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331.使徒墳墓教会4

注意!!  ビグロだよ~。 (へーべる氏より頂きました。)

|/ \_ノ  )      

|\_/ / \人_   

|\○/ :    >>   

|:  :    // 

|/个\  /==入

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

俺の条件を呑んだ司祭は黒ミノ太を捧げた祭壇の前で儀式を行なっている。

経典を読上げる司祭、それにミノ太の魔石が反応している。

そうか…。そういう魔法か。

生贄の魔力を使って何らかの効果を出す魔法だ。

興味が有るがあまり使い道が無い、主に倫理的に。

魔力が発動した。

「すばらしい。成功した…。」

両手でミノ太の首を持ち上げた司祭が恍惚とした表情だ。

オッサンの恍惚顔は絵面が悪い。

たぶんラノベの表紙二枚捲って、カラーで有ったら買わないぐらいの絵面だ。

「遊び人のキムさんありがとうございます!」

興奮する牛の生首を掲げたまま礼を言う司祭、唯の邪教でしかない。

「いや、良い。あの条件を呑んでくれたのだ。」

「では、早速。」

「いや、時間が無い、今度、取りに来よう。」

「大丈夫です、直に終わります。」

手早くミノ太を台車ワゴンに乗せる司祭。

重くてデカイのにかなり手馴れている。

岩塩ブロック1個とミノ太を寄進するので、儀式が終わった後、皮と魔石を返して貰い、干し肉に加工した肉を貰うと言う条件だ。

干し肉は右足と他の部位一箇所。

教会の裏手に有る小屋に運び込んだ。


小屋の中に入ると…。

「コレは…。」

「はい、ココは先代、先々代の司祭様の儀式の間です。今は私の作業場ですね。」

どう見ても施術台と…。いや、検死台の様相だ。

臭いも酷い。

内臓と血の香りだ。

何故このような物が教会に有るのだろうか?

ゲームだ。考えるのは止めよう。

素早く竃に火を付け水を張る司祭。

沸騰する間に着替えて布巾で帽子とマスクを作っている。

「さてと。では準備に掛ります。」

二重にした長手袋の感触を確かめ。

黒ミノ太を逆さに吊るす。

湯が沸いたらバットに移し各種包丁を潜らせる。

消毒するのか…。

プロだな。

手袋ごと湯で手も洗っている様子だ。

未だ暖かいナイフを取り出すと。

吊るされた首ナシ、ミノ太の臍の下、臀部にナイフを軽く当て引き裂く。

うむ、一発で入れている、かなりの腕だ。

角度が悪いと下の腸が傷ついて中身が出てしまう。

正中線に沿ってナイフを走らせる。

膜一枚残して腹を割いた。

膜を手で裂き、小腸と大腸を引き出す。

出た腸は全て湯を潜らせた桶の中に入っていく。

大腸を手で伸ばし、たどっていく。

逆さ吊りのミノ太の腹の中に手を突っ込む司祭。

直腸をよくしごき肛門の手前でクリップで留めた様子だ。

ヒモで縛ったり、腸を捻って止めるやり方だったが、プロは専用道具が有るらしい。

「何も、食べてませんね…。」

不思議そうに言う司祭。いや、ブッチャー。

教会の司祭で肉屋ブッチャーで解体が上手くて墳墓の上の教会に解体場が在るなんて悪夢でしかないだろう。

「そうなのか?」

「はい、腸の中に無いですね。胃を開けてみないと何とも言えませんが…。」

「そうか…。」

指摘を受けて考える。

ダンジョンの中の魔物は何を食べているのだろうか?

胃の中に何も無いなら、魔力だけで生きていけるのだろう。

ダンジョンの魔物はウ○コ(オソマ)しないのだ。

偶像(アイドル)だから仕方が無い、量産型が流行だからな。

「コレなら洗う手間が随分と省けますね。塩漬けでなくこのままシチューにしても良い。」

「塩漬け?」

「濃い塩水で洗って温い湯を通し、塩漬けにして天日で乾燥させます。塩水で戻して…。ああ、腸詰めの皮です。」

「そうか。コレが腸詰めの皮か。」

「ええ、脂を捨ててしまうので勿体無いのですが…。コレなら…。しかし。」

ココには無い架空の寄進の壷を見る司祭。

「定期的に持ち込む予定だ。」

「では、塩漬けは一部にしましょう。」

嬉しそうにレバーを取り出す司祭。

胆嚢も捻り、クリップで留めナイフで切った。

「コレは、乾すと薬屋に売れるのですが…。」

「其方で処分してくれ。数が出たら二三個は貰い受けるかもしれない。」

「ありがとうございます。貴方に冥府の王のご加護があらん事を…。」

いや、解体場で冥府の王に祈るな。


「うん、良い色です、こんなに硬くて黒くて大きい、新鮮な内臓は艶が違います。」

司祭は取り出した内臓を並べる。

テカるレバーを見つめる司祭、うっとりした表情だ。

色々問題が在る表現だな。

首を落としたので気管がするりと抜けたのだ。

気管は硬くて切るのが大変だからな。

内臓を傷つける事無く取り出した司祭、心臓の隣りの幕に包まれた魔石を取り出し塩水に漬けた。

「これが魔石です、主に魔法使いの方が購入していきます。」

「そうか。後、皮だが…。」

「ええ、コレからが腕の見せ所です。」

ブッチャーナイフを擦り合わせると手早く正中線にナイフを走らせ、手首足首をナイフで叩く。

皮の切れ込みを掴み一気に引き剥がしていく。

布を裂く…。では無い表現しづらい音が小屋に響く。

(骨と肉が剥がれる音)だ。

見事に剥がれた皮を得意毛に見せるブッチャー。

マスクと被り物で目の周りしか見えない。

丸まったミノ太皮と魔石を受け取る。

「確かに…。受け取った。」

「後、干し肉なのですが出来るまで数日掛ります。」

「判った、その頃、取りに来る。」

「新鮮な肉はどうでしょうか?味見をされては?」

「いや、しかし。」

タイミングよく俺の腹が鳴る。

そういえば未だ昼を食べていないな。

竃を示す司祭。

「どうぞ、勝利者の特権です。私も御相伴に預かりましょう。」


うん、牛肉だ、少々脂が臭いが牛肉だ。

司祭が人型から解体し、肉の端切れを皿に置くので、俺が串に刺し、塩を振って火で炙った。

小屋の中に脂の焦げる良い香りが漂う。

解体しながら摘む司祭。

「すばらしい味です。これこそ…、昔を思い出します。」

「まあ、そうだな。旨い部類だな。」

「この歳になって、新鮮なミノタウロスが食べられるとは長生きはする物です。」

旨い部類の肉だが…。だが人型だ。

何か倫理的な問題が山盛りの様だ。

特に絵面的に。

結局、小一時間で全てを解体してしまった司祭。

「どうぞ、新鮮な内に…」

2Kg程度のミノ太肉を貰ってしまった。(生)



なお、収納した後GUIを確認したら。

牛肉しんたま2kg”

”冥府ポイント   23”


おい!祝われたぞ!!

ヤメロ!邪教!ぶっとばすぞ!!

(´・ω・;)ビグロのAA作るのに一時間掛った(しかも似てない。)


(´・ω・`)(へーべる氏より頂きました。)


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