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324.馬匹5

馬を引いて店に戻る。

「お帰りなさいませご主人。」

ブランがメイド服で出迎えた。

「あ、ブラン。何か企んでるわね!」

「む、おぼこには関係が無い事です。」

無表情のまま視線を逸らす狼耳メイド。

なるほど、確かに何か企んでいる様子だ。

「ブラン、娘が留守にしている間はイレーネと共に店の守を頼む。」

「はい、解りました。」

返答とは裏腹に耳が下がる狼娘。

「必要な時は呼ぶのでその心算で。」

「はい!」(パタパタ)

そうだな。マルカだけでは寮の仕事も大変だろう。

「オットー様。馬が馬房に入りました。」

「うむ、そうか…。娘、道中に二人が食べるパンを一部、支給しよう。」

「はい。ありがとうございます。」

60個をテーブルの上に出す。

収納する娘。

別で10個置く。

「ベスタ。非常の為に収納しておけ。」

「はい、オットー様。」

10個を収納して軽い魔力切れで目眩を起こすベスタにデブ注入。

「あと…。水を出す道具だ。使い方は解るな?」

机の上に鍋を置く。

「はい、前の旅で使っていた寸胴鍋ですね。」

「コレで全ての準備は整ったな?」

「「はい。」」

「明日の朝、門が開いたら出発します。」

「そうか、娘。充分に気を付けるのだ。必ず、帰って来い。」

娘とベスタに固い握手をする。

「オットー様、必ずや任務を遂行いたします。」

「イレーネ、ブラン。店のコトを頼むぞ。」

「はい、オットー様、娘も居ます。大丈夫ですよ。」

ブランの肩に手を置くイレーネ。

「ご主人店に来てください。」

「ああ、解った顔を出そう。」

「ヤッタ(棒)」

「ブラン…。あんたねえ。」

「フフフフ。」

「ハハハハハ」


一人、イレーネの店を出ると路地に入りそのままポーンで図書室前に飛んだ。

時間は丁度だ、今日から一時中断していたマーモット達の研究が始まる。

ドアーを開けると既にAグループの全員が揃っていた。

皆マグを出して自習中だったが、俺の姿を見ると全員がその場で直立不動になり敬礼を行なう。

うん、動作が揃っている。

初級科の教室でコイツ等コンナに真面目だったか?

「諸君、揃っているな。暫く留守にしていたので今日は君達の習熟度合いを測る事を行なう。席に付け」

全員が並んで座る、机の上にはマグが並んでいる。

司書たんも居る。

マルカとエミリーは居ない。

恐らく寮の仕事の為に帰ったのであろう。

ベスタが居ない分の負担が出てしまうことになる。

微笑みかける司書たんの顔に俺の顔も綻ぶ。

「オットー様?」

シェールから声が掛る。

「げふんげふん。おう済まない始めよう。」

Aグループの面々を見渡す…。

ダークエルフ少年ラカスの顔面が酷く腫れている。

ボクシングでもやったのか?

それと…。モーガン何故お前が居る…。

「さてと。色々聞きたいコトが在るのだが…。どちらから聞こうか…。」

「はい、オットーフォンハイデッカー様、私。モーガン・ヘッセンを是非、クラン”放課後図書室”に加えて頂きたく参上しました。」

「困ったコトを言うな…。」

元々、俺の実験体である。

コイツ等は落第しそうだから進級の為の技量習熟の為に来ているだけなのだ。

「是非、僕からもお願いします。」

顔の腫れたラカス。

「6番、その顔はどうした?」

モーガンと関連は在るのか?

「いえ…。コレは…。」

言い辛そうなダーク少年。

「ラカス君、朝来た時からその怪我でした。」

10番の金髪ショート少女シェールが手を挙げて発言する。

「あの…。オットー様。例の我々の紋章の写しを取るコトに成功しました。結果この負傷です。」 

コッソリと囁く6番ラカス。

「そうか、解った。」

ラカスから紋章を写した紙を数枚、受け取る。

何かと戦ったのであろう血糊が付いている。

「うむ、他ならぬ6番からの頼みだ。俺はモーガン氏を加えても良いと思うが…。皆はどうだ?」

「「「はい。宜しいと思います。」」」

「では、モーガン。貴殿をクランの一員として迎える。」

「はっ、クラン”放課後図書室”の名に恥じない行動を行なう事を誓います。」

片膝を付いて平伏するモーガン。

どんな実験をやって貰うか…。

(#◎皿◎´)10番の金髪ショート少女シェール…。は司書たんタイプでF班なのでは?

(´・ω・`)…。


(´・ω・`)ブッ!!間違えた!!(その内修整します)

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