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143.綺麗なオットー

イネス教授から亜人辞典&翻訳を借りて植物図鑑を貰い、ミソッカス共の居る教室へ向かう。

途中で昼の鐘が鳴ってしまったので、生徒の流れに逆らうコトに成った。


魔法科の教室前に行くと何故か全員集っていた。

ミソッカス共とロリと微・乳タイプそれにくっコロだ。

ロビンが居ない、また逃げやがった…。今度は逃がさんぞ。

「いやいや申し訳ない、遅れた。」

「ごきげんよう、オットー今日はどうする?」

アレックスが何時もの前髪を触りながら挨拶してきた。

前髪見てもイラッとしない。

「オットー、随分と顔色が良くなったね。」

「そうだな?何か印象が変ったな?」

フェンデリック兄弟が俺の印象に付いて述べる。

おかしいな、いや、やはり悪魔の支配下で人相が悪くなっていたのでは…。

精神支配中は自分では分からないのか?。

「ああ、すまない、心配掛けた。問題が一部解決したのだ。」

笑顔で答える。

「そうか、良かったなオットー。飯にしよう俺は腹が減った。肉が喰いたい。大盛りだな。」

「カール。大衆食堂にしよう。何故か今日は腹が減っている。」

ククク、アレだけの炎症した筋肉繊維を補強したのだ、さぞアミノ酸とたんぱく質に飢えているであろう。

乳タイプ兄弟はデブへの道が開けたのだ。

やはり人間最後は飯が喰えないと…。内臓強化の方法でも考えるか…。

「よっし、じゃあ。大衆食堂へ向かおう。」

アレックスの先導でゾロゾロと大衆食堂に向かう。


食券売り場は前より増して列が長い。

しまった。出足が遅かったから混んでいる。


前のほうにロビン発見。合わせて例の取り巻き三人組みで固まっている。

よっし!!銀貨2枚を収納から取り出し。ロビンたちの死角から接近ロビンの首根っこを掴み頭を下げる(相対的に)

オットー流、”頭の下げ方(下民編)”だ。

「おはようロビン。お前に命令を下す。食券大盛り12枚+麺1枚を買って来い。コレはお前と後ろの二人分が含まれた数だ。」

オラ!ヤキソバぱん買って来いよ!!ジュースはDr.○ッパーな!

「は、はい!!」

「釣りは要らない取っておけ!」

銀貨1枚をロビンのポケットに捻じ込む。

ロビンをそのまま下ろしてミソッカス共と合流する。

「流石ロビンだ…。もう既に先に行って並んでいたらしい。食券を任せた。」

「オットー。お前は…。」

マルコが眉間を揉んでいる。

なんだ?問題ないだろう?

「オットー変ってないね。」

「そうだなフェルッポ。さわやかな雰囲気になったと思ったんだが…。」

「うん?ジョン?何時も通りだろ?」

カールは特に気にしていない様子だ。

「まあ。良いんじゃない?貴族が並ぶのは優雅では無いよ。」

「アレックス…。そういう問題では無いが…。まあオットーらしい解決法だな。」

「うむ、対価は払っている問題はないぞ?」

マルコの非難に答える。

下民の労働には正しい対価(主に食い物)が必要なのだ。これはマニュアル”正しい下民の使い方(製作:オットー)”に書いてある。

なお。”たのしい下民の使い方(夜編)”と”たのしい下民の使い方(戦時ヒャッハー編)”が在るがそのうち紹介することになるだろう。

待っているとロビンが一人で走ってきた。

「人数分の食券を確保しました。」

「良しでは食堂に進もう。後ろの二人もだ。逃がさんぞ。」

目から逃がさんビーム(比喩的表現)を出すと固まったまま動かなくなる。


今日の大皿は根野菜と鳩のシチューだ茹でたキャベツ的な野菜が添えてある。

後は何時もの丸パン。

サラダはレタス&クレソン、白いドレッシング。乾燥ハーブの粉が乗っている。

麺料理はトマトソースで煮込んだ肉とキャベツが掛ったパスタだ。

相変わらず肉肉しい料理だ。

カールとジョンはサラダを選択せず。大皿を大盛りにした様子だ

すばらしいぞソレでこそ男だ。


六人の貴族と対面する。

4人の平民と2人の奴隷。

と言ってもマルカとベスタはお茶の用意をしているので口火を切る。

「さて、自己紹介を…。いや待て、下民共、名を名乗れ。」

「おいおい、オットー」

「まあ、そうだね。自己紹介は大切だね。」

「いや、イキナリはダメだろ?」

「まあ、実際はそうだがな…。」

フェンデリック兄弟と乳兄弟のツッコミが続く。

「デーニックです。」

「エドウワルトです。長いのでエドと呼んでくださって結構です。」

痩せたノッポで肩まで赤毛が伸びているのがデーニックで。

骨太で丸顔、短髪。髪と目の色は深いブラウンのエドウワルトか、うん、ロビンも入れてゲームの取り巻き三人だ。

コレで全て揃った。

嬉しくなる。

「ククク…。デーニックにエドだな。覚えたぞ…。俺の名前は知っているな?」

俺の名前を言ってみろ。

何故かエドとデーニックの顔色が悪くなる。

「「はい、オットー・フォン・ハイデッカー様!!」」

「フハハハ、うむ。オットーでよい。」

「「はい、オットー様!!」」

「フハハハハ。」

いいぞ、いいぞ、仲間が増えた。

兵隊を揃えなければ成らんからな。

エドの大皿は大盛りだ。

すばらしいぞ、喰えると言うことは良いことだ。

エドは良い骨格をしている、鍛えればかなり良い所まで行くだろう。

デーニックは…。細いな、ちっ、大皿にサラダか…、しっかり食わせて…。

まあ、ダメなら改造すれば良いだろう。

丁度、実験体が欲しかった所だ。

「ジョン?、前よりひどくなってないか?」

「そうか?マルコ?前と変ってないぞ?」

「やっぱりオットーらしいね。」

「アレックス…。そういう問題では…。」

「さあ、食べようよ、僕お腹ぺこぺこ。」

うるさいぞ?ミソッカス共。


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