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202.錬金術

さて、朝の鍛練が終わり。

部屋で着替えて朝食を取る。

今日はサボって寮の作業場だ。

売るものを作る。

武器を作って銭を稼ぐのだ。

しかし、困った、ステンレスで作ると一発で足が付く上に。

包丁の地金も同じ扱いだ…。

正直。新たに地金を開発する必要がある…。

とりあえず20本を分解して鋼に変化させる。

流石に解かって来たが。

量産品の剣にも基本の形が有るらしい。

作った工房が同じなのか同じ師の鍛冶屋が作った物なのだろう。

つまり。この形に作れば拵えの組み合わせが…。精度が悪くで出来ませんでした。

手直しすれば何とかなる様子だが…。

節穴親父に合わせて作っていると言っても不信に思われなかった理由は有ったのだ。

大量に持ち込まない限り。

まあ、良いだろう。

大体解かった。

この形状で刀身を作ればよいのだ。

さてデザインは決った。

GUIの

”鉄2 1249個”

の出番です。

20個取り出す。

鍛えるのに良い重さだ。一個12kgぐらいだろう。


サーチ結果

----------------------

道具:インゴット

効果:量産品の鉄(鉄:84.8%炭素:5.5%硫黄:3.4%ケイ素:2.2%クロム:1.2%その他:2.8%)

----------------------



先ずどんな鋼にするか考えなくては…。

あまり大した鋼で無くても良いが…。

硫黄は要らない。

要らない物から抜いていこう。

「ウェーイ!!硫黄とケイ素よ。別れよ。」

黄色い塊とメタルな塊が分かれた。

12個のインゴットは3つに固まった。

合い変わらず不思議な光景だ。

収納して消す。

GUIに

”硫黄  8.1Kg”

”珪素  5.2Kg”

と出た、硫黄か…。使い道を考えないと…。


サーチ結果

----------------------

道具:インゴット

効果:量産品の鉄(鉄:87.7%炭素:5.6%クロム:1.2%砒素:0.8%その他:1.8%)

----------------------

まあ悪く無いだろう。

これから鋼を目指すが…流石に同じ材質の剣だと…。おかしいよな…。

2、3本なら同時に打った刀で通じるだろうが…。

流石に20、30も有ればおかしいと思うだろう。

いくら節穴でも…。

気が付くよな?あの親父?

しかし…。

まあ良いだろう。

とりあえず砒素は邪魔だ。

「ウェ~イw砒素よ。別れよ。」

鈍い鉄の色。

流石にそのまま触らない。

トングで拾いゴミ屋街で買った茶色のフタ付き瓶に入れて収納する。

”ふた付き瓶(砒素1.9Kg)”

うむ…。これで誰かを暗殺…。

ダメだろう。金属状態では使い道は無い。

毒性は変わらないが…。

しかし、この鉄ホントダメだな…。

あの世界ではNGだ。

割れたり脆くなったりするだろう。

まあ安物は変なモノ掴まされるこの世界だ…。やはり信用が第一だな。

さて、いよいよ合成だ。

「二つに分かれよ。片方に鉄98、炭素2!グッファ!!」

魔力が全部もってかれた!!

コレはダメなのか?

ヒザを付くが低級ポーションで立て直す。

「細かすぎるとダメなのか?」

引き算なら問題ないのに…。

まあいい。


サーチ結果

----------------------

道具:インゴット

効果:鋼(鉄:97.9%炭素:2.0%)

----------------------


サーチ結果

----------------------

道具:インゴット

効果:量産品の鉄(鉄:81.6%炭素:9.6%クロム:2.5%マンガン:1.6%モリブデン:0.8%その他:3.8%)

----------------------


さて、困った、鉄のほうで売るものを作るつもりだったが…。

このまま鋼にするとクロムモリブデン鋼になってしまう…。

この世界には未だ早すぎる。

しかし…。

鋼も炭素の量を弄ればSK鋼、あの世界の標準鋼だ…。

正直、この世界でもレアー所ではない…。

売り物に出来ない。

「しかし…。鉄のほうはクロムとモリブデンが有るのか…。」

銃身が出来てしまう…。

この世界にライフルが出たら恐ろしいコトに成るだろう。

魔法の有効射程距離は100m無い。

あの世界のライフルは300m。

魔法使いの軍事的価値が下がってしまう。

「仕方が無い…。所詮鋼だ。」

使い潰されて直にこの世から無くなるだろう。

鉄の方を収納する

”鉄  113.2Kg”

そうか…ショートソードが110本はできるな…。

そんなに作ってどうするんだ?戦争でもやるのか?

今はそんなに必要ない。

色々な形で無いと節穴親父が不思議に思うだろう…。

「ウェイ!!10に別れよ。」

11.3kgの鋼の塊10cmより少し大きい程度だ。

鋼は重いな…。

一つづつ塊を加工してゆく。

先ずは片手剣のショートソードを12本

両刃、幅広血溝付き。刃渡り60cm初心者用だ。

次はサーベル10本、刀身1m片刃、先の湾曲が大きい。

ロングソードを6本、両刃、刃渡り1.1mだが切っ先から40cmぐらいしか刃を入れないはずだ。

あの世界のツヴァイヘンダーの様な形だが…。

使えるヤツ居るのか?

エストックを作ろう。コレは柄と鍔が一体型だ。全長1.3mぐらいにしよう。刀身は1mだ、柄が長くなる。

鍔に持ち手がある。刃は必要ない使い捨ての剣だ。

そのかわり。断面をひし形。いや…ダイヤ形にして辺を凹まそう。

そうすれば突き以外にも叩けば肉が切れる。

難点は…。恐らく…。5本位しか作れない。


いかん、段々何か楽しくなって来た。

あの世界の武器けんが作れるのだ…。

どうせ売り物なのだ。形だけなら何作っても良いだろう。

よし!!

今度はサーベルで直刀に近い物を作ろう、切っ先だけ両刃だ。


「ふう、以外に簡単に…。いや、楽しく出来てしまった。」

汗を拭く俺の前には大量の出来かけの剣が並んでいる。

10個の鋼の塊は全て刀身に変わった。

コレを、各剣の使い方に有った炭素量に変えなければならない。

その時に手作り感を出すために少しずつ形を変えよう。

しかし。炭素量は…。バラツキが必要だ。

角材の端切れが目に止まった。

正方形に近いモノを…。

手早くサイコロを作る

コレを振ってバラツキを決めよう。

何ができるかは神のみぞ知る世界だ。

何故か大物が増えたので本数は思ったより少ない。

しかし、全て銭に換わるのか?

いや、いくらなんでも全部売るのは問題が有るだろう。

良いモノを選んで取って置こう。

コレが俺の武装錬金術だ!!(マッハの近い。)

(´・ω・`)今度は間違えないドン!!

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