172.居場所
部屋に戻りクリーンの魔法で綺麗にして体を拭いて。
一人で寝た。
メイドさんずに部屋に引き立てられるブラン。
不満そうで有ったが群れのメス序列が下なのが解かるのか?
メイドさんずルームに黙って入った。
しかし、清々しい朝になると。
ブランが全裸で俺のジョイスティックを握っている。
ウメハラ持ちだ…と…。
大丈夫だ…発射していない。
安堵のでタメ息をつく。
肝が冷え…。(コンコン)
「オットー様起きておられますか?」
ベスタの声にタマがヒュンとした。
「むにゃ…。」
握ったまま目を覚ますブラン。
前がはだけている。
「失礼します。ブラン…。ソコに居たのですか?オットー様は御休みなのです。邪魔をしてはいけません。」
能面の冷たい声で話すベスタ。
良かった。怒っていない。
マルカが俺の髪を梳く、ソレを不思議そうに眺めるブラン。
ブランは今日一日メイド見習いだ。
マルカやベスタに付いて歩きメイド仕事を見て習う。
着替えを終えミソッカス共の鍛練にベスタと向かう。
準備体操が終わると模擬戦だ。アレックスをボコる。
アレックスの王国式剣術はナカナカだが残念ながら実戦経験に乏しい。
本気を出せば模擬戦でベスタに引けを取らない。
剣術だけならアレックスが一番だ。次いでマルコとジョン。次にカール。
カールは上背が有ればそんなにジョンと変わらない。
フェルッポは…。未だ始めたばかりだ。
アレックスは剣術を長く習ったので教本通りに動く。
その為、奇襲や引っ掛け、フェイントに素直に吊られる。
まあ同じ手には掛らないが、初見で見切るぐらいはしてくれないと…。
王国式は相手も同じだと初撃の手数が少ないので対応しやすいのだ。
鍛練が終わり。
皆、指輪でヒールを行い解散する。
部屋に戻り体を拭いて制服に着替え登校する。
ブランはベスタに付いて寮の仕事だ。
校舎の前でマルカと話す。
「今日は一人だが大丈夫か?」
「はい、大丈夫です、友達が居ます。」
「そうか…、何か有ったら空に魔法弾を撃て、直に駆けつける。」(亜音速)
「大丈夫です、あの…。お昼は友人と…。」
「うん?何か約束が在るのか?」
何か恐れている様な素振りのロリ。
怖がるコトは何も無いハズだ。
「いえ、あの友人と約束が…。」
なるほど、女共と会食か…。まあ仕方ないだろう。と言うか歓迎すべきだ。
「うん、解かった。では手持ちは在るか?支給しよう。」
収納から大銀貨を手に取る。
「い、いえ、大丈夫です…。」
「そうか…。では気を付けて。」
マルカが基本科の女子の集団に合流した、笑顔で挨拶をしている。
良かった。居場所を見つけたのだな。
良いトモダチを…。
さて、心配事が一つ無くなったが。
俺はコレからどうしようか?
選択肢は 普通科クラスと錬金術科、召還科はエロフを揉むコトになってしまう。高等科は止めておこう…。校長問答が始まりそうだ。
思案に暮れていると目の前を薄汚れた制服コートを着た陰気な生徒が本を読みブツブツ呟きながら通り過ぎていく。
そうだな。困った時はマイト先輩だ。
錬金術科の教室へ向かう。
教室内は未だ生徒が疎らだ。
適当な席に座ると後からゾロゾロと生徒が入ってくる。
マイト先輩を見つけたので軽く挨拶をする。
「おはようございます。マイト先輩。」
「おはようございます、オットー様。コチラの席はよろしいでしょうか?」
「どうぞどうぞ。」
席に付きカバンの中から筆記用具と工具を並べる先輩。
なるほど、流石先輩。並べ方に美学が在る。
「申し訳ありません、オットー様、ご注文のインクと、色粉無しのインクは完成していますが本日持ってきていないのです。」
「ああ、別に問題ありません。週末か休日にでもお店に顔を出すつもりでした。」
「では、その時にお渡しします。」
「はい。あと…御相談が有るのですが…。先生が見えたので授業後にでも。」
「はい、ではお昼にでも。」
フラン先生が胸に教本を抱いて教室に入ってきた。
同時に鐘が鳴る。
授業開始だ。




