21.入学試験
(´・ω・`)魔法学園はじめました。
やっとこさ本編。
王都についた。
学園の敷地内の寮にメイドが荷物を運び込んでいる間に。
ロリメイドと共に校長と面会する。
口答試験だ、校長と教授と共に面接試験に臨む。
あわてる程ではない。
入学は決まっているような物だ。
軽く自己紹介で済む。ハズだ。
自己紹介が終わり。
校長と当たり障りの無い話をする。
「では試験を開始します。」
「子弟の方はあちらの部屋へ。」
ロリには王国語の読み書きと四則演算と二乗、三角関数を仕込んである。
焦らなければ大丈夫だ。
「では、オットー・フォン・ハイデッカーさま。魔法に必要な要素とは何でしょうか?」
「魔力とイメージと運動と結果です。」
校長と教授が何故か目で合図を送っている。
「...ソレはどの様なものですか?」
教授の質問に答える。
「たとえばファイヤーボールの発動を精解します。魔力に回転運動を与え高温をイメージします。」
右手にファイヤーボールを作ってみせる。
「このまま目標にぶつけ破壊するという結果が生まれます。」
驚く校長。
「あなたは魔法が使えるのですか?そしてソレは誰に習いましたか?」
「独学です。」
ファイヤーボールの魔力を拡散して消す。
教授が驚いた様にたずねる。
「詠唱してませんね。」
「必要ないのでやりません。景気付け程度にやる時も在ります。」
校長が尋ねる。
「貴方の属性は火なのですか?」
「特に決まってません。風でも水でも氷でも出せますが。部屋が濡れると後始末に困るので火を出しました。」
両手を広げてアーク放電を起こす。
室内が青白く照らされてオゾン臭が充満する。
「え、えっと?校長?」
困惑する教授。
「ああ、君はこの学園に何しに来たのかね?」
「独学なので知らない魔法を知りに着ました。あとは錬金術ですね。」
「君の入学を許可します。魔法科クラスに席を置きます、が。どの授業に出ても構いません。卒業は20歳までに何らかの研究レポート提出で卒業審査を行います。」
立ち上がり握手を求める校長。もちろん俺はソレに答え立ち上がる。
「ありがとうございます。この学園の名に恥じないように努力します。」
やったね!!レポート提出で単位もらえるよ!!
「マルカ、試験はどうだった?」
「あ、はい、あまりうまく行きませんでした。魔法初等科クラスに入学します。」
「そうか、勉学に励め。」
「あの、一年以内に魔法の技術が一定に達しないと退学だそうです。」
ロリの声は暗い。
まあ、ロリはあまり魔力のイメージが出来ない。
始め治癒魔法を教えたが人体の構造についての理解が追いつかず。
”治癒部分を水素原子の共鳴を使い立体的にイメージして損傷箇所を確かめ、正常な状態に変化させるんだ。”
と説明したんだが。
理解できなかった様子だ。
まあ、この学園なら良い師も居るだろう。出来なければなんとかしよう。
未だ奥の手は在る。
その後、二人で学園内で注意事項の説明と備品と制服を買った。
ゲームでおなじみの変なデザインのブレザーの様な制服だ。
貴族用のオーダーメイドで注文したが。
二、三日で出来るものではないので。
既製品も買った。
もちろん俺はウエストに合わせているのでズボン丈と袖丈の加工が必要だった。
あと、コート、うん、フリーサイズは偉大だな。
一旦寮に戻りある程度片付いた部屋に荷物を置き。
三人で王都見物件、日用品の買い物にでる。
白金貨は魔法収納の中のままだ。
外で使える物では無い。
親父から支度金を分捕ってきた。
奴隷の被服は主人が用意する物だからな。
王都見物も終わり。
帰りに制服を受け取って寮に戻る。
食事は部屋で取った。
くっコロさんがワゴンに乗せた食事を運んでくる。
テーブルにロリが皿を並べる。
一人分しか並べない。
「我々しかいないんだ。ココが俺の城だ。もう、家族の様なモノだ。皆で一緒に食事をしよう。」
メイドさん達はびっくりしている。
ロリが恐る恐る人数分の皿を並べる。
くっコロさんが椅子を持ってくる。
パンに野菜スープに鳥肉とサラダと果物。
ワイン
大皿の鳥肉を皆に切り分ける。
くっコロさんがワイン(お湯割り)を皆のコップに注ぐ。
全てが整うと。
メイドさんずが恐る恐る椅子に座る。
「さあ、今日は入学祝いだ。明日からは食堂で食事を取るコトになる。偶にはこうやって食事をしようと思う。この部屋の中では我々は家族だ。悩んだり困ったりしたら話せ。」
「はい。」「わかりました。」
「では頂こう。乾杯。」
皆でコップを持ち上げる口を潤し食事に掛る。
二人とも帝国仕込なのでテーブルマナーは完璧だ。
いや、俺が一番優雅さが無いな。
「マルカよ、学業に必要な物が有れば用意する。言ってくれ、入手が難しい物は相談しよう。」
「ベスタよ、空いた時間は修行に励め。内職をしても良い。まあ、あまり優雅ではないがそのうちどこかのギルドに登録するコトになるだろう。野戦教練の時に動けないでは俺が笑われる。」
「二人に小遣いを支給する。自由に使って良い。無駄遣いするなよ。溜めて将来、自分を買っても良い。」
二人の手が止まる。
「あの、我々は将来、捨てられるのですか?」
くっコロさん
「自分の生きる道を見つけたら自分で進めと言うことだ。」
涙声のロリさん。
「私の人生はもう既に死んでしまったのです。ドコにも行けません、行くところがないのです。」
「だから教育を受けさしている。自分の進む道を見つけるんだ。俺が卒業するまでに決めろ。」
気丈なくっコロさん
「ご主人さまは卒業後どうされるおつもりですか?」
「う~ん。漠然としか決まってない。学園を卒業したら軍に入る。軍でソコソコ出世してどっかで開拓地を貰って年金で開拓して美味い物と酒を飲んで生活するつもりだ。うまくやればの話だ。」
この魔法学園ゲームの通常エンドがコレだからな。
コマした女の数だけハーレムもOKだ。
もちろん主人公がお姫さまコマして王様エンドもある。
ただし、コレは難しい。
選択間違えるとお姫様がヤンデレ化してハーレムエンドができないのだ。
何故かヒロインズがひとりひとり減っていく。(物理)
涙声ロリ
「あの、一生御使えするのはダメなのでしょうか?」
「まあ、ソレも選択の一つだ。どう有っても俺の卒業まではイヤでも付き合ってもらう。夜もな。」
そのためにキングサイズベッドを用意したんだ。もう、二人三人ドンとこい!!
「あ、あの、ソレはイヤではありませんが…。」
くっコロさんがデレた。
「ああ、大丈夫だ今までも子供が出来ないようにしてきた、コレからもだ。」
「え?」
「あっ?」
「子供が出来たら一生俺からは逃れられないぞ。俺の子供には良い環境で育って欲しい。子を産ました女を捨てるようなマネはしたくないし。俺は子を捨てる様なコトはしない。」
主人公がハーレムに入れれないキャラなのに粉掛けたりするので。
不幸なNPCカッポーが出来上がるのだ。
無言のメイドさんズ思うコトが有るのだろう。
たのしい祝いの席が随分重くなる。
「まあ、軍に入っても出世するのが難しいからな、幸い近い将来、帝国とコトを構えることになるだろうから手柄には事欠かないだろう。」
「え?」
「そんな。いったい何故!!」
驚いて立ち上がるくっコロさん。流石に古巣と戦争はイヤだろう。
ゲームでは後半そうなるからな。理由はどうだったっけ?
メーカー公式攻略本の裏設定コーナーでは代替わりしたばかりの皇帝が反対派貴族の力を削ぐ為に王国に攻め込ませるんだったかな。
「ふん、今の帝国はイザコザが終わって新皇帝が即位したばかりだ。動けないだろう。数年すれば落ちつく。しかし、新皇帝の即位に反対した者たちを外っては置かない。何らかの形での政治闘争になるだろう。」
うなるくっコロさん、見に覚えが有るらしい。
「ぐっ…。」
「内乱になれば国境で忙しくなる。難民、兵隊崩れの夜盗で大騒ぎだ。しかし、内乱は新皇帝のメンツに係る、手っ取り早いのは外征だ。」
「そんな…。」
「幸い、帝国の近くには過去何度も遣りあった国がある。今までも即位した皇帝の気まぐれで戦争になったこともある。」
うん、実家の図書館で読んだ歴史書ではそうだった。
もちろん王国の王の気まぐれで攻め込んだコトも有ったようだ。
ロリさんも苦い顔だ。
「防ぐことは出来ないのですか?」
「ダメだろう、ボールは帝国側にある。決めるのは新皇帝だ。今のところ王国が攻め込むコトは無い。せっかく帝国が混乱しているんだ、団結させる様なマネはしない。内乱になれば誰かがコッソリ支援するかもしれないが。」
「戦争に…なるのですか?」
「確率だけだ。恐らく王国も先のチキチキ帝国お世継ぎ猛レースに何らかの行動を起こしてたはずだ。反乱も有った。帝国史ではやられっぱなしで黙っていたことは今まで無い。」
まあ、ゲームで決まっているコトだから。
「「…。」チキチキ?」
無言になる、帝国のコトは彼女等のほうが良く知っているはずだ。
「俺に出来るのは戦争に生き残って手柄を立て安全な場所を作るだけだ。」
暗にソレは帝国兵をコ口スと言っている様な物だ。
兵士だけで済めば良いが。
無言の入学祝になった。




