番外編:朝の一時。
(´・ω・`) カールとジョンが朝食に来なかった理由。
カールを背負い。
寮の部屋に戻った。
カールをベッドに寝かせる。
元々ココは4人部屋だったが俺とカールで使っている。
弟が入学出来たら一緒の部屋に成るだろう。
カールの家と共同で一部屋借りているのだ。
「ううっ…。」
「起きたか?カール?」
「うっ、ココは?」
「寮の部屋だ。オットーに何かされて気絶したんだ。」
「ああ、そうだった…。オットーのやつ俺が動いてから対応したのに裁くとは…。」
「そうだな、抵抗した時も勝てなかったな…。」
悔しそうなカール。
”くそっ、家宝が…。”
本当に悔しそうだ。
「指輪はオットーが持っていった。不具合を修整したら。早ければ明日の鍛練の時に返してくれるそうだ。」
「そうか…。良かった。アレは良いモノだ。」
そうだな…。あの指輪はすごい、早く父上殿にも早くお知らせしなければ…。
「あと、オットーが今日は一日安静にしていろと言っていた。」
「指輪も無いから…。仕方ないか…。」
落ち込むカール。何か話題を変えよう。
「カール?気絶した時、何がどうなったんだ?オットーは肩と腕しか触れて無かったハズだ…。」
いきなり糸が切れたように倒れた何が起こったんだ?
「ああ、あの時は…。そうだ!あの構成、見えた!解かったぞジョン。」
流石だな兄貴、倒れた瞬間に構成を見たのか?
「わかったのか?」
「ああ、ちょっと待ってろ。確かこうやって。そうだ間違いない。」
ベッドに上半身を起こして虚空に手を構えるカール。
何らかの魔力を動かしている様子だ…。
見たこと無い構成だが…。
「どうやったんだ?」
興奮気味にカールが話す。
「先ず俺がオットーの肩を掴もうとして出した手の手首を掴まれ…。」
俺の右手首を持つカール。
「こうか?」
腕を上げる。
「いや。ちょっと待ってくれ…。こっちだ。オットーの腕が俺の首元で…。」
「もっと低い位置だったと思うぞ?」
「そうだな…。肩だったな。投げ飛ばされると思ったんだ。」
うん、こんな感じだった。
「ソコでオットーがコノ構成だ…。」
あの変な構成だ。見たことは無いがオットーの何時ものヤツより遥かにたんじゅ…。
「ゲフッ!!」
まるで見えないハンマーで骨を叩かれた様なショック。
筋肉が勝手に痙攣している。
頭がくらくらする。
「おい!!ジョン!!大丈夫か!しっかりしろ!!」
覗き込むカールの驚いた顔だ、俺は床に倒れたらしい、そんな事より。
「ううっ。構成が…。見えた…。俺も解かった…。」
そのまま暗闇の中に落ちていった。
復活した俺たちはオットーの構成の練習と解析に没頭した。
寮のメイドが大量の粥とパン、梨をワゴンに積んでドアをノックするまで、飯を喰っていなかったコトに気が付かなかった。
(´・ω・`) 大銀貨一枚分の粥とパンと梨…。
(´・ω・`)祝200話目(正直もう少し話が進んでいると思っていた。)




