表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
318/400

299.炭鉱の町7

(´・ω・`)ブッ!昨日、設定間違えて二話連続投稿してしまった!!

(´;ω;`)穴埋め話。

ダンジョンの外に出ると未だ日が高い。

おかしいな…。入ったときと日の高さが余り変っていない様な気がする。

タイマーゴーレムの進み具合からは二時間は経っている筈だ。

今度詳しく測定しよう。

「さて、問題はこの入り口だ。コレであのミノタウロスがこの穴から出てきたのは間違いがない。」

「そのようですね。」

「なので塞ごうと思う。」

「…。宜しいのですか?」

確かにそうだ、廃坑とはいえ持ち主が居るハズだ。

「柵ぐらいにしておくか…。」

土魔法を使い幅20cmの板を奥行き5mで10cm間隔で配置する。

横梁は50cm間隔で良いか…。

うむ、対戦車障害物の様なモノが出来たが装備バットのミノ太では破壊不可能だろう。

うさぎやスライムは出られるかもしれない。

その程度なら良い経験値の肥やしだ。

そのままポーンで町の南広場に帰還した。


南広場は我々が初めて町の門を潜った広場だ。

ギルドの合った広場より狭くて小汚い。

開け放たれた門の横に熊の毛皮が陰干ししてある。

町行く人々が物珍しげに見上げている。


ソレを衛兵が見張っているが、あまり緊張感はない。

特にやる事は無いので路地裏を歩く…。

くそっ!小道に入ると皆が建物の中に引っ込みやがる!!

人相の悪そうな男達も走って逃げ出す始末だ。

一瞬にして無人になる小道。

GUIでは建物内に光点は有るので人は居る様子だ。

つまり逃げ隠れているのだ。

コレではTPO(トッポイオッサン)狩りが出来ないではないか…。

折角治安の悪い町に来たのに…。

良さそうな人相の者(ココでは悪人顔という意味)を見つけてもうさぎの様に逃げやがる。

いきなり魔法を放つワケにも行かない…。

問答無用で首を跳ねるワケにも行かない、それは拳で会話した後で当たり(賞金首)が出たらのお楽しみだ。

そうだ、俺は貴族で紳士なのだ。

局地戦魔法を開発するしかない。

一撃で死なないか、一撃で即死する魔法だ。

周囲の物質的被害を押さえて戦う非正規戦闘戦術の証明(コンバットプローブン)を行なう心算で来たが…。

目標に微笑みかけるとうさぎの様に逃げる。

おかしい、殺気は出していない。

「あの、オットー様。何をなさっているのですか?」

「散歩だ。あと住民から話を聞きたかったんだが…。」

「いえ、到底話を聞く雰囲気では無かったです。」

「そうか。誠意が足りなかったか…。」

顎に手を充て考える。

やはり姿を消して…。いや。直上から奇襲か?

スネイクと言う技なら何とか成るかもしれない。

”そういう問題では…。”

ベスタが何か呟くが。

視界のすみ、頬に刀傷のある眼光の鋭い男が路地に身を隠した。

バカメ、ソコは行き止まりだ。

「ベスタ、付いて来い。」

「はい、」

GUIのマップと目視で確認済みの袋小路だ。

行き止まりで足を止め振り向く茶髪で短髪の男。

「やあ、良い天気じゃないか、ソコは壁だ何か用が有るのか?」

陽気に笑顔で話しかける。

「くっ、俺をクラスBの冒険者と知っての狼藉か!?」

「ほう、心配するな。俺も冒険者の端くれだ。では聞こう、何故逃げた?」

なんかデジャブ。

「バカな!この町は狭い、お前みたいなのが居れば直に噂になる。何者だ!」

剣に手を掛ける自称Bクラス。

両手剣のサーベルだ、王国では珍しい。

鞘の中だが恐らく片刃だろう。

面白い、やってやろう。

すり足で前に出る。

未だ間合いではない。

腰を落す冒険者。

良い構えだ。

恐らく長い間、剣を振り続けたのであろう。

この狭い路地でのその太刀筋。

ドコまで殺る。

楽しいじゃないか?

自然に笑みが零れる。

B野朗の目に焦りの色が出る。

迷うな、進め。

ダメだ、死の恐怖に取り付かれるな。

お前は自分の命を賭けて踏み込むのだ。

俺の腰の山刃は触れて居ないがここに有る。

さあ動け。

「誰か来ます。」

ベスタの声だ。

まったく無粋な物だ。

確かに鎧の金音が近づいてくる。

「ちっ、興が削がれた…。」

思わず呟く。

「おい、貴様等何をしている!」

ココの兵隊達だ、理解できる様に簡潔に説明する。

「只のお遊びだ。」

「到底そんな素振りに見えんぞ!!(ボソボソ)」

包帯兵が誰何する指揮官に耳打ちする。

「なにっ!!」

驚く指揮官に無言で頷く包帯兵。

「あ~、コチラにどうぞ。御送りいたします。伍長ココを頼む。」

途端に態度を変える兵隊達。

兵達に囲まれ広い道に出る。

「何か失礼が有ったのでしょうか?」

「いや、腕試しをしようとしたら貴官らに邪魔された。」

正直に話す。

「はっはっはっはっ御冗談を。」

「うーん、中々腕の立ちそうな者だったんだが…。」

「そうですか…。でも何故?」

「腕の立つ者は配下に欲しいのが実情だ。」

「それは申し訳ございませんでした。しかし、この町の治安は我等の仕事でございます。あまり、その…。」

「ああ、済まなかった。騒ぎを起こして。」

「では、あの者は?」

「特に、無い。」

「はっ、ではその様に。」

「すまんな。ではココで。」

「いえ、宿まで御送りいたします。」

断れない状況下で衛兵に前後左右を固められ宿に戻った。

クッソ、何も収穫が無い!!

(´・ω・`)13日の水曜日

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ