236.修羅場その3-2
中に入る幽霊達。
ドアーを閉めると二人の魔女が姿を現す…。
「こんばんわ、オットー君。」
「お邪魔しますわオットー様。」
うん、二人とも工口い服…。
風呂上りの様子だ。
訪問する度に身体のラインが出ている服になっている。
「こんばんわ…イネス教授、フラン先生。」
何故かにこやかな顔だが表情レイヤーに青筋が立っている。
「オットー君何か言うことはないのかしら?」
「良い服ですねフラン先生。」
「ありがと。お気に入りなの。皆の前で見せるのは躊躇ってたけど。でもそう意味で聞いたワケでは無いわ。」
拗ねるフラン。でも何となく嬉しそうだ。目元が。
「ふむ?そうですか…。イネス教授も”えろっ”ぽくて美しいですね。」
「”ER”?ありがとうございますオットー様。あの、噂で聞いたのですが…。今日の決闘は…。」
「申し訳ありません。随分な騒ぎに成ってしまいました。」
「いえ…。そういう意味では…。」
「あ~、もう!はぐらかさないで!!何で決闘になったのかしら?」
「そうです。オットー様怒らないので教えてください。」
怒らないと言っているが怒っている二人。
困った、どうやって説明しよう?
「ある女性が困っていたので助けたら決闘になりました。(棒)」
後悔はしていない今は反芻している。(感触を)
「で?」
「そうですか?で?」
怖い笑顔の魔女達。
良いチャンネーが困って居たからつい決闘になり婚約しました。
では説明にならないか…。
「オットー君、怒らないから話なさい。」
もう既に怒っている様子だ。
仕方ない、説明しよう。
「懇意にしていた図書室の司書さんなのですが、元々、身体的理由で魔法が使えなかったので訓練で矯正しました、そうしたら断った見合いの相手が押しかけてきてあまりに失礼なので決闘になりました。」
「ふ~ん。それで?」
「決闘に理由が必要なので司書さんと婚約しました。」
「何で!そうなるの!?」
「うむ~、その時は良い考えだと思ったのですが…。方々から叱られている最中です。」
腕を組んで首を捻る。
強引だが問題は無いハズだ。
「では、オットー様は婚約者がお見えなのですね…。私以外に…。」
工口フの目が恐ろしいコトになっている。
「べ、別に、夫が欲しいわけじゃないから…。でも…。」
ツンツン化一歩前の工口姫。
コレはイカン。麩陰気で最悪。
「ああ、そうだ。イネスとフランに渡すものが有った。」
「も、物には釣られないわよ…。」
「(ブツブツ)オットー様…。私を捨てるハズが…。(ブツブツ)」
警戒する工口姫と帰って来ない工口婦。
収納から強化治癒魔法Cリング型指輪を2個取り出し見せる。
「コレは何?」
「付けて見て下さい、いえ、俺が付けよう。お手をどうぞ。」
「あ、はい。オットー様。」
工口フが手を差し出したので指にはめる。
嬉しそうだ。
「オットー様コレは何の魔法の指輪なのでしょうか?」
「治癒の指輪だ、使い方は追々教えよう。俺の女の証だ、紋章ダケでは無粋だからな。」
「まあ、すばらしいですオットー様…。」
うっとりした顔で光る指を眺める工口フ。
イライラ姫の声が荒い。
「もらってあげるわ。オットー、」
顔を背け手だけ出すエロ姫。
テレ怒り顔だ。
片膝を付いて手を添えて大事に姫の指に指輪をはめる。(フランの背が低いため。)
「も、もらってあげたけど。未だ許したわけじゃないからね?」
嬉しそうに怒る姫。
困った。
物を送る作戦ダケでは好感度が上がらないらしい。
「その指輪は常時発動型ですが、魔力を通せば自身の怪我を治します。運動の後に使うと身体強化にも使えます。あまり多用すると体が衰弱するのでホドホドに…。」
「ふーん。」
「すばらしいですね。オットー様」
なるほど。魔法の効果より指輪の外見の方に興味があるらしい。
まあ、俺のオリジナル紋章だ。デザインはイマイチだが…。
「食べ過ぎた時に運動して発動すると痩せます。」
「「すごい!!」」
「常時発動型で室内の簡単な運動でも対応。一日の軽い運動でも十分なシェイプアップ効果が得られます。」
「へ?」
「あの、オットー様?」
「はい、痩せたいところを重点的に運動すれば程よい筋肉が付きスリムなボディが手に入ります。もう、食べ過ぎちゃったからと言って我慢する必要は有りません。お部屋で運動、雨の長い日でも安心。スリムで美しい身体が簡単に。」
「すごい。です…。ですが?治癒の指輪ハズですね?」
「オットー様、ソレは治癒なのでは無いのでは?」
「うーん、治癒と身体強化の指輪ですね。筋肉と骨を強化します、内腑の疲労は取り除くことは出来ないので使用限度は一日二回までにして下さい。使った日は良く休眠を取って下さい。」
「はい、わかりました。」
笑顔のイネス。フランも嬉しそうだ。
「ありがとう。オットー君!コレで…。あっ!!騙されないわよ。指輪で誤魔化そうとしたって。」
「はっ、そうでした!!」
くっ、手強い。チョロいエロフの様にはイカンのか?
「フラン。」
怒るフランを抱きしめる。
「む~!!触らないで!今日は怒りに来たんだから!」
「えっ?」
その割には拒絶しないフラン。と…。驚くチョロエロフ。
「ただいま戻りました…。」
「あ、もどりました。」
ドアーが開いてメイドさんズが帰って来た。
「え?あ、マルカちゃん。ごきげんよう♪」
「お邪魔しています。」
挨拶する魔女達。工口姫の顔が綻ぶ。
警戒してマルカがベスタの後ろに隠れる。
「いらっしゃいませ。オットー様お茶を用意いたしましょうか?」
「ベスタ、マルカ。今日はもう良い。部屋に戻って休め。」
「え?マルカちゃんは?」
「フラン先生今日は怒りに来たのでは?」
「え~。そうだけど~。」
名残惜しそうに下がるメイド達を見送るフラン。
「あの…。オットー様。この後は…。」
「休むつもりですが…。」
「はい、お休みましょう。オットー様、お体を拭きます。」
就寝モードに突入したい工口フと何か上手く進まなかった工口姫。
「いえ、自分で出来ます。」
「大丈夫です、妻の役目です…。朝に成ったら私を拭いて下さいね。フフフ」
目が怖い工口フ。
「むっイネス抜け駆け禁止!」
「私はオットー様の妻です。何人妻が居ても私の夫なのですから役目は果たさないといけません。」
「むむむ。あたしも拭く。」
「貴方はオットー様を叱って帰るのでしょう?」
「帰らないわよ…。」
「では?フラン?どうするの?」
意地悪そうに訪ねる工口婦。
「いいわ、オットー許してあげる。でもその子後で紹介してね?妻として話が有るから…。」
笑顔がこわいです。
「あら?フラン?夫は要らないのでは?」
「要ります~!!こ、子供に父親は要るんです~!」
拗ねたままのエロ姫と勝ち誇ったエロフ。
「では一緒に妻の役目を果たしましょう?」
「は~い。」
機嫌の良くなった魔女達が、上着を脱ぐのを手伝ってくれる。
クリーンの魔法で済むのだが。
寝室へ入ったイネスとフランが勝手知ったる他人の部屋で桶と水を出してきた。
俺の体を拭く準備が完了すると…。
レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロザクレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロペロペロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロウッレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロハヒッ!レロレロレロレロレロレロレロレロ




