146.マイムマイム
マルカと共に寮に戻る。
部屋でマルカが着替えるとそのまま寮の仕事へと出て行った。
さて、夕食の時間まで、反省会だ。
先ず、いつの間にか悪魔のワナに引っかかっていた。
まあ、対処できたのが幸いだ。
非常に危険なタイミングだった。
対悪魔指輪の製作が遅れていたら…。
悪魔化したMr.Rと共に肩を組んでマイムマイムを踊っていただろう。
恐ろしいことだ…。
こんなに早く悪魔達が暗躍していたとは…。
しかし、結果としてMr.Rの悪魔化を阻止することには成功した。
魔物辞典は潰したし、悪魔の辞典は、あのエルフ婆が手放さないだろう。
当面の目標は司書ちゃんタイプ用の魔力供給装置を作る。
エルフの紋章の解析結果と人体への応用の基本設計図を見直す。
何か引っかかる、パラメータがオカシイ…。後で調べよう。
対悪魔兵器の研究を進めなければ。
軍の強化アイテムは…、兄貴が遠征から帰ってこないと売り込み出来ない。
マイト先輩から薄いインクを買ってからの生産で良いだろう。
今週末には馬をベスタと見に行く。
いやその前にエンリケの店へ行って薬草2の紙を渡さなければ…。
測定器を作成する。
レポートを何とかする(遠い目…。)
さて、今日のマーモット達を考えよう。
未だ始まったばかりで全員のデーターを見ないと解からないが。
感触では1/3は問題無く魔法使いに成れそうだ。
残りは適切に指導すれば良いだろう。
問題は1/3を占める問題児達だ。
8番、4番だ。
二人とも少年だがパターン生成が途切れる。
安定して発生しないのだ、ひょっとしたら未だ自分のパターンが決まってい無いのかもしれない。
いやいや、未だ仮説を立てるのは早い。
先入観は結果を歪める。
10番の司書ちゃんパターンは電池役の魔法使いを1人横に付けるしかない。
コレから数が増えると対応できない。
一時的に魔力を溜めるアイテムが必要だ。
溜めた魔力を個体のパターンに合わせて調整するのは大変だ。
魔力変換を行なわずに個体のパターンに合わせて魔法使いが充電する方式にしよう。
大した量は充電できない、効率も落ちるがどうせ使うのは実習の間ダケだ。
実習が進んで魔力の使用量が増えても、魔力が切れたらその場で魔法使いが充電すればよい。
気が付いたらメモ用紙に大まかなスケッチが出来上がっていた。
まあ、単純な構造だ簡単に出来るだろう。
時間が来たので食堂へ向かった。
(´・ω・`)悪魔が…。まい…。ううっ頭がっ!!




