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155.魔石と魔道具3

腕を組みエスコートする俺。

さて、考査は…。

何故か教授も生徒もコチラを見ている。

仕方ないな…。

「教授、実験は終了しました。」

「生徒オットー今のは何だ?図書司書のエレノアは確か魔法使いでは無かったはずだ。」

「う~ん。」

腕を組んでアゴに手を置く。

なんと説明すれば…。

「彼女は私の直接の教え子ではないが私の授業を受けたことがある。魔法特性が無いと言う評価だったハズだ。」

「そうですね…。俺の理論が正しいコトを証明する為の実験です。レポートの為の実験でもあります。」

「何だと?」

「外部から魔力を供給する装置です。」

鉢がねを見せる。

「なに?何の為に?」

「魔力が無いなら外部から供給すれば良いと言う発想です。まあ、未だ実験段階です。今回はその実験です。」

「解かった生徒オットー、レポートに書くのだな?」

「はい、もちろん。では失礼します。」

これ以上、教授に突っ込まれないように立ち去る。

司書ちゃんと共に第一訓練場を後にする。

図書室までエスコートだ。


表情には出さないが…。コレもレポートに書く必要が有るのか…?

まあ証明の作業の一部だ。

正直、製品と言うものは設計して試作、評価がOKでもその後の取説や製造手順書の作成に手間が掛かるものだ…。

コレをレポートの一分にするにはかなりの手間が掛かるだろう…。

まあ、良いだろう。

こう言う物が出来ましたでお茶を濁そう。


「オットー君ありがとうございます。」

「フワッ!はい、どうもいたしまして。」

笑顔の奇襲攻撃でうろたえる俺、貴族はうろたえないがソレは犯則だ。

「?うん?」

首を傾げる司書ちゃん。怒っては居ないが不思議そうだ。

「あ?すみません、あの装置をどうやって改良しようか?と思案していました…。」

「難しいのですか?」

「はい。実験が足りません。」

と言うかデータが足りない。

「そうなんですか…。」

何故か沈む司書ちゃん。

ダメだ、ご婦人を悲しませては行けない。

「取り合えず、頭に付ける方の装置は練習では問題ありません。アレを一個差し上げますので、呪文の鍛練をお願いします。」

「はいっ!」

鉢がねを渡すと嬉しそうに胸に抱く司書ちゃん。

急造で作った鉢巻部分が随分と野暮ったく見える。

「ああ、布の部分は有り合わせなので好きなモノに替えても問題ありません。と言うか縫製が仮止めなので早めに新しい物にお願いします。」

「わかりました~♪」

嬉しそうに鉢がねを装着する司書ちゃん。

気に入ってくれたらしい。

さて、後は…。司書ちゃん用魔力変換ベルト改を考える。

写本室を借りて資料を並べる。

やはり小型化は不可能だな…。

直接書き込む方法も取れるが、いくらなんでも妙齢の未婚の娘に”お腹出してください。”と言うわけには行かない。

何か方法があるハズだ…。技術的な壁だ、ブレイクスルーを起こす必要が有る。

あの世界では集積率を上げるか積層するコトで対応していた。

複雑な処理に成ってくる。

蓄積メモリーの様なモノが在れば…。

魔石を使った磁気コアメモリー、いや磁気バブルメモリが…。

ダメだ性能が工作精度に依存するコトに成る。

精密工作機械が無いこの世界では再現できない。

魔石は魔力が蓄えれる。

コレを使ったランダムアクセスメモリを作れば…。魔石を小さくすれば魔力も小さくなる。

リフレッシュ動作の様うなコトが必要になるだろう。

アイデアをスケッチに書くが、技術的な問題が出てしまう。

頭を掻いて背伸びをする。

手には戦友が…。

イカンな。今日はゆっくりしよう。

過酷な戦いが連日続いた…。

このままでは…。俺は…。


時間になりミソッカスとマーモット達が集合した。

ミッソッカス共に課題を与え。

マーモット達の評価を行なった。

順調に終わり。

解散して寮に戻った。


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― 新着の感想 ―
[一言] 磁気バブルメモリ、思わず反応してしまった。 これが出せるならソードコンピューターも、深夜のTVコマーシャルで感動した記憶が・・・。 あのLSI足のあいだを通すプリントパターン・・・。 って、…
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