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327.核心的利益1

見送りが終わると急いでポーンで寮の部屋に戻った。

イカンな、朝練の時間が終わっている。

マルカはシーツを畳むマルカを後に急いで食堂に向かう。

廊下で、乳タイプ兄弟と出会った。

「オットーなんだ?寝坊か?」

「カールすまんな。まあ、そんなモノだ。疲れが出たのかもしれん、お陰ですっきりだ。」

「そう言う事も有るだろう。今日は授業に出るのか?」

「ジョン、済まない今日は昼過ぎまで作業を行なう予定だ。昼は一緒出来ない。」

「そうか、解った、皆に伝えておく。」

何時も通りの変らない朝食を食べる。

梨ゲット。

マルカが食堂の壁に立ったので食事を終えて席を立つ。

共に部屋に一旦戻る。

「マルカ。今日、俺は寮で課題を行なう。一人で登校だが大丈夫か?」

「はい、大丈夫です。」

「昼食代を支給しよう。友人と一緒に食べなさい。」

銀貨一枚を渡す。

「はい。」

「手が足りないなら言ってくれ。誰か手伝いを呼ぼうと思う。」

「だ、大丈夫です。」

「そうか…。くれぐれも無理しない様に。」

「はい。行って来ます。」

「いってらっしゃい。」

マルカを送り出す。

俺は準備を整え寮の作業場へと向かう。

途中、廊下から校舎へ歩くマルカの背を見る。

おお、エミリーと合流したようだな。

コレで安心だ。

そのまま寮の作業場に向かう。

何時も通りの作業場だ。

CG絵が無いのだろう。

とりあえず、錬金術キットからビーカーとランプ、レトルトを取り出しセットする。

樽の蒸留酒をレトルトに入れる。

火を付け加熱する、コレを繰り返してアルコール100%蒸留を目指そう。

その間に簡単な水銀柱気圧計を作る。

コレは簡単だ。

ゴミ屋で集めたガラス器具を組み合わせるダケだ。

気泡が入らないよう、コツを掴むまで苦労した、が。

三つ作るコトに成功した。

水銀(ヘルマイの血)は未だ在る。

コイツは水銀温度計に廻そう。

蒸留は二回目に入る。

おう、酒精の良い香りだ。

次は比較的に簡単な、湿度計だ。

錘と針だけで出来る。

イネス教授の健康で強靭な髪による物だ。

問題は目盛りを打つのが乾湿計が完成した後の話になる。

全ての成功はコレからの作業に掛っている。

三度目の蒸留に入る、透明な液体がビーカーに溜まっていく。

色素が無い…。

有機溶剤に溶ける色素が必要に成った。

周りを見渡すと。

作業場に防腐剤のタールが在ったので混ぜてみる。

黄色くなった…。

まあ良いだろう色は付いた。

ガラス管を魔法で加熱する。

赤い色を帯び飴色に光るガラス管、ソレを鉄の棒に巻きつけ伸ばす、コイル状だ。

太い液溜めに伸ばされた細い幹を作る。

コレにアルコールを封入すれば良いだろう…。

はい、折れましたorz。

くっそ!ガラス工芸は難しい!!

散々頑張ったけどダメでした。

ポーションの空き瓶を使い、毛細管…ではなく、かなり太ましいガラス管が付いた物を作った。

正直。こんな物で何とか成るのか?

ガラス瓶体を握るとガラス管の中の黄色い薬液が上昇するので何とか成功の部類だろう。

ただし、未だメモリを振っていない。

恐らく、最高に上手く行っても-50~50℃までの精度だ。

正直、気温計にもならない。

もっと恐ろしいのは50℃を判別する方法が無い。

パラフィンワックスを手に入れれば…。

いやダメだ。

蝋燭の融点はもう少し高い…。

やはり執事のケツに挿す必要が有る…。

出来ればやりたくない。

装置はこんなに太くなってしまっている。

ケツに瓶を挿すなんて…。

危険すぎる。


試作で何本か失敗した結果。

何とか、3本の水銀温度計の製造に成功した。

但し。未だ100℃のメモリは振っていない。

俺の、核心温度と氷の入った水とはアルコール、水銀共に連動している。

恐らく成功であろう。

コレで0℃と37℃の目盛りを選定するコトに性交した。

なお。俺のドコの核心温度か?は機密事項である。


(#◎皿◎´)新しい時代の扉を開いたのだっ!!

(´・ω・`)アーッ!!


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