表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
387/400

360.祝賀会

(´・ω・`)前回の終わり方では流石に怒られると思ったのでゲリラ投稿。

さて、闘技場を出てトーナメント掲示板の前に来た。

全員揃っている。

いや。


「オットーが負けるとはな…。」

「マルコ、仕方が無いさ。アレックスの(レイピア)の腕は俺より上だ。」

「俺はオットーに賭けていたんだ…。最終日にアレックスも小額買っていたが…。負けだ…赤字だ。」

ジョンが落胆している。

「オットー様、言われていた勝ち券です。」

マルカが数枚の木片を出してきた。

「おお、すまんなマルカ。」

受け取る、額面、名前共に問題は無い。

「何を買ったんだ?オットー?」

「開始前のビッグゲームズでアレックスに金貨10枚張ったんだお陰で320倍から160倍に下がってしまったが…。最終的にはもっと下がったな。」

俺とアレックスは金貨10枚だがジョン、カールとマルコ、フェルッポにも金貨3枚を張った。

今日の昼からの試合には更に金貨10を買い足した。

「おい!オットー!!まさか!」

「カール。俺は8倍まで下がってしまったからな。」

「酷いなオットー。まさかわざと?」

「俺はオットーに賭けていたんだぞ!」

騒ぐ乳タイプ兄弟。

「そんなに下がったの?僕、ビッグゲームズにアレックスとオットーに…。いや、ごめん全員に金貨1枚づつ賭けてた。」

フェルッポは一応少しは買ったらしい。

「弟よ、よく金が有ったな。」

「オットーから貰った討伐代だよ、鎧買う為に溜めてたけど…。まあ。スっても良いかなと思って。」

勝ち券の木片には大会名と日付が焼印されており、選手の名前が書いてある。

引き換えしなければ記念品だ。

「ありがとうございます。フェルッポ様。私の様な者にまで。」

ロビンが感動で男泣きする。

「え?えへへへへ。」

いや、フェルッポの表情ではたぶんお前の分は買っていないだろう。

「やったな、フェルッポ。大金持ちだぞ?」

親指を立て笑顔でキメる。

「オットー!!」

抗議するジョンを無視してトーナメント表の倍率を見る。

「さて、アレックスのヤツは最終的にドレだけかな…?」

「オットー様。開始前のビッグゲームズで120倍、午後からの8人トーナメントで18倍でした。」

ロビンが答える。

「8人トーナメントは随分と低いな…。」

「アレックスは腐ってもワイヤードだ、吟遊詩人の物語での建国の3人の中でも伝説の剣士だ。お守り代わりに買うヤツも居る。」

マルコが呆れた顔だ。

「そうか…。」

知らなかった。伝説のちんどん屋なのか…。

勝者のアレックスは国王からの栄誉を受けそのまま家族と共に王宮で軍主催の祝賀会だ。

随分と家族が喜んでいたのが印象的だった。

「まあ、ワイヤード家にとっても久し振りの剣士だからな。」

「ああ、昔は剣士を多く排出したが、最近は長く剣の名手で名を轟かせた者は居ないハズだ…。聞いた事無いからな。」

マルコとカールの解説だ。

「アレックスが剣の名手ねえ。」

まあ、軍学校の1位と互角以上に戦って勝ったんだ。

腕は本物だ。

「オットー、お前もだぞ?まあ、お前は強いと噂になっていたからな。」

呆れた顔のジョン。

だが魔法使いだ。

「そうか。俺の倍率が悪かったのはそんな理由が…。」

「オットー、魔法でドラゴン倒して熊を素手で殺せるんだ…。決闘の件もある。魔法学園の多くの者はお前に賭けたのではないのか?」

「マジかよ…。マルコ。」

こっそり換金しないと殺されそうだ。

「「「オットー様、お疲れ様です。惜しかったですね。」」」

声を掛けられ焦る、いや、貴族は焦らない。

「お。オウ。皆、来ていたのか?」

クランの少年少女が揃っている。

ほぼ全員だろう。

「オットー様に賭けたのですが…。」

ラカスが悔しそうだ。

「まあ、仕方ない。だが勝ったのは同じ魔法学園の生徒だ。祝福しようではないか?」

とりあえず誤魔化す方に持ってゆく。

「まさかアレックス様が勝つとは…。暫く水だけだ…。」

絶望のラカス。orz

「全部賭けるヤツが居るか?自業自得だ。」

「モーガン、一発逆転なんだ!賭けるしかないだろ。」

呆れるモーガンと鉢巻少女隊。

「ラカス君。購買部で臨時作業の募集張り紙が有ったよ?洗濯だって。」

悪戯笑いの10番シェールが囁く。

「うっ、又シーツ洗いか…。それより明日の休日をどうやって生き抜こう…。」

「ラカス。ホントに文無しなのか?」

本気で呆れるモーガン。

「モーガン銭を貸してくれ!!」

「ラカス?バカ?」

21番の白銀オカッパのクーリョがなじる。

仕方がないので声を掛ける。

「明日の昼は皆でエールを喰いに行こうと思う。今回の祝賀パーティだ。銭は俺が出す。」

「「「はい!」」やったタダ飯…。痛いっ!」「滅びるのです。」

15番ソレットがラカスに制裁を加えている。

「おう、お前ら、明日は暇だろ?残念会しようぜ?エールで。」

ミソッカス共に語り掛ける。

「ああ、そうだな。」

「うん、良いね。」

乗り気のフェンデリック兄弟。

「オットー。(ミノ太)狩りに行くのでは無いのか?」

「そうだぞ?損失は獲り返しに行かなければ。」

何故か戦闘狂の乳タイプ兄弟。

いや、労働意欲に溢れている。

「カール、ジョン。僕、新しい鎧買うんだ!明日の午後付いてきてよ。」

「ああ、解った。」

「いいぜ。」

フェルッポの武器屋巡りの提案で大人しくなる乳タイプ。

「さて、ではラカスに仕事を託そう。参加人数を集計して店に予約を入れろ。結果を俺に報告しろ。手間賃と飲食代を先に渡す。」

ラカスに金貨5枚を渡す。

「こ、こんなに!!やった!!」

喜ぶラカス。

「おい、ラカス大丈夫か?」

「なんか心配。」

「たくさん人が来るのに食べ物がショボイとかダメよ?」

「大丈夫だよ!肉も出す様に交渉するから。」

「おにく…。」

「仮にも公爵家のオットー様の主催なんだぞ?変な所でケチるなよ!首が飛ぶぞ!!」

「モーガン大丈夫だよ。」

騒ぐマーモット達。

ダークエルフのラカス少年の目は弗マークになっいる。

「では、モーガン。ラカスを監視監督しろ。Fグループは手伝ってやれ。」

「ハッ、了解しました!」

「「「はい。」」」

敬礼するモーガン。鉢がね少女隊も続く。

「じゃあ、行くぞラカス。店に交渉だ。」

「モーガン待ってくれソコの賭場に…。痛っ」

「滅びるのです。」

マーモット達が解散して行った。



勝ち券を換金して皆でドナドナ荷馬車に揺られて寮に戻った。

明日は休日だ。

レポートを書こう。(絶望)

(´・ω・`)トーナメント終わり。

(#◎皿◎´)俺は準優勝か?

(´・ω・`)優勝者意外の栄誉はありません。

(#◎皿◎´)まじか~。

(´・ω・`)…。(儲かったからええやん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ