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286.最終日6

教授と相談の上、普通に湯浴みするコトに成った。

そうだ、あくまでフツーだ。

四つの部屋があり入り口から脱衣所兼休憩所、湯船と水桶、そしてサウナだ。

サウナの入り口の隣りには小部屋のマッサージ室がある。

部屋は狭いが機能では王都にも引けを取らないだろう。

男数人なら問題なく入れる。

王都の大衆浴場は行ったことがないが…。

皆、脱衣所で服を脱ぎ籠に入れる。

何故かココラ辺は翔ちゃんの記憶も一緒だ。

記憶では終電という者を逃がしてしまい、何度か一夜を過ごした事が在る用だ。

風呂に入って休眠も出来る、食事も取れるなら良い所だと思うが。

高額だった事と男が男を求める場所であった為にあまり利用はしなかった記憶だ。

特に後方には注意が必要だったらしい。

服を脱ぐと、奴隷の女が腰巻を差し出して来た。

なるほど…。そういうルールか。

「うむ、すまない。どうもルールが解からないので教えて欲しい。」

「はい、承りました。」

布を編んだサンダルも差し出された。

冒険者の男達は皆着替えて湯殿へ向かっていった。

アジルとザーバは刀傷が多い。

良い筋肉だ。

細身のムロはもう少し上半身を鍛えた方が良さそうだ。

「俺、風呂嫌いなんだよね。」

「ラカス。ソレは無いだろう?」

「うーん、モーガン。家では水浴びばかりだったからのぼせちゃうんだ。」

「そうか…。ソレでは汚れが落ちないだろう?」

「一度、王都の大衆浴場に連れて行って貰った事が有るんだけど。倒れちゃって大変だったらしい。覚えてないけど。」

「解かった、よく見ておいてやるよ。」

オシリスキーが脱ぐ。

もう少し鍛える必要がある…。

ラカスも脱ぐ。

ハッ!

背中に紋章がある。

大きくは無いがワンポイントだ。

辞典には無かった。

恐らくローカルな紋章なのだろう。

腰巻を装着した二人の少年は湯殿へ向かう。

ソレの後に続く。

ダーク少年の紋章は見たことが無い形状だ。

丁度背中の肩甲骨の間に手のひら程の大きさだ。

恐らく魔力関係の物なのは間違い無い。

目に焼き付ける。

しかし…。

これだけでは発動し無いハズだ。

文字数コードが足りない。


装備サンダルと腰巻のまま湯船の湯を掛け湯する。

少年達が湯を掛け合っている。

”あ、ちょっと!熱いよモーガン。””何言ってるんだ?ラカス。コレでも温い方だぞ?””やめて。””はっはー逃げるなラカス。”

「おい、生徒モーガンと生徒ラカス。大人しく入れ。」

「「はい。」」

濡れた少年達が教授に注意され直立不動になった。

むっ!濡れて張り付いた腰巻の布からダーク少年の腹、臍の下に紋章がある!!

そうか…やはり有ったか…。

「クククク。」

「あの?どうかされましたか?」

湯女が心配そうな顔だ。

「いや、何でも無い。まさか旅に出て風呂に入れるとは思わなかったので嬉しくなってしまったのだ。良い風呂だ、思わぬ収穫だ。」

「はい、ありがとうございます。」

ダークエルフの紋章が見えるという収穫だ。

在ると言うことは解かった…。



後はどうやって…。

誘うかだな。

(゜口゜)ハッ!オットー様がぼくの身体を見る目が妖しい…。

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