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253.手綱5

寮の部屋に戻ると無人だ。

日没まで一時間以上有る、先ずは明日の準備だ。

空の桶を用意する。

収納から砥石とファルカタ型の剣2本と焼きもどし済み投げナイフを5本取り出し。

桶に水を魔法で入れて砥ぐ。

イイ感じだ…。

無心になれる。

時々手を止め刃の状態を見る。

刃がない剣が兇器に変わるのだ…。

帝国のヘルムを叩いたが刃こぼれ一つしていない…。

破片を解析したがやはり硫黄が多いのだ…。

低温脆性が出るだろう。

帝国のフルプレートは-20℃でハンマーで叩けば木端微塵だろう。

-40℃ではバナナに負けるコトに成る…。

新鮮な帝国装甲兵もこのとうり…。

ソコまで帝国兵を冷やしたら凍傷で死ぬだろう。

ショッキング過ぎる絵になってしまう。

「クククク」

砥いだ剣に俺の顔が映る。

非常に邪悪な顔だ…。GUIチェックでは悪魔度は0なので問題ない。

「ただいま戻り…。ヒッ!」

マルカが戻って来た。何故か恐れおののいている。

「ああ、すまんなマルカ、準備は揃ったか?明日は早い空いた時間に準備しておけ。」

「は、はい。」

紙で剣をふきあげ更に細かい目の砥石で磨く。

正直、肉を切るときは荒い目で磨いた方が刃がのこぎり状になるので斬り易い。

しかし、折角なので切れ味に特化した刃を入れる。

目立てを眺め納得する。

「フッ悪く無い…。」

「あの…。オットー様仕事に出ます。」

「ああ、すまんなマルカ、ベスタが居ない分負担を掛ける。早めに切り上げて明日の用意を完全なモノにしろ。忘れ物が無い様に。」

「は、はい行ってきます。」

マルカが居なくなり剣2本が完成する。

収納して確認する。


”ファルカタの剣   ×2”

”投げナイフ     ×5”

”投げナイフ(刃なし)×45”

”劣化投げナイフ(刃なし)×793”


他に何か必要なモノが有るだろうか…。

インゴット12Kgを取り出し。

「ウェ~イ半分に分かれよ!!」

さて、実弾攻撃なら小石イシツブテや投げナイフだが。

投げナイフはコストが高い…。

と言うか精密射撃できるならオーガぐらいなら小石で十分だ。

しかし、サイクロプスやミノタウロスでは威力不足。

かといって投げナイフでは破壊力が強すぎる。

先ずは…。半分を…。形を決めて。

「120に分かれよ!!」

50gの鉄の円筒形。両端が台形になって凹みがある。

砲弾型にしたほうが空力が良いだろうが真空加速するので関係は無い。

台形にして凹ませたのはあの世界の弾丸は鉛に銅を被せたものだ。

着弾後、弾頭が変形して組織を破壊する。

残念だが鉄では不可能だ、貫通力は無くなる。

音速の三倍で飛ばせば。

あの世界の12.7×99mm弾と同程度の破壊力になるハズだ。

いくらサイクロプスでも一撃で穴が開くだろう。

そしてもしも、ソレが通用しなければ投げナイフで対応。

さらに…。形を決めて…。

「ウェ~イ!25に分かれよ!!」

形が複雑なので魔力が減るのがわかる。

240gの有翼鉛筆ロケット型

質量は投げナイフの二倍。

さらに、電磁加速で音速の七倍で飛ばせば。

76万Jジュールコレで勝てなければ逃げるしかない。

あの世界の戦車(チャリオット)には勝てない…。


心配なのは敵の装甲を貫通できるか?

それには弾頭の硬さが足りないかもしれない…。

ブランの親父を倒した時は投げナイフが内部で木端微塵になった…。

鋼の焼き入れ済みのナイフだ…。焼き戻しはしていない。

コレは只の鉄の弾頭だ、羽根が付いている鉄の矢、電磁加速は先端部に圧縮熱が起きるから飛距離は出ない。

50gは両端が同じ形で方向性は無い。

収納から取り出した時点で前後を確認する時間は無い。

しかし只の鉄だ。やはりタングステン鋼を母材にしないと…。

だが、間に合わない。所詮は消耗品なのでなんと言っても部材が勿体無い。

時間が迫って来た、今日は早めに食堂に向かわなければ…。時間が無い。

収納しながら呟く。

「まあ、良いだろう。イザとなったら。剣を…いや、鉄のインゴット(12Kg)を加速して飛ばせば良い。ダメなら100kgの鋼を飛ばす。」

マッハ7で3800万Jジュールコレで勝てなければ死んでも仕方ないだろう?

(´・ω・`)100Kgマッハ7で3.1億Jジュール。戦艦大和の主砲が1450Kg780m/sで4.4億Jジュール

(#◎皿◎´)これで勝てなければナニをやっても無駄だ。

(鋼 628.5Kg)呼んだ?

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