157.指輪
翌朝、朝日を受けて体を伸ばす。
ふう、久し振りのすっきりした朝だ…。
枕元の戦友をチェック。
メイドさんずがシーツを片付ける間にヘアチェックだ…。
大丈夫だ…。新たなる戦友達が立ち上がっている。
マダマダ生ける!!
くっころさんと中庭に向かう。
ミソッカス共と準備運動を終えそのまま鍛練に入る。
強化ヒールを掛けて解散。
部屋で汗を拭き着替えて。
食堂で朝食を食べ。
学校を又サボる。
寮の作業場に来た。
まずはミソッカス共の強化アイテムだ。
使い道の無い白金を取り出す。
「1kgに分かれよ!」
うん、やはり魔力の通りが良い。
コレは魔法の触媒に非常に使い勝手が良い。
一枚手に取る。
非常に薄い、カード、いや、嘗てのスマホぐらいの大きさなのにずっしり1Kgだ。
歪な白金を残して収納する。
”白金(1Kg) 31個”
よし、良いぞ。
「同心円になり10に分かれよ!」
おお、簡単簡単。
加工で魔力が減らない。
「さてと。地金は出来た。」
鏨で紋章を彫り込む。
ミソッカス共専用の自動強化回復の呪文だ。
筋肉の炎症やスリ傷、打ち身程度なら半日で治る。
もちろん意識して魔力を使えば一瞬だ。
大量に魔力を消費すれば骨折も直るだろう。(但し正しい位置に手で保持しなければならない。)
回復としては単純な効果だ。
手が取れても傷口が塞がり生えてこない程度の回復だ。
記述は少ない。
余ったスペースに簡易対悪魔機能も持たせた。
まあ、お守り程度だ。
流石に5個作って集中力が無くなる。
リングの内側に彫るの非常に面倒くさい…。
残りの5個は本格最狂対悪魔リングを作るつもりであったが…。
コレより記述が多いのだ…。流石に心が折れる。
まあ、仕方ない。
「平面になれ。」
5個の指輪の地金を板にする。
撒きつけるタイプの指輪にする。
これならサイズのコト考えなくても良いだろう。
いや、始めからこうすれば…。
いやいや、こういう試行錯誤が…。まあ良いだろう。
平面に裏表を彫り込むだけなので非常に早い。
楽だ。くっそっ!!
掘り込んだ白金板をコイル状に巻く。
指が一周半する程度だ。女の指でも二周程度で済むだろう…。
所謂C型リングだ。
魔力の通りも良い。
以前作った大ハンマーを取り出し。
改造を施して昼になった。




