217.種と実。
サンドウィッチは常識的なモノで納めないと食べづらい。
そんなコトをこの世界で思い知った…。
だが。挿むのはそう悪く無い。
メイドさんズも喜んでいた。
朝になると皆、体を拭いて身支度を整える。
黄色い朝日の中を姿を消して帰る魔女達を見送る。
俺の戦友がマッハで倒れるのに魔女もメイドもツヤツヤだ…。
それより腰が痛い…。
ベッドの上ではラスボス感漂うイネス。
魔力を俺とイネスの間で循環させると一瞬で倒すコトが出来るのを発見した。
臍同士を合わせないと使えない、復活も速いが…。
身体を拭き朝の鍛練に出る。
全員揃っている。
準備運動が終わり組み手でカールとジョンが電撃を出してきたが阻害して遣り過ごす。
コイツ等…。俺の技を盗みやがったな!
「え?カールそれどうやったの?」
「前、オットーに喰らった魔法だ。解析して使える様になった。凄いだろフェルッポ。」
「すごい!!僕にも教えてよ!!」
「おい、すごいだろじゃないカール、ジョン、ソレは人体には危険な魔法だ威力や状態によっては心臓が止まって死ぬ場合がある。敵意外に使うな!!」
「そうなのかオットー?」
カールが驚く。
「そうだ、ソレは電位差の魔法だ。雷の小さい物だが。人は身体の動きを微細な電位差で動かしている。強力な電位差は心臓や内臓、頭の一部を破壊する。非常に危険だ。」
「おい、そんな魔法、俺達に使ったのか?」
「ジョン、俺は死なない程度を解かっている。実験したからな。」
「うっ、実験者ってどうなったんだ?」
マルコが非実在実験体の心配をする。が…無視する。
「そうなのかい?オットー。」
「ああそうだアレックス。敵か捕虜で実験しろ。威力が解かれば応用が効くが、非常に危険だ。」
「ああ、説明は要らないよオットー、経過が怖そうだ。」
「すまないオットー、この魔法は使わない。」
「そうだな一子相伝の技にして家宝にする。」
「ぼく…。どうしよう?兄さん。」
「弟よ…。理由の解からない力は使う物では無い。」
いや、マルコ。魔力が意味不明で使っているだろ?
「カール、ジョン。いや、皆者よく聞け。解からないコトを怖がっては行けない。この世の理を知れば恐怖は無くなる。」
「いや、オットーそう言う意味では無く力を行使することの結果の恐怖の話をしているのだ…。」
「実験は解かるけど人命に係ることはやめてほしいね。」
マルコとアレックスのツッコミが入る。
「まあ、良いだろう。理由は在るのだが。その電位の魔法は非常に危険だ。使うな。解かってくれ。最悪種無しになるぞ?」
「「「解かった!!絶対に使わない!!」」」
うむ、良い返事だミソッカス共。
最悪は死なのだがこの世界の死は近すぎるので余り恐怖感は薄い。
男が種無しになるほうが怖いのだ…。
鍛練が終わり解散する。
コイツ等もう俺の構成を真似できる所まで来たのか…。
気を付けないと自爆しそうだ。
そういう意味では魔法を詠唱にして固定化するのは良い方法だ。
失敗しても自爆しないからな…。




