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50.ポーション

まずスクロール屋へ向かおう、と言ったがポーション屋の方が近いコトが解かった。

先にポーション屋へ行こう。

ポーション屋に入ると。

オネーさんはマイト先輩に変身していた。何を言っているか…。

いや、何だこの疲労感は俺のウキウキを返せ。

「あれ。ハイデッカー様、いらっしゃい。」

「おや、先輩、”アルバイト”ですか?」

「え?”労働”?いや、母の実家の手伝いと言うか店番だよ。」

「おお、ココはマイト先輩のご親戚でしたか。知らずに利用していました。」

「いつもありがとうございます。今日はおそろいですがどちらへ?」

「王都の散策と買い物です。ああ、低級ポーション40個下さい。」

”はいはい”と言って奥に引っ込むマイト・ニコライ先輩。

そうするとあのきわどい服着たオネーさんはマイト先輩の関係者なのか?

あれ?そんな話ゲームでは出てこなかったが…。

奥から40個の小瓶が出てきたので。

空瓶を渡す。空瓶を数える。マイト先輩。

「今日は女性の店員の方は見えないのですか?」

よっし!!聞き難いコトをロビンが言った。

「ああ、従姉は朝から材料収集に出かけたよ。」

そうかイトコだったか。謎が一つ融けた。

「材料収集?」

あの格好でか?別のものが集まってきそうだ。

「ああ、自家製のモノも有るからね。」

「なるほど。ではポーションも自家製なのですか?」

「え?いや、ポーションは業者から仕入れているね。ポーションは薬師の管轄だし。作れないワケでは無いけど設備が無いと売るほど作れないからね。」

がーんだな、ポーションは錬金術で出来ないのか?

俺の錬金術ゼニ計画がイキナリ頓挫した。

「そうですか…。いやてっきり練金で作るのかと思い込んでました。」

「ああ、道具と技法は錬金術で出来るけど。薬草が薬師で聖水が教会だからね。教会から聖水を買わなくてはいけないから、王都では薬師の作ったポーションが主だね。」

苦々しく笑う先輩。

なんだか金と権利の匂いがするな。

こんなのゲームに無かった。

「マイト先輩。マジックインクの材料はこの店で手に入るのですか?」

「ああ、半分ぐらいだね。言ってくれれば取り寄せするよ。どうします?」

「いや、申し訳ない。実験で使っていたら思いの他消費が早くて自分でも作ってみようかと…。」

「うーんマジックインクの製造は錬金術の中級の始めだからね。先ずは道具を揃えないと。大概は自作だね。」

うん、なら未だ出来ないな。まあ、一瓶先行発注しているから。大丈夫だろう。

「そうですね、その時はヨロシクお願いします。」


精算して店を出る。

魔法関係の部材屋だったが、専門が違うので皆ひまそうだった。

ただフェルッポだけが店の展示品。石のゴーレムに目をキラキラさせていた。

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