167.面接
時間が無いのでポーンで寮の俺の部屋に飛ぶ。
身体を拭きクリーンの魔法を掛け制服に着替えて学校へ向かう。
昼までに未だ早い…。
久し振りに授業中の教室のドアーを潜り。
ロビンの隣りに座る。
謎の緊張感が教室を支配している。
勿論、俺はロビンの奥襟を掴んでいる。
授業が途中なのでチンプンカンプンだ。
どうせ大したコトは言っていないので問題ない。
フェルッポのノートで十分だ。
授業が終わるまで能面の心で待つ。
終了の鐘で教授が退出した。
そのままロビンと…。
ダレだったか…?
まあ良い。取り巻き3人を確保した。
「オットー。食堂に行こう。」
フェルッポの呼びかけに答え。
3人を引きずり合流した。
ロリロリくっコロと合流する。
「よし。下民共。食券を確保して来い。大盛り人数分と…。麺の追加が欲しい者、手を上げよ。」
何故か乳タイプ兄弟が手を上げる。良い傾向だ。
骨太下民も手を上げた。スパシーバ!!コイツは拾いモンだ!!
「よし!下民、銀貨2枚を託す。物資を確保せよ!」
「デーニックです。」
「エドウワルトです、エドと呼んでください。」
「ソレは働きによりだ…。」
「「アイアイサー!」」
奥襟をつかまれ泡を吹くロビンを残して走り去る取り巻き共。
流石三下。良いフットワークだ。
改造すればよい兵隊に成るだろう。
消耗品のな…。
席に着き。食事を取りながら。
取り巻きの二人を尋問する。
主に家族構成と思想だ。
未だ共産主義や社会主義は存在してないが。
原理主義や、邪教(ココでは全知全能の一神教)に被れてないかの面接を行なう。
結果はコイツは只の純朴な少年達だ。
マダマダ何色にも染まる危うさを持っている。
マルコとジョンが横で聞きながら嫌な顔をする。
「オットーは随分と難しいコトを言うね…。」
アレックスが場を和ませるが、コレは俺の面接なんだ。
どうやらコイツラは未だ卒業基準を満たしていない。
ミソッカス共が全員卒業だと俺の周囲に空白が出来る。
何としても手駒が欲しい。
クランの連中の成果が解からない状態では大事な保険だ。
来年度の重要な兵隊だ。
デーニックはどうやら手先が器用らしい。
エドはパワー系だ。
但し育成が必要だと思う。未だ若い。コレから伸びる。(両方年上。)
「うむ、解かった。貴様等を我がクランの補助員に任命する。」
「いえ。そう言う望みはありません。」
「え?辞退します。」
「安心しろ。戦死しなければ軍での地位を保証する。」
「え?拒否権は?」
「いえ、本家の連隊に入るので。」
「お前らの身柄は、このオットー・フォン・ハイデッカーが預かる。異論の有る者は剣を抜け。」
「「はい!オットーフォンハイデッカー様に忠誠を誓います。」」
「フハハハハ、良く俺の為に働け!!本日、放課後図書室に来る事。」
「「はい!!」」
「オットーは人望が有るから凄いね。」
「そうだな…。マネはしたくないが…。」
うるさいぞマルコ。




