208.スイート・ホーム・アリババ
(´・ω・`)皺寄せ回(短い。)
朝日を浴びて目を覚ます。
ベッドのシーツには俺の戦友が…。
大丈夫だ、コレは長くて軽くウェーブが掛っている。
ベスタの髪は相変わらずの亜麻色ショートボブカットだ。
間違いないマルカの戦友だ。
昨晩はお楽しみ…は無かったが。
マルカを枕に金髪を撫でながら寝た。
時々頭皮のチェックを行なっているのだ。
なので髪質は良く知っている。
マルカの表情に憂いは無さそうだ。
吹っ切れたらしい。
きっと将来が不安なのであろう。
こんな時代だ。”一生付いていきます。”と言ってくれたがどうだろうか?
未だ決断を下すのには早い。
まあ良い、約束はした。
家を探そう。
来年終わりまでに。
俺の帰る家を。
さて着替えが終わりミソッカス共をボコって朝食を食べた。
マルカと共に登校する。
「あの…。オットー様、今日のお昼は、友人と取りたいのですが…。」
「うむ、解かった。ベスタと一緒に居なさい。資金は足りているか?」
「大丈夫です、あの、ベスタが居ると…。ちょっと、友人達が固いので…。」
「そうか?しかし、大丈夫か?」
「はい、あのペルーラ達と一緒です。」
「ペルーラ?」
ドコかで聞いた名だったかな?
「あの…。えっと…。赤毛の髪を一つにまとめた…。クランの…。」
「ああ、39番のペルーラだな。」
司書ちゃんタイプの赤毛のポニテだ。
「解かった、何かあったら空に向かって魔法弾を打て。」
「い、いえ、何も無いと思います…。」
そうか…。だが心配だ…。
「何か有ったらコレを使え。」
売るつもりだった剣を1本収納から出す。
抜き身のショートソードで一番軽いヤツだ。
未だ歯が入っていないので使えば鎖骨が折れる程度だ。
「い、いえ!!大丈夫です。」
「そうか…。解かった、気をつけるのだぞ?」
断られたのは残念だが収納する。
「はい、では…失礼します。」
一礼して分かれたマルカは女子の集団。
鉢巻少女隊と合流した。
髪の色もカラフルだが、ハチマキもカラフルだ。
目立つな…。あの魔道具。
早く次の段階に進まなければ。




