる。

「おい、かわいい子だったな。」(マルコ)

「マルコ、あんな子が好みか?」(カール)

「兄さんの好みは良く解からないけど。結構、細身の子が好きだよね。」(フェルッポ)

「アレックスは手当たりしだいだがな。」(ジョン)

「いや、かわいい子には声を掛けないと失礼だろ?」(アレックス)

「あの、平民にはあまり…。ソレは止めて下さい。毎年ソレで泣いている女の子が居るんです。」(ロビン)

「だそうだ、アレックス。気を付けろ女で身を滅ぼすぞ。」(オットー)

「オットーは女なら何でも良いからな。」(ジョン)

「オイひどいな。」(オットー)

「オットー。司書とはどうなんだ?」(カール)

「何で司書?」(フェルッポ)

「お前の司書を見る目つきがエロい。」(マルコ)

「いやいや、司書さんはかわいいけど何でも無いよ。そうだな。彼女は俺の心の”オアシス”だ。」(オットー)

「”OASI”ってなんだよ。」(マルコ)

「ああ、悪い。心の泉さ。」(オットー)

「うわ、オットーがそんな言い回しできるなんて。」(アレックス)

「おいおい、俺だって貴族の端くれ口説き文句の一つぐらい出来るさ。」(オットー)

相手に通用するかは不明だが。

「くっ、女にモテたい。」(アレックス)

「アレックス、お前が言うなよ。」(カール)

「アレックスぐらいなら許婚が居るんだろ?」(オットー)

「居るけど。どれも安全牌だよ。たぶん僕も知らない人が10人も居るよ。たぶん相手も…。」(アレックス)

「そうだな。家が酒飲み話で許婚を沢山作るのは止めて欲しいな。」(マルコ)

「まあ、一番安い同盟みたいなものだからな。俺も三人居る。合ったコトは無い。」(カール)

「俺は5人だ。2人とは子供の頃に会ったが、もう随分と昔だ顔も覚えていない。弱小貴族が一家全滅しない為の生き残り策だからな」(ジョン)

「おいおいひどいな。随分と女を泣かせているんだな。」(オットー)

「オットーはどうなんだよ?」(アレックス)

「オットーは、メイドを泣かせてるだろ。」(フェルッポ)

うん?ベット以外では泣いてないぞ?心では泣いているかもしれんが。

「ふむ、そういえば俺には家の者からもそんな話は聞いてないな。今度親父に会ったら聞いてみよう。」(オットー)

「オットー忠告しておく。意外に面倒なコトに成るから相手から言われるまで黙っていたほうが良い。」(アレックス)

「そうか、アレックスが言うと説得力があるな。」(オットー)

「そうだ、知らないことは悪いことじゃない。どうせ結婚相手なんて選れべないんだ。今のうちに恋愛を楽しんだほうが良い。」(アレックス)

「だからと言って平民の子にコナ掛けるのはヤメテクダサイ。」(ロビン)

「アレックスは楽しみすぎだ。周りのコトも考えてくれ。」(マルコ)

「やれやれ、なんでそんな面倒なコトが楽しめるんだ?」(カール)

「全くだ。」(ジョン)

「女無しでどうすんだよ。」(フェルッポ)

「店に行けよ。」(オットー)

「店って?」(フェルッポ)

「おい!オットー。」(マルコ)

「そういうことしてくれる店だよ。気を付けろよ、店と娘を良く選ばないととんでもないヤツと兄弟に…。」

「オットー!!」(アレックス)

「なんだよアレックス。お前だって親父ときょうだ…。」

「あの、お飲み物をお持ちしました。よろしいでしょうか?」

「ハイどうぞ。」

見回すと皆背筋を伸ばして彫像のように座っている。

ツインテールがボトルと言うか水差しの様なピッチャーをテーブル中央に置いた。

凍りついた能面の様な笑みだ。

何故か。無表情に身体を拭くメイドを思い出した。


(´;ω;`)うまくいきませんでした。

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