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314.ガチャ1

なめし屋で受け取った伝票の金額は結構な金額になった。

しかし、ドラゴンの値段はオークション的なモノに出されるらしい。

勿論お触れの為に優先入札権利は王族に有るらしい。

くっそ!俺の資産が権力者の餌食になるのは正直許せん。

全ては権力と官僚の天下りのサガだ。

何所かで秘密の加工所を…。

ダメだ、どこに作っても権力の餌食だ。

怒りに任せて冒険者ギルドの前に飛ぶ。

ケンカ腰で受付に座り。

なめし屋で受け取った書類を提出する。

手数料が引かれて金貨224枚だ、端数は手数料分値引きしてくれた様だ。

ドラゴン抜きの値段だが充分に元を取ったコトになる。

山猫団への追加報酬、魔物を売った銭の取り分、金貨40枚を振り込む。

書類の山にサインをする。

コレで全て旅費精算完了だ。

ミノ太の買取最高金額は金貨5枚だった。

ソコから査定と手数料が引かれる、跳弾で肉塊にした分は殆ど値が付かなかった。

ミソッカスと俺でタタキにした二匹は手数料引き後、金貨7枚だった。

優しく殺す必要があるな…。

地味に手数料が痛い。

いや、何所かで加工工場を作って…。

製品材料を売った方が良いな。

ギルドの手の掛っていないなめし屋か…。王都には無いだろう。


ギルドを出て迷う、ドコに行こうか…。

困った時は金物屋だ。


金物屋まで歩く。

暇そうなヒゲを生やしたガリガリの親父が火の付いたパイプを銜えている。

店の中は雑然として客は居ない。

「やあ、学生さん待ってたよ。頼まれた商品が入ったんだ。」

流石だな、フラグを立てまくったら金物屋の親父が笑顔だ。

「ソレは良かった、何が入荷した?」

得意そうな金物屋、やだ、何かフラグが立ってる…。

「銅材料の方の話だね。入荷しているよ。前ほどの量じゃ無いんだけど。」

「ほう、ソレは助かる。」

「うん、すまないが裏に置いてある。ソレでダネ…。」

パイプを手に持ち言葉を詰まらせる、親父。

「何か有るのか?」

「うーん、結局、もう年内は銅のインゴットは手に入らないって話なんだ。」

「そうか…。」

ソレは残念だ。

だが、このエチゴヤ、マダマダ実弾(山吹色の菓子)は揃っている。

「で、かなり質の悪いのが、ある職人さんの倉に有ってね。買い取ったんだよ…。」

「なるほど…。」

出所が怪しいブツらしい。

「かなり硬くて使い道が無いって触れ込みなんだ。」

布に包まれたインゴットを出してきた。

「コレなんだが。見てくれ。」

「まともな銅に見えるが…。」

さっそくサーチ。


サーチ結果

----------------------

道具:インゴット

効果:劣化銅(銅:94.1%ベリリウム:3.8%ヨウ素:1.3%その他:0.7%)

----------------------


「う~ん。」

困った。

「なんだい?ダメなのかい?」

残念そうな金物屋。

「いや、済まない。ドレだけ有るんだ?」

「インゴットで32個だよ。金貨1枚分だ。」

加工すればバネに使える。

後、電気接点か…。

いや、そう言う問題では無い。

毒性が強いはずだ。

「いや、何とか使ってみよう。使いづらいが…。使い道が無いワケでは無い。」

「そうかい、すまないね。」

「この前の低質な銅で良い、悪いが又、購入したい。とりあえず今回の分を支払おう。」

「ありがとうございます。でも、ツケにしておいてほしんだ。次は何時手に入るか解らないから。」

「解った。明細に書いておいてくれ…。」

俺もツケが使える店が出来たのだ…。

先払いしているだけだが。

支払いが怖いので現金を稼がなければ…。


どうやら、都市鉱山はガチャらしい。

しかも初回特典で当たりを引いたダケだ。

くそっ!何てゲームだ!


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