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263.二日目1

朝になり簡易ベットから身を起こす。

制服のまま着替えずに寝てしまった。

中途半端な時間に就寝したので正直、未だ眠い…。

兵達がもう既に活動している。

ヤレヤレ。

起きるか…。

自分にクリーンの魔法を掛ける。

銅の鈴メッキタグを出して魔力で疲労を押し流す。

悪くも無いが清々しさも無い。

タンクベッドと言うものはこう言う物なのだろう。

夢を見る暇も無いと言うが何か…。大事なコトを忘れている感覚に近い。

顔ぐらいは洗いたいので砦の中央広場の井戸へと向かう。

クリーンの魔法で清潔になっている、必要は無い。

自分で水を出しても良いが、こういう物は気分の問題だ。

途中で出会う兵が直立不動で敬礼をしてくる。

「ああ、手を止めるな。」

「はっ、了解しました。」

顔を洗い身形を確認すると…。従兵が呼びに来た。

「オットー様。隊長が昨晩の件で御礼したいと申しております。」

なるほど…。呼び出しか。

「わかった、行こう。」

従兵の先導で昨夜の会食した建物へ入る。

恐らく砦の指揮所なのだろう。

建物の中に入ると指揮官が起立して敬礼してきた。

「おはようございます。昨晩はありがとうございました。」

「ああ、作戦は何とか成功したな。」

「はい、大成功です。」

えらく真剣な顔を浮かべる指揮官。

困ったな…。

「反省点は…。後片付けが大変そうだ…。」

「そうですね…。現在、兵が総出で素材の剥ぎ取りを行なっています。」

「幾つか大物をコチラに欲しい。冒険者達への取り分が必要だ。」

報酬を約束してしまったので何とか元を取りたい。

「はい了解しました。ではドラゴンはどうしましょう?」

「ドラゴン?」

そんなの居たか?

曖昧だが最後に一発。鉄2のインゴットを電磁加速で打ち込んだ記憶は有る。

やはり強度が足りなく弾体が木っ端微塵になって命中したはずだ。

「ああ。そうだな…。ドラゴンとサイクロプスの状態の良い物を持って帰ろう。魔石が有れば欲しいが…。先を急ぐ今日中にはココを立ちたい。」

「了解しました。集めれられる限りの魔石をお渡しいたします。」

「廃棄する魔物の屍骸は魔法で焼こうと思う。一箇所に集めておいてくれ。」

「はっ、その様にしておきます。」

砦の指揮所を下がる。

途中、物見櫓があったので登る。

猟師頭が周囲を警戒している。

「おはようございますオットー様。」

「おはようバーン。どうだ?かなりの数を倒したハズだ。」

「そうですね…。」

周囲を見渡し苦笑する猟師頭。

森の一部と草原が全て荒野に変っている。

耕された土地に夥しい量の魔物の破片が広がっていた…。

確かにドラゴンの骸はあった。

形は不明だが鱗の色からグリーンドラゴンだろう一番弱いドラゴンだ。

ザコモンスターだ。

なるほど。

俺が反省すべき点は解かった。

初めの襲撃の大軍モンスターはゴブリンでは無く小型のモンスター全てだったコトと。

森の中、全てのモンスタートレインに成功していたのだ。


つまり…。魔物寄せの臭い袋は一個で良かったのだ。

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