表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オットー・フォン・ハイデッカーはゲーム脳。  作者: 王石 勉
第一章.チュートリアル
20/400

19.突然の終了

毎日の日課を済まし魔法の実験を終え。

ゴロゴロしながら本を読む。

そろそろ本を返さなければ。

明日にでも町へ行くかと考えていたら。

親父に呼ばれた。

「いいかげんに学校へ行け。」

「はい?入学した覚えは有りませんが?」

ほう、珍しい。

親父が”勉強しろ”なんて明日は雨か?

「入学しろ。軍学校が良いか?魔法学校が良いか?」

コメカミを揉む親父。

「軍学校は魅力的ですが未だ魔法の勉学が途中なので魔法学校の方を希望します。」

「軍には進まないのか?早く入らないと出世できないぞ?」

「魔法を極めてから軍に入ります。ソコソコ働いてソコソコ出世して、どこか田舎で領地を貰って。女をはべらして、美味い物喰って、呑んだ暮れるのが夢です。」

親父がグラスを取り出し酒瓶のコルクを開けた。

コルク在るんだ。ガスケットに使えるか?

「そうか…。壮大な夢だな…。お前は手が掛らなかったし、たいした家庭教師も付けなかったが独学で勉強していたようだな。」

グラスに注ぐ音が部屋を支配する。

「はい、身体も鍛えていましたよ。」

「あの、変な踊りか?」

「どのアレかはわかりませんが基本的には徒手格闘戦を基本に対人戦闘技術を磨いていました。」

「対人…。なぜそんな物を…。」

「いえ、魔法使いだと接近戦に弱いので遠近両用を目指そうと。」

「まて、お前、魔法が使えるのか?」

「独学です。」

「魔法は独学で出来るものではないぞ?」

うん?出来たぞ?まあ、全ての魔法の存在を知っていると言うのはチートだから言わない。

「なので、正式な魔法を学びたいのです。」

「解かった魔法学校に入れる様にしておく。試験には落ちるなよ。」

「ありがとうございます。俺のメイドはどうしましょう?小さいほうに教育を与えたいのですが。」

「どうせ行くのは王都だ、庶民の学校ぐらいあるだろう。」

「いえ魔法を仕込んでいるんです。」

「随分と良い買い物をしたな、大きいほうには剣を仕込んでいたな。」

背中を向けグラスを飲み干す親父。

「いえ、アレは始めからです、帝国仕込です。恐らく帝国騎兵崩れで捕虜として売られた口ですね。」

ブーッ!!

汚いなあ。赤の毒霧か?

「ゲホゲホ、帝国騎兵?本当か?」

「ええ、馬に乗って戦争していたのは間違いないです。歩き方と剣の使い方が帝国式でした。」

「ドコの部隊だ。」

「聞いていません、聞いても答えないでしょう。両方連れて行きたいのですが。」

「解かった、寮に入れば従者が一名付けられる。小さいのは子弟枠で入学出来るようにしておく。」

「ありがとうございます。」

「後、部屋の気持ち悪い臓物の模型を捨てろ。オールワークスのメイドが腰を抜かして大騒ぎになった。」

わお、


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
わお、 は誤字なのか判断に迷う。 でもこの、締めは好き。
[一言] 沢山の心臓の模型作って今まで放置してたのか… 普通なら気が狂いそうだが主人公は普通じゃないからなぁ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ