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141.デビル肉まん

未だ時間がある、もう一個ぐらい出来そうだ。

安くなった金貨を二枚取り出す。

先ずは魔法で同心円に加工。

買った鏨でエンチャントを彫り込む。

ほら出来た。

まあ、設計図は出来ているから作るのは簡単だ。

二個作ってみた。

対悪魔指輪デビルリングだ、こんな物で悪魔が倒すことが出来れば苦労はしないだろう。

まあ、ヤツラも馬鹿では無い。

スグにでも対抗策を出してくる。

取りあえずはコレで凌いで、次の策を…。

左手の親指にはめる。

記述が多くなりすぎて指輪が大きくなってしまったのだ。

まあ、良いだろう。

魔力を込めるといきなり発動する。

GUIが目の前に立ち上がる。


”[CAUTION!!]ウイルスとトロイが検出されました!”


「は?」

GUIには

”悪魔辞典  ”(赤反転)

”亜人辞典  ”(黄反転)

”魔物辞典  ”(赤反転)

”悪魔支配度 12%”


が並んでいる。


「はひ?」

悪魔支配度だと?

”コレよりスキャンと隔離を行ないます。3.2.1.GO!!”

「いや、YES、NO聞け…。ガガガゲガ!!」

いきなり脳みそにナイフを突き刺されるような痛みを受ける。

涙を流しながら作業場の土間でのたうち回る。


”進捗度**------- 22%完了”


俺の脳ミソはまるでヘビィメタルのドラムの様だ…。

脳に突き刺さる鈍痛で何も出来ない。

頭を抱えてのたうちまわるだけだ。

痛みに耐える俺。

GUIのカウントダウンは98%で止まったままだ。

「|2%が進まね~!《フタエノキワミアー!!》」

脳幹ぐりぐりされている状態では俺の体は1本釣りされたマグロの様だ。

助けて!!コウモリさん。(ビクンビクン)

鼻汁涙目の俺に神は囁かない。

そのまま地獄の様な時間が過ぎる。

遂に。GUIの進捗バーが俺に終わりを告げる。

”進捗度********** 100%完了しました。分離に成功しました。隔離と消去が終了しました。”

ほう、終わった…。(ビクンビクン)

長い地獄にも終わりが有るのだ…。

立ち上がろうとするが新たな表示(GUI)が目の前に出る。

”記憶領域の復元を行ないます。3、2、1、GO”

「デフラグキター!!」

俺は最早のたうち回るしか無い。

俺の脳ミソはこねこねされている状態だ。

デスメタルのドラムの様に脳が叩かれる。

止めてオットーのHPはゼロよ。と言う状態で意識を取り戻す。

ゲロと鼻水、涙と泥に塗れている。

GUIには

”正常に終了しました。”

の表示だけだ。

俺は記憶を取り戻したのだ。



俺は情けない姿にクリーンの魔法を重ねがけする。

大丈夫だ、俺に異常は無い。

ノートを取り出す。

日本語で書かれた文字は全て読める。

その形も解かる。

蛍光灯は直管とサークラインがある。

独身貴族は結婚しないヤツラだ。

解かる。解かるぞ!!

エボナイトは元々黒い棒だ。

読み進めるとノートの単語に引っかかる。

「すべ、スベスベマンジュウガニってなんだ?。」

記憶に出てこない…。

いや、まて、スベスベと饅頭と蟹は解かるが混ぜると解からない。

ははは、コレは記憶の混乱だ。次を…。

ぐっふっ!!

「スカシカシパンって何だ?」

コレは恐ろしい状態だ。

続けて記憶が無いのだ…。このあたりは全て消えているかもしれない…。

透かしと菓子パンは解かるが二つ合わさると何も解からない。

それより、記憶の片隅に”ブンブクチャガマ”と言う言葉ワードが出てくる。

だが何故か思い出せない…。

狸と茶道の茶釜の記憶はある。

合わさるとワケが解からなく成る…。

傘を持った狸の妖怪が綱渡りしている絵が出てくる。

コレはいくらなんでも無いだろう。

情報の繋がりが有る筈なのに。

記憶は…。完全では無いのだ…。

俺は絶望の沼に沈んだ。

(´・ω・`) 単順に伊佐治翔太が名前は知っているが見たこと無い生物モノです。

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