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227.サロン2

さて、図書室で解散してマルカと共に寮に戻りマルカは仕事に出た。

俺は夕食の時間まで…。

よし、印刷しよう…。

ファイヤーボールの魔法(多色刷り)を行なう。

流れ作業なので早い。

うォン俺はいんさつまっしぃ~んだ!!

まあ。二色刷りなので直に出来る。

うーん作業場でやらないと効率が悪いな…。

特に乾くまで干して置く場所が問題だ…。

床一面に布切れが広がっている。

足の踏み場も無い、二回目が未だ乾いていない。

つまり乾かないと飯に行けない…。未だ時間が在るから良いが…。

仕方がないので時間まで次のお札のデザインを考えて時間を潰した。


時間になり乾いたお札から束ね、何とか出口までの通路を確保した。

メイドさんズが戻るまでに片付けを行なわなければ…。

食堂に向かう。

最後の札を持って席に付くと。

冷たい目をしたモミアゲロールパンが開始の宣言をする。

緊張感溢れる。食堂の…。麩…。まあ良いだろう。

メイドがメインの大皿の肉を配り終えると。

鬼畜メガネ執事が頷きお祈りが始まる。

さて、皆、何か気まずそうな雰囲気がテーブルを包む中食事が始まる。

うん、うまい。

やっぱり肉だよ肉、イマイチ何の肉か解からない肉だ。

謎肉の食事が終わり。

マルコからサロンに誘われる。

アレックスも居る。

「すまない部屋で作業途中で店を開いたままなのだ。」

「そうか。いやすまない。だが、聞きたいコトが在るんだ…。付き合ってくれ。」

なるほど重要な話らしい。

仕方ない。

「わかった。あまり時間は取れないぞ?」

「ああ、手早く話すさ…。」

サロンの丸テーブルの一角を占領する。

メイドがお茶と焼き菓子を並べて一礼して下がる。

ミソッカス共勢ぞろいだ。

アレックスが口火を切る。

「さて、オットー。メアリー・デービスと何か有ったのかい?」

「ああ、そうだな…。絶交された。」

「なんだ?そりゃ??」

司書たんとの仲を嫉んで…だがはぐらかす。

「俺が…。たぶん家関係の約束を守らなかったらしい。約束は不明だ。未だ家の者から聞いてない。」

「なんだよ…。そんなコトか…。」

タメ息を付くマルコ。

「そんな理由で…、飯が旨くなくなるのか…。勘弁してくれ。」

「家同士の話か…。」

渋い顔の乳タイプ。

「たぶんメアリーの家から父上に苦情が来るだろう、俺は叱られるの待ちさ。」

優雅にお茶を飲む。

「そうか…。しばらく、明るい夕食は無理だな。」

「そうだな、苦情が来て父上が俺を叱って…。まあ謝罪するのか。どうするのかは不明だ父上の判断を待つ。ソレまでこのままだな。」

「わかったオットーすまない。立ち入った事を聞いて。」

「オットー。叱られるの怖くないの?」

フェルッポだ、心配そうに聞かれる。

「慣れた。」

「慣れたらイカンだろう。」

あきれるマルコ。

「まあ、家で色々やらかしたからな。領民からもあまり良く思われてない。」

「そうだろうが…。」

何故か納得するマルコ。いや、前髪と乳タイプも同調している。

「オットー何やったの?」

「弟よ、知らないほうが良い事もある。特に魔法の実験関係の話はな…。」

あ、コイツ等、俺が魔法で人体実験してると思い込んでる…。

だが、貴重な同意を得た実験体なので話はしない。

「さて、話は終わったかな?俺は部屋を片付けないとメイドに叱られる。」

「すまなかったオットー。時間を取らせて。」

「問題ない。何か聞きたいコトが在ったら声を掛けてくれ。俺は部屋に下がる。」

「「「おやすみオットー。」」」

「では又、明日の朝。」

サロンを立ち去り自室に戻る。


部屋の中は変わっていない。

殆ど乾いている。

最後の仕上げに注意書きの朱印を押す。

乾いた物から整え鉄のリングに通して束を作る。

全部で20枚セットが10束だ、コレを量産して軍に売る。

1束いくらで売るかが問題だ…。

消耗品なので安く売らなければ…。金貨1枚だとどうだろうか?

いや待て。兵一人の年間予算を調べよう。

一般兵の魔力を持った者の標準装備品だ。

携帯しやすいように、もう少し改良が必要だろう。

連隊規模で買うのなら軍の予算内で買いやすい金額が良いだろう。

儲かる金額で沢山売りつける。

腐るものでは無いが年間予算である程度は購入して戦争が起きたら大量生産だ。

勿論在庫を持っていても良いかもしれない。

それには…。

生産設備と人員の確保だ。

信用できる人間の目星は付いている。

明日はその信用できる人に会いに行こう。

金を用意しなければ…。

さて、結局、俺の作った10種62本の剣とマンゴーシュ4本、更に鋼ロンダの2本は…。ダダダダダ~♪チャリンチャリン!!

はい!金貨713枚になりました!!

すばらしいぞ武装錬金。

流石にギルドの証文だろうと思ったら親父が現金で出してきた。

儲かってるやん、節穴親父…。

証拠に残らないので現金買取は確かに嬉しい。が…。

解かったコトは大剣は高値に成り易いが人気の形によるコト。

中級向けの片手剣は売れるので、高値でも数が履ける様子だ。

まあ、初心者向けの剣は売値が決ってくるので買取が安いコトに成る。

沢山作っても儲からない。

しかし、中級ばかり作っても店が困るだろう。

武装錬金術はしばらく止めよう。

足が付きそうだ。

かといって偽医者も…。

冒険者らしく何かモンスターでも倒して金を稼ぐしかない。

準備は着々と進んでいる。

メイドさんズが戻ってきた。

サロンでは俺の決闘の話で持ちきりだそうだ。

なるほど…。遠くの貴族より近くの学友の決闘だな。

今日は皆部屋に戻り休んだ。

(#◎皿◎´)今猛然とチャーハンを明日お届け!!

(´・ω・`)次回、ちゃーはんをお届け。

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