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309.修羅場その4

サロンでミソッカス共と別れて部屋に向かう。

明日の午前中は全員暇らしい。

朝の鍛練は全員戦闘モードで集れと言っておいた。


無人の廊下の俺の部屋前、ドアの隣りにGUIでは二つの光点がある。

確認の為、モノクルを装着する。

いた…。

どうしよう?

ドアーを開け無人の壁に語り掛ける。

「どうぞ、中に」

「はい、ありがとう~。」

「失礼しますわ。」

ドアーを潜ると姿を現す、フラン先生とイネス教授。

「お久し振りです。先生方…。」

「あら、イネスと呼んで下さい。」

「オットー君、久し振り。エへへへ。」

二人とも風呂上りらしい。

身体のラインが解かる服だ、気合が入っている。

イネス教授はソレにショールを肩に掛けている。

「何故帰って来たと?」

「うーん。イネスをお昼に誘おうと廊下を歩いていたらマルカちゃんが居たので捕獲したの。」

そうか。捕獲されたのか…。

「少々、騒ぎに成りましたが…。納まりました。」

イネス教授がコメカミを揉んでいる。

そうか…納まったのなら問題は無いが。通報案件だよな…。

「で、オットー君が帰って来たって知った訳。」

「そうでしたか…。」

こちらから行こうとしたら奇襲を受けた格好だな。

「申し訳ありません、オットー様。お疲れのところ…。」

「いや、問題は無い。」

テーブルに焼き菓子とワイン、コップを並べる。

「あ、手伝うわ。」

「はい、私も…。」

女性陣に任せる。

「あの。私はお湯割りにで…。」

「う~ん、やっぱり熱っぽい?」

「はい、ちょっと…。オットー様に移すワケにいきませんので…。」

イネスを気使うフラン。

体調不良か?紋章が在るのに?

「どうかされたの…。」

「ただいま戻りました。」

「も、戻りました。」

メイドさんズが戻って来た。

「あ、マルカちゃん。」

素早くベスタの影に隠れるマルカ。

興奮して息が荒くなる教師フラン。

何となく、ネコ好きがネコを見ると興奮してネコに嫌われる事例を思い出す。

まあ、傍から見たら不審者だ。

「マルカ、ベスタ。部屋に戻って休め。後のコトは自分でやる。」

「「はい」」

下がるメイドさんズ。

「えー、マルカちゃん…。」

「フラン、ダメよ騒ぎになるから。」

辛そうなエルフ。

「イネス教授大丈夫ですか?体調が悪いのでは?」

「ええ、身体が重くて熱が有るのです…。暖かくしていれば大丈夫のはずです。」

「えー、折角オットー君が帰って来たのに…。」

微笑むエルフに頬を膨らませる姫。

「そうですか少々よろしいでしょうか?」

「は、はい、どうぞ。」

エルフの額や目の充血、舌の色を確認する。

確かに微熱だ。

紋章も動いている。

しかし、紋様は魔力変換と肉体強化が活性化している。

怪我なら直に治るはずだ。

「何時からですか?」

「は、はい。一昨日からです…。」

目を逸らすイネス。

顔が近いので顔が紅いのも良く解かる。

「むー!!」

何故か膨れる姫。

密着したエルフの身体をサーチする。

困ったな…、病気ではない。

未だ確実でもない状態だ。

まあ、直に解かるだろう。

イネスの両手を軽く握る。

「イネス、おめでとう。」

「はい?え?え~~!!」

そのまま真赤な顔を押さえて後ずさる妊婦。

「あの、間違いないのですか?」

嬉はずかしアラハンエルフ。

「まだ初期状態で着床したばかりだ。安静が必要な状態だ。」

「え?でも。悪阻が未だ…。」

「たぶんこれからだ。」

「む~~~~!!」

腕を組んで仁王立ちするフラン先生。

「オットー君!!アタシは!!」

ズビッシっと変なポーズをするフラン。

手を握りサーチする。が、紋章が活性化していないので完成していないのは明らかだ。

「先生は未だの様です。」

「何で!!ほら!もっとよく調べて!」

俺の手を握り下腹部に当てる。

「いや。未だです。」

「くーーーー!くやしい!!」

地団駄を踏む工口姫。

「オットー様。ありがとうございます。コレで…。もう思い残すことは…。」

「いや、イネス。コレから大変なんだぞ?」

「はい!!」

「はいじゃない!!何でイネスが先なの!もー!!」

「まあ、先生。こういう物は巡りあわせです。」

「そうね!解ったわ!ヤルわよオットー!」

「はあ?」

「負けてられないの!!」

寝室に率先して移動するフラン。

イネスも続く。

「イネス。あまり身体に負担の掛る事は…。」

「大丈夫です。お手伝いだけですから…。」

「そ。そうか…。」

「さ、早く!」

ベッドの上で催促する工口姫。

着替えを手伝う工口婦。


仕方が無い。


ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロウフペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロへロへろペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロデロペロペロペロペロペロウッペロペロペロペロペロ

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