179.リングの死闘。
「オットー様、例の不完全なモノが出来ました…。」
壷をテーブルの上に置くエロフ。
「ありがとうございます。イネス教授。」
「イネスとおよび下さい。」
「ふふふ~ん。」
機嫌が良さそうなエロ教授達。
どうやら湯浴み上がりらしい。
服がエロイ。
「ありがとうございます。いかほど掛りましたか?」
「いえ、大した物では無いのでソレほどは…。」
「そうですか…。」
仕事には報酬を払うのが俺のポリシーだ。
しかし…、渡して喜びそうなモノは今持っていない。
いや、イネス教授は手で壷を持って来た。
ならば…。
「では、お礼に…。イネス教授は収納の魔法を習得されてますか?」
「いえ?」
「ではコレをどうぞ。収納魔法のスクロールです。」
収納のスクロールを取り出す。
「え~、ワタシにも頂戴!」
ズビシッと変なポーズを取るエロ姫。
「いえ…。コレは報酬として…。まあ、良いでしょう。悪いコトには使ってはいけませんよ?」
「わ~い。」
目を爛々と輝かせるエロ姫に負ける。
機嫌が悪くなると後で仕返しさえれそうだからな。
特に授業中。
エロ教授達の手の中で炎が上がる。
「コレは便利ですね…。」
「おおお~。」
エロ教授達が髪飾りを収納したり出したりしている。
「コレで、手ぶらで買い物が出来ますが、大きな物を収納したり出したりすると大きな魔力を使います。液体は容器に入れないと収納できません。安全な時に使用してください。」
「おもしろ~い。」
何度も試すエロ姫。
いや、魔力を使うと言っておいたのに。
「まあ、余計なトラブルを避ける為にもドコかから取り出す動作も必要な作業です。」
「え?なんで?」
「まあ、魔法使いのイメージの為…?」
自分で言っておいて首を傾げる。
まあ、一般人が驚くからなあ。
「はい。解かりました。オットー様。」
頭を下げるイネス。
嬉しそうな笑みのフラン。
「さて、ソレでは…。お時間は在りますか?紋章は完成していますので何時でも出来ます。」
「はい、私達も何時でも…。」
「完成したいです。」
エロ教授のエロい微笑み。
そんなにしたいのか?
俺はしたい。
「オットー君の紋章は凄い。力が湧いてきます。」
「そうね。こんなに魔力が湧いてくるなんて凄いわ。」
「まあ、個人に合わせた紋章なので…。イネス教授の汎用紋章よりは細かくなりますが。」
「今日で完成しますか?」
完成に拘るエロ姫。
「はい、今日で完成できますが…。」
「そうですか…。」
謎の笑みを浮かべるエロフ。
同じく嬉はずかし顔のフラン先生。
「フラン。一生、俺のモノになるか?」
身を寄せ抱きしめる。力が欲しいか?
「はい!!」
顔を真っ赤にして即答するエロ姫。
エロフが少し拗ねてるので腰に手を回す。
「イネス。紋章が消えるまで俺のモノだ…。約束できるか?」
「はい!出来ます!!」
うん、正に両手にエロだ!!いや華だ。
軽く二人に唇を合わせる、抵抗しない。
「では…。ベッドへ。」
ベッドの上の二つの白いキャンバスに紋章を描く。
フランには一生消えない紋章。
イネスには数十年で消える紋章だ。
それぞれの臍に手を当て語り掛ける。
「では、最後の確認だ…。無粋かもしれんが聴いてくれ。フアナ・フランチェスカ・ロジーナ、俺、オットーフォンハイデッカーの為に子を産み育て家の一部として働くコトを誓うか?」
「誓います。」
フラン先生が自身の臍に置いた俺の手の上に両手を合わせる。
「では、イネス・ペレグリ。この紋章が消えるまで。又は俺が死ぬまで。俺、オットーフォンハイデッカーの為に子を産み育て家の一部として働くコトを誓うか?」
「誓います。貴方が死んでも、この紋章が消えるまでこの身は貴方のモノです。」
同じく、俺の手の上に両手を合わせるエロフ、嬉しそうな顔をしているが…。
なんか笑顔が怖い。
「では。固定。」
固定の魔法を掛けて紋章は完成した、コレで強化人間フランと強化エロフが完成した。
二人は見つめ合いお互いの紋章を見せ合っている。
全裸でキャッキャウフフだ。
うん、すんばらしい。
一部にグッとくる。
ドアをノックする音で我に返る。
「あの、オットー様、御休み中でしょうか?」
ベスタの声だ。
MAPに三つの光点。トリプルメイド集合中だ。
「ああ、今日はもう休む。部屋に戻っていろ。」
何故か動かない光点。
「あの、オットー様、お話が…。」
「なんだ?明日ではダメなのか?」
「はい…。あの。流石に…。」
ドアを開けて入ってくるトリプルメイド。
全裸教授達に驚いている様子だが。
メイド全員が不機嫌な顔になる。
ベスタが冷たい声で話す。
「あの…。これだけ日にちが…。開きますと…。流石に…。」
「何がだ?」
「あの、アレ…。と言いますか…。」
もじもじメイド。
マルカも微妙な表情だ。
ブランは無表情。(パタパタ)
うん?前ヤッただろ?
今週はどうだったっけ?
しばらくご無沙汰だったか?
「イヤではないのか?」
「い、いえ、イヤでは無いのですが…。」
顔を赤くするマルカ。
「あの、できれば…。三日に一回は…。」
同じく顔の赤いベスタ。
初めは嫌がっていた。(と言うか無表情だった)
毎日はかなり嫌そうだったのに?
「多くないか?」
「い、いえ。普通だと思います。」
目をそらす。マルカ。
「まあ、今日は少々予定がある。明日にでも…。」
「いえ。あの…。もう、限界なんです。」
「何が?」
「ううっ。」
顔を隠すベスタ。
完全に堕ちたくっコロ騎士だ。
「まあ、良いだろう。」
ベッドは広大だ。
途端に嬉しそうな顔になるメイドさんず。(パタパタパタパタ)
いや、良くない俺が死ぬ。
戦いのゴングは鳴った。
リングの上に対戦相手は次々と襲ってくる。
白いマットに沈む対戦相手。
「ご主人も皆も凄いです。」




