206.開発1
図書室での講習会が終わりマルカと共に寮に戻る。
マルカは無言で俯いたままだ。
何か有ったのだろうか?
男の俺には相談できないのだろうか?
色々考えを巡らせるが。
声を掛けるコトも出来ない。
何か在ったのか?と聞くのは優雅では無い。
アレックスなら…。いや、絶対面倒なコトになるな。
無言のまま部屋に戻りマルカはメイド仕事に出た。
部屋に一人の俺。
反省会を行なう。
先ずは乳タイプの状態。
休憩の結果、危機的状態は脱した様子だ。
お守りの結果だが良好の様子だ。
もう少し効率を上げる改良をしたほうが良いのかもしれない。特に使用回数リミッター的なモノを付ける必要がある。
ソレは指輪も同じかもしれない。
しかし、ここぞと言う時に連発できないのでは困るのだ。
やはり使う人間の問題か…。
製品仕様を決める時に決定しなければ…。
節穴親父に売る刀身を量産した、大小合わせて10種78本だ。
正直、作りすぎた。各種1、2本の良いモノを選んで自分用にした。
柄は後から作るコトになる。
一体型の剣も有るので皮紐巻いたら終わりの場合も有るが…。鞘は作ってもらうしかない。
後で…。親父の店に、いやダルガンに作ってもらうか…。
しかし…。しばらく拵えの仕事は受けないと言っていた。
俺は選択を間違えたのか?
まあ、柄が無い剣はの拵えは節穴親父の樽の中から買えば良いだろう。
鞘が無くても収納から出せば良い。
しばらくは…。
破壊した写本室の見積もりが来た。
意外高かった…。のか安いのか不明だ。
だが払えない金額ではない。
早急に、節穴親父に剣を売りつけよう。
さて、遂に…。俺は司書たんと…。
いや、攻略不可能NPCを攻略した。
紋章の動作も問題が無い…。
開発を進めていた”司書たん用腹巻”が無駄に成ったが、得た物は大きい。
レア画像のオンパレードだ。
もうゲームオーバーでも良い。
しかし、マダマダ絵が足りない、目指せ回収率100%!
腹巻の開発は終了して司書たんを開発する段階に入ったのだ!!
「ククク。」
いかん、思わず口に出てきた。
しかし、困った。
クランには司書ちゃんタイプが数人いる。
コレからも出てくるだろう。
全部お嫁さんにするわけには行かない。
紋章による魔力の補完でもエレノア専用仕様だ。
無論、一人ずつ書き込むのは手間だ。
外部供給装置は必要なのだ。
「もしくは、汎用紋章を…。」
エルフは汎用紋章の様子だ。
コレを外部から…。転写か?
紋章も常時見える様なモノではなく。
動作時に見える方が良いだろう。
ソッチのほうがカッコイイ。
そうなると。紋章転写スクロール的な物が出来ないであろうか?
目的に合わせて…。
対象者の状態に合わせて既存の紋章をスクロール又はお札で転写するのだ。
勿論、基本型の安産型ダケでは無い。
男女関係無い魔力の増強型や女性専用の…。
そうだ、帝国女騎士を”くっコロ”→”勝てなかったよ”の黄金パターン。
奴隷紋章(女捕虜専用)も作れるかも知れない…。
気が付くと手元の紙には殆ど完成した紋章のスケッチが出来上がっていた。
「お、俺は…。一体なにを…。」
情け容赦なくサキュバスの腹の紋章に似ている。
文字は違うが動作は似ている…。
効果が違うだけなので似るのは仕方ない…。
俺は、悪魔の支配下ではないのだ…。
GUIの悪魔チェックは問題ない。
しかし…。コレは良くできてる…。
このゲームが工口ゲームになってしまう…。
「コレは封印しよう…。将来使う時が来るまで…。」
そうだ。このゲームは未だ健全なのだ。 (´・ω・`)(全年齢対象ではありますん。)
もう時間だ、早く食堂にむかわなければ。
くっ、くやしいっもっと開発したいっ!!




