表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
294/400

276.四日目4

デカイ熊が目の前で二本足うしろあしで立ち上がった。腕を振り上げている。

咆哮を上げる熊。

草木が震える。


耳に響く音の衝撃に一瞬目眩を受ける。


「イカン!!」

コイツ魔力を持ってやがる!!

咆哮に魔力を乗せて額の丹田を揺らす攻撃だ!

丹田が錯乱攻撃に押し流される前に叫ぶ!


「ウ、ウェーイィwwww」

肺から空気を搾り出すと。

揺れた丹田が元に戻った。

元々丹田の魔力を強引に廻す固定魔法だ。

収納から得物を取り出す。

雄叫びを上げる口を目掛けノーモーションで熊の鼻を殴る。

殴って解かったが手の中の得物はサイクロプスの上位種が持っていたバットだった。

一緒に収納してしまったが焚き付けに使えると思い捨てて居なかったのだ。

丸太に近いバットだ、間合いが広がっている、熊の初撃をカウンターで返す事に成功したのだ。

鼻を押さえる熊。

見上げる大きさだ。

何時かの熊よりデカイ。

俺は恐怖心を殺し闘争心だけで全筋肉と腕を振るう

「ウェーイ!ウェーィ!ウェーイイwwww」

渾身の力で丸太を振り下ろす。

「オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!!丸太は最高だ!!オラ!」

自分でも何を言っているのか不明だ。

熊は防衛に回ったが致命傷を与える事は出来ない。

しかし、立っていない熊の攻撃手数は多くない。

丸太を捨て。

背中を丸める熊の後ろから腕を首に回し頭を固定する。

後ろからのチョークスリーパーだ!

顎の下に腕が入ったのでもう抜け出せない。

腕を振り回し、背をねじって逃げ出そうとする熊。

肩の稼動範囲の外なので直撃はしないが爪がかすり、傷を受ける。

動きを抑えなければ。

そのまま両足で熊の胴を挿む。

足の甲同士が合わさった!もう逃がさん!!

「ウェーィ!」

うなれ背筋!!

俺の背筋と熊の背筋との力比べだ!

未だウェイの効果は切れていないが強引に各丹田を回す。

筋肉強化だ。

俺の筋繊維と、関節の軟骨がミチミチと切れる音がする。

いや、熊の筋繊維が悲鳴を上げているのかもしれない。

丹田を廻し強化ヒールで身体を直す。

魔力の消費が激しい。

ポーションを飲んでいるヒマは無い。

熊の魔力からドレインを行なう。

「死にさらせー!!」

吸収した魔力ですべての丹田を活性化させ全力を出す。

「俺の身体が砕けるかお前の身体が砕けるか勝負だオラ!!」

腹の上に乗った熊が口から泡を吐き始める。

痙攣を起こした熊はそのまま急に力が無くなり。

勢いあまった俺の腕に脊椎を破壊する振動が広がった。

痙攣の後、力が無くなる熊。


俺は、熊を素手で倒すことに成功した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
つよい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ