34.ロリ
何故か何時も緊張感漂う授業が続く。
そろそろ。昼飯だ。
さて、ロビンを捕獲して情報を引き出そう。
ロビンの顔を窺う。昼の鐘が鳴る。
何故か顔色が悪いロビン。
脂汗を出している。
ドコか悪いのかサーチしてみるが胃のが荒れているだけのタダのストレス反応だった。
よし、後でヒールを掛けて飯を誘おう。
席を立って逃げるロビンを一瞬で捕獲する。
「お~い、ロビンく~ん一緒に飯喰おうぜ~。」
「ひっいい~!!」
なんだ。死神から逃げる様なザマだな。
「よう、何やってんだ、飯喰いに行かないか?」
アレックスとカール&ジョンが声を掛けてきた。
ドアの近くにはフェンデリック兄弟が立ってコチラを見ている。
そういえば昨日の食堂でコイツラの顔を見ていないから上級食堂で飯を食ったんだろう。
ロビン君が逃げない様に後ろから手を背中にねじ上げ首に腕をまわしている。
「ああ、悪いが俺は奴隷と飯を食う。下々の者と大衆食堂だ。コイツから王都の情報を吐き出させるつもりだ。」
「面白そうだな。」
楽しげなアレックス、カールとジョンが顔を見合わせている。
「コイツは王都出身のはずだから。下町の店にも詳しいハズだモグリの店もな。」
「何で知ってるんですか!!」
苦しそうな顔のロビン君
よし、今のうちにヒール掛けてやる。
驚いた顔のカール
「そら、白状したぞ。」
ゲームではいかがわしい嫌がらせグッズをコイツが用意していたはずだ。
大喜びのアレックス、ドアの兄弟に声を掛ける。
「おーい、兄弟!今日は下級食堂で食事しようぜ!!何か面白そうだ。」
下級ってヒドイな。
逃げない様に捕縛したままロビン君を先頭に廊下を進む。
後ろにはくっコロさんとミソッカス同盟の面々。
ミソッカス共はくっコロさんにレディの様な対応をしている。
ちょっと戸惑うくっコロさん。
食堂の入り口前でロリと黒髪ロングのオリエンタルロリが話に華を咲かせていた。
うん、イイぞ!!絵になる。
ロリロリだ!!
思わず腕に力が入る。
蛙が潰れるような音をたてるロビン。
「おう、待たせたな。そちらのお嬢さんも申し訳なかった。」
お辞儀するロリと騎士の礼をする黒髪ロリ。
「ああ、級友を紹介しよう。え~っとゴク潰し共だ。」
「そこは、しっかり紹介して下さい。」
抗議するツーブロックのマルコ。
方ヒザを付いて前に出るアレックス。
「お嬢さん方、私はアレックス・ワイヤード以後、御見知り置きごっ!!」
前の邪魔なケツを蹴り上げる。
「フェルッポ・フェンデリックです、コチラは兄のマルコ」
「よろしくおねがいします。」
その場で胸に手を当てて頭を下げる兄弟。
「ジョン・ヴォルーデです、兄貴分のカール・バージェル。」
「よろしく。」
剣に手をかけ胸を張るカール。
「始めまして。よろしくおねがいします。私は基本魔法科エミリー・ストームです。」
うん。それなりの娘らしい。右胸に手を当てて首を垂れる。
「蹴るなよオットー痛いだろ?」
抗議するアレックス。
「魔法が当たるより痛いからな。俺の魔法は直撃すると痛くないぞ。」
「頼む!蹴ってくれ!!」
這い蹲るアレックス。
女性陣がドン引きする中。マルコが納得する。
「ああ、確かにあの魔法は痛みを感じないかもな。試したくないが。」




