42.自習学習
「おい、今日はやらないぞ。」
「どうせ夕飯までヒマなんだ。図書室で時間潰そうぜ!!カップもみんな持ってきている。」
「おいおい。俺にも予定が在る。」
「何か用事でも在るのかい?」
「図書室で写本だ。」
あと司書ちゃんを視姦して楽しむ。
「じゃあ、良いだろ?昨日の続きやろうぜ!!」
「マルカとエミリーが良いって言えばな。」
結局全員が集まった。
マルカとエミリーとベスタが教室の前で待っていたので。
図書室に誘ったらよい返事が来た。
寮の雑務はベスタに任せっぱなしだ。
図書室に座る。
昨日と同じ順番だ。
しかし今日は向かい合わせで無く別の長机に座り背中を合わせた状態だ。
ロリの横に司書も座っている。
参加する気マンマンだ。
「はいではマグを取り出して。」
全員がマグカップを机の上に置く、司書は花柄のカップだ。
「司書さんやりたいんですか?」
「はーい♪やりたいです~♪」
うん、俺も凄くヤリたい。
仕方が無いので銅のマグを一個取り出し司書の前に置く。
「~♪」
喜ぶ司書、かわいいよ司書。
低級ポーションを9本取り出す。
意外に消費が早いな、補充の必要がある。
魔力を充填して一人づつ配る。
個々でマグに瓶の中身を入れる。
俺が一人ずつハーブの種を入れてその後にロビンが水差しで水を注ぐ。
「はい、先ず昨日の復習。出来たら手を膝の上に。異常が在ったら手を上げてくれ。」
皆、一通り両手に持って魔力を動かす。
司書さんがマグ持ったまま首を傾げている。
「せんせーわかりません♪」
司書さんが手を上げている。
「はい、魔法特性が無いとそうなります。」
「え~♪ぶ~!!」
不貞腐れる司書。
ああ、ほっぺをぷにぷにしたい。
皆問題なく出来た様子だ。
ロリロリも問題なく出来た。
昨日の実習の成果だな。
「はい、では目の前のマグを手を上げずそのままの姿勢で一通り回転させて。出来たら手をテーブルの上に出して。」
アレックスとマルコはすぐにテーブルの上に手を置いた。
続けて乳タイプ兄弟。
フェルッポが少し時間が掛ったがテーブルの上に手を置き、ロビンが終わる。
おい、ロビンお前もっと早く出来てただろう!!
司書さんはマグを両手で持ってうんうん唸っている。
眉間にシワが出ている。かわいい。
ロリロリは。ああ、今終わった様子だ。
「さて、と、ココまでが昨日の復習だ、何故か皆出来ている様子なので大変よろしい。では、ロビン列の人はマグを両手に持って。」
ロビン、フェルッポ、ジョン、マルカ、司書がマグを持っている。
「ハイでは、アレックス列の人は席を立って振り返って後ろの人の両肩に両手を置いて。」
アレックス、マルコ、カール、エミリーが席を立ち両肩に手を置いている。
俺は司書の後ろに立ち両肩に手を載せる。
うっほ!!イイ匂い!!
振り返った司書さんがコチラを見てニヘッと笑う。
「はい、じゃあ、マグを持っている人は自由に回して。後ろの人はソレに合わせて手伝うように同じ方向に回して。」
司書さんの肩の感触を味わう。
しかし、この人、魔力無いな。
うん、魔力は通るから単純に無いだけだな。
「あれ?止まっちゃう。」
ロビンが困惑している。
「何で?魔力が通らない。」
焦る黒髪ロリ、エミリー。
「はい、後ろの人は相手の魔力に合わせないと動きません。パターンは皆、知っているので相手のパターンに合わせるのが練習です。」
「くそっ難しいな。」
苦い顔のカール。
「カール、俺の魔法の邪魔をするな。」
「はい、邪魔をするのは別の機会で学習しますが今は相手に合わせてください。特に後ろの人。魔力を込めすぎても結果は変わりません。コツは相手の魔力の流れを読み取って合わせるコトです。」
「だめ!!解かんない。」
涙声のエミリー。
仕方が無いのでエミリーの両肩に手を載せてマルカの魔力パルスを送る。
「はい、こんな感じです。」
「え?なに?通った。」
「マルカは魔力の通りが悪い体質なのでちょっと難しいです。読み取りが難しいダケですがパターンが解かれば楽勝です。相手の魔力パターンを読む練習です。」
両手を離す。
「あ、出来た。」
ジョンがマグの中身が動かなくて苦戦している様子だ。
カールの両肩に手を置く、えっと、ジョンのパターンは…っと。
「うん?解かる!!解かるぞ!!俺にも見えるぞ!!」
「ホントだカール!!コイツ!動くぞ!」
流石脳筋乳兄弟、力技じゃないと言ってるのに魔力を使いすぎている。
後半持たないので魔力をデブ注入。
マルコはうまく言っている様子だ。まあ、兄弟だしパターンが似ているからな。
アレックスは顔の割りに器用だ。
たぶん、チマチマやるのが得意なんだと思う。
「さて、動くように為ったら前の人が回して、後ろの人は停止逆回転してください。逆回転したら前の人停止させて別の回転で回す。ソレの繰り返し。右回り左回り満遍なく。」
何故かみんな無言で真剣だ。
「出来る様になったら素早く。」
さて、司書さんの肩の感触を楽しむ作業に戻るか…。
司書さんに色んなパターンで魔力を通す。
マグの中身が動くコトに感動している司書さん。
しかし魔力が無いな?
仕方ない。
「司書さん1/3飲んでください。」
「はい、変な味~♪」
女の人が飲んでるのってエロじゃなく色っぽいね、特に口元。
「はい、お腹の中と手の中には同じものがあります。何か感じますか?」
「あれ?なにか?冷たい?」
ほう、水と氷系か…。意外だな。
「では、ムラが在るのが解かりますか?」
「解かんない。」
「ハイではマグの中で冷たいモノが渦を巻いています。解かりますか」
「はい、あ、動いた。」
「思った様に動きましたか?」
「はい、あ、でも。温くなってしまいました。」
「お腹の中も?手の中もですか?」
「はい。」
「魔力が尽きたので。温くなりました。コレから魔力を送るので一緒に練習しましょう。」
「はい♪」
かわええのう。俺。頑張っちゃう。司書さんパターンも解かった。
小瓶を取り出し魔力を充填して司書さんのマグに追加する。
濃くなったから操作しやすいはずだ。
周りを確認すると皆旨く言っている様子だ。
よし、交代させよう。
「ハイ、交代。今度は後ろの人自分の席に座って、前の人立って後ろ向いて。後ろに成った人は相手の魔力の流れを読み取って合わせて。司書さんはこのまま練習。」
「む、むずかしいです。」
「おい、ロビン君僕の邪魔しないでくれ。」
「え?そんな事言っても。」
「こんなに難しいのかカール。」
「え?何コレ?訳解かんないよ。兄さん。」
仕方が無いので一人ずつ肩に手を置き魔力を通す。
まあ。仕方が無い。
世話が焼けるが、皆わかった様子だ。
司書さんに魔力を注入しながら練習させる。
キャッキャと面白がる司書さん。
うん、後ろから覗くブラウスの谷間が眩しい。
ブラチラCGゲット!!ええ匂いや~!!
うん?
ロリロリがコチラを見ている。
「あの。出来る様になりました。」
「おお、そうかゲフンゲフン。では、停止逆回転してください。逆回転したら前の人停止させて別の回転で回す。素早く出来る様に。」
「ソレも全員できます。」
「速いな。まあ、いいや。では前の人マグの半分飲んで。水を足して。薄くなりますが出来るはずです。」
始めはわいわい騒ぐが直に黙って作業に没頭している。
うーん。
先に言っておこう。
「出来たら自分のマグを飲んで無い人はマグの半分飲んで薄めて交代。」
司書さんにマグを半分飲んで貰って薄める。
どうやら魔力は無いが魔力操作のコツは解かった様子だ。
薄めた魔力でも出来る様になった。
そろそろ時間だ。
「さて、いい時間になりました。今日はココまでにしよう。コレで相手に魔力を渡したり相手の魔法の発動の手助けしたり出来る様になってます。コレは治癒魔法の基本です。」
「「「おお、」」スゴイです!」
「オットー様、次回は何時ですか?」
黒髪ロリが発言する。
「次回は来週…。アレックス。何時にしよう?」
「ああ、予定が立たないな。実技の在る日にしよう。」
「まあ、俺は来週は、放課後はだいたい図書室に居るから。二人都合のイイ日でも良い。流石にこの先は二人の練習内容が変わってくる。」
「はい。解かりました。オットー様よろしくおねがいします。」
エミリーが首を垂れる。
そうだな、何とか司書さんと二人っきりでキャッキャウフフできる時間を作らねば。
 




