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169.外道と王道

皆席に着席しているので始める前に連絡事項を伝える。

「さてと…。キミ達が最後のグループでは有るが。全員オールナンバーズに通達してほしいコトがある。」

「何でしょうか?」

「明日、グループ分けを発表するので全員集ること。発表ダケだすぐに終わる。来週からはグループにより集る曜日が変わるので注意してくれ、詳しくは明日はなす。」

「「「「ハイ!」」」」

「では用紙を配る。名前と生年月日、性別、種族を書け、両親の種族と魔法が使えるか?もだ。番号が振ってあるが、この講習会では全て番号で呼ぶ。自分の番号を忘れるな!」

流石に俺は4回目なので手早い。

「さてと。すまないが、エミリー、マルカ。あと…。下民共、この冊子の複製を4部作れ。」

「「「「えー」」デーニックです。」オットー様、私の名前は言って下さいよ。」

ロビンが何か言ったが無視。

なお、司書ちゃんはマグと鉢がねを装備して「えー」に参加していた。

司書たん、ふくれっ面カワイイよハアハア。

「あー、エレノアは一人で練習。魔力は俺が供給します。それほど枚数は無いので直に終わります。終わったら何時もの練習です。」

「はーい、」

機嫌が良くなる司書ちゃん。

ロリロリ&サンピンずが複写作業をしている間に。マーモット達の評価を行なう。

流石に4回目だ、熟れた。余裕もある。

特に代わり映えはしない。

炎属性大人気だ。司書ちゃんタイプは1名赤毛のポニテだ。

全部で司書ちゃんタイプは6名か…。全員女性。

はやり遺伝的なモノなのだろうか?

考査表を読み返す。

兄弟は全て魔法が使える様子だ、姉妹も使える…。両親共に魔法使い。

未だ分母が少ないので解からないが…。傾向だと思った方が良いか…。

「マルカ。基本魔法科には何人の生徒がいる?男女比は?」

「え?えーっと。」

「はい、オットー様。替わりにお答えします。今年度は82人でスタートしました。現在76名です。男女比は…。正確には不明です。感覚では女が三割でしょうか…。」

「そうか、すまない。エミリー作業を続けてくれ。」

「はい!」

ハキハキ答えるエミリー。

正確な数字は不明だが割合としては男の魔法使いが多いのか…。

魔法能力が有る者と両親が魔法使いの者が入るのだ。

自動的に、女は両親が魔法使いの者が多くなるだろう…。

分母から割合を出すのは諦めよう。

しかし、半分以上が落第か…。意外にシビアだな…。

教育プログラムを変える…。いや、考え直す必要が有る…。

恐らく、44人の中でも問題の有る生徒は半分以下だ。

コレだけ多くの人間が魔法使いを諦めるのだ…。

有効な人材を集める必要が有るのに何と勿体ない。

複写作業は進んでいる。

おい、エド、字が汚いぞ?

読める程度なので問題は無いが…。

デーニックは絵がうまい様子だ。

ロビンはまあまあだな。

乾いた紙を集め4部作ったが、時間が無くなった為に解散して終わった。




寮に戻り。ロリは寮の仕事に出た。

俺はマーモット達の考査表を並べてグループ分けを行なう。

問題の無い者。通常に練習すれば何とかなる者をAグループとした。14人も居る。

正直こんなヤツラは俺の指導で無くともまともな魔法使いに成るはずだ…。

自己鍛錬の足りないヤツラだ…。

次は、”頑張りましょう”で何とかなるヤツ、Bグループ12人だ。

練習時間が有れば何とかなる。一日20分、毎日テキスト練習で合格だろう。

日ペンの巫女ちゃんでもビックリだ。マグを個人で持って練習すれば直にAグループに上がれる。

マグの補充が急がれる。

次はCグループ。正直、ここらから問題児だな。

コレはDグループの少し上だ。自己の魔力パターンをよく理解していない者だ。

Dグループは何故か自己の魔力パターンが続かない様子だ。

魔力を感じていないのか、未だパターンが固まっていないのかも知れない。何故か男子に多い。

性格的な影響も有るのかもしれない。

C&Dグループは合わせて12人居る。

最後のFグループ。6人だ。

司書ちゃんタイプの全員女性。両親が魔法使い。


自己の魔力パターンの生成が出来ない。

鉢がねの補助が必要なタイプだ。

まともな手段では魔法使いには成れない。


大丈夫だ。王道ばかりが道ではない、ちょっと外れるぐらいなら問題ないだろう。

外道にして真理へと続くのだ。

ふっ、俺に相応しいじゃないか?


そろそろ夕食の時間になる。行かなくては…。

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