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33.オリジナル

残った酒と瓶の管理者を決めるのにゴタゴタは在ったが。

皆。サロンから歩いて部屋に帰ることは出来た。ハズだ…。

部屋に戻ると。

メイドさんずがラフな格好をしている。

もう、寝る時間だ。

「すまない。少々話しが弾んで遅くなった。」

「あの…。」

ロリが駈け寄り何か話したそうだ。

「なんだ?何か在ったか?」

「今日はありがとうございました。」

お辞儀するロリ。王国式お辞儀だ。

「ふん、まあ、そういうコトも有るだろう。自分でも回避できない理不尽なコトもある。近くに助けてくれる仲間が居ればそんな事も無いが、そう、都合の良いモノでもない。」

で、何時ドノの話だろう?

「はい!!」

明るい声のロリ。

え?終わり?どの時の話?

まあ、イイや。明日は…。

そのままベッドに倒れこんだ。


朝起きたら、寝巻きだった。

いやん、着替えた記憶が無い。

制服はシワすら無く、トルソーに掛っている。


うん、酒臭く無い。

体も拭かれているらしい。

まあ、イイだろう。


無言のメイドさんずに体を拭かれ。

制服に袖を通す。

食堂に向かい。

朝食を食べる。

お茶とパンとスープ(肉の塩付けと玉ねぎ、ハーブ味)果物。

内容と味が一緒だ。

なるほどコレでは飽きるヤツも居るだろう。


果物を魔法収納に入れる。

コレで2個目だ。

合流して三人で校門を潜り。

清々しい朝を迎える。

ロリと別れ教室のダァー☆を開けると。

第三帝國だっった。

グレートオットー・フォン・ハイデッカー総統閣下マイン・フューラーに敬礼!!」

よく解からんが新しい遊びが始まったらしい。

「おはよう諸君!!良い朝だ。しかし何の遊びだ?」

「はっ!!総統閣下に置かれましては!!」

ロビン君その他全員の生徒が直立不動になりローマ式敬礼を行なっている。それは欧州では厳禁だ。

「おい、なぜ?その遊びになった?説明しろ。」

「えーっと、グレート・デービスを破壊する者は私を超えるものと言う規定が在ります!!」

「ほう、それで?」

「はい!!我を崇めよそして越えよ!!」

「なんだ?それ?」

「デービス閣下の言葉です!!」

「で?」

「閣下はデービス閣下を越えるものとして!我が魔法科クラスの栄光の偉人として!永遠に語り続かれる伝説となるでしょう!!」

コメカミを揉む。

こんなのゲームに無かった…。

「よし、解かったそのルールは無効だ。」

「えー?せっかく、みんな歴史の証言者に成るのにソレはひどい。」

「コレから戦場でイヤと言うほど見れる、そう焦る必要は無い。」

男子全員がいきりたった。

「「「やはり!!伝説は本当だったんだ!!」」」

ヤバイみんな目がキラッキラッしている。

「で?その。デービスってだれ?」

選択を誤った、教室内の全ての生徒が目に見えて落胆していた。


テンション駄々下がりの教室に教授が入室してきて通常の朝に戻った。

「おはよう、珍しいな全員揃っている。」

どうらやイヤミらしい。

校則では遅刻5回で減点の対象らしいがカウントされたコトは無いらしい。

堂々と申告して遅刻するのは俺だけだった。


「さて、昨日の実技考査は皆なかなかの出来だった。満足している。そして生徒オットー・フォン・ハイデッカーあの魔法は何だ?」

イキナリ指示された。

席を立ち発言する。

「どの魔法か分かりませんが岩を砕いたのはウインドカッターです。」

「そうか。しかしウィンドカッターはあれほどの威力は無いぞ?」

「ファイヤーボールもウインドカッターも基本は前者は熱を後者は空気をぶつけるダケです。コツは対象物を破壊できるだけの量をそろえるだけです。」

「…。」

頭痛が痛い様子の教授。

「まあ、鉄も岩も熱量で溶けます。岩が木っ端微塵になったのは開放した空気の衝撃波が旨く岩に伝わったからです。」

「衝撃波とは?」

「物が音速を超えると出来る空気と空気がぶつかる振動です。圧縮開放した空気の膨張速度が音速を超えたので発生しました。」

手の平のにバスケットボールぐらいの空気を圧縮して2m上で開放する。

教室内でパァン!!という音が響き窓やドアが振動する。

ビビッる教授、周りの生徒もビビッて居る。

「まあ、勢い良く鞭を奮うと良く出るやつです。」

「あの…。モリスです、質問が有ります。」

おずおずと挙手する。まじめ君。

「どうぞ。」

「詠唱していないようですがどうやって魔法を出しているんですか?」

「魔力の構成さえ組めば正常に発動します。必要ないのでやっていません。」

「そんなバカな…。」

教授が呟く。無視して答える。

「その場に応じて構成を組めば威力も調節できます。柔軟な対応が戦時には求められます。」

別の女子生徒が手を挙げて質問する。

「あの、何時も出している光のリングと両手の光りは何ですか?」

何時もは出してないぞ?

「リングと手のからは別の魔法です、リングで光を集め、集めた光を相手に当てて高温で焼きます。手の魔法は重たい金属の粒を加速して相手にぶつけます。」

「なぜ何時も同時に出しているんですか?」

「光のリングは死角の敵に対応します。手の魔法は前しか打てないのです威力は城壁を貫く程度で連射できます。リングの威力は今のところ目下改良中で敵兵を二人串刺しにする程度しかありません。手加減も出来ません。」

どんびきする生徒たち。

”おい!僕はそんなのに何度も狙われたのか?”

うるさいぞアレックス。

眉間を揉みながら教師が生徒の動揺を鎮める。

「よし、解かった。その、二つの魔法は学園内での使用を禁止する。逆らったら退学だ。校長の許可も貰う。」

「既に何名か教える約束をしているのですが…。」

「ダメだ!その魔法は禁術名欄に乗せる。その魔法の名前は何だ?」

ゲームには無い魔法だからな。

「さあ、特に決めてません。」

「何?」

「未だ完成している訳では無いので破壊力と魔力効率を上げるため改良中です。」


「オリジナル魔法か…。魔術師の夢だな…。」

呟く教授。

「いまなにか?」

「いや、なんでも無い。とにかく使用禁止だ!!危険すぎる!」(生徒が)

「了解しました。学園内での使用を取りやめます。」

使ったら。おれ、退学だってよ。

まあ、いいか目撃者を消せば。

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