138.修羅場。その1
部屋に入ったイネス教授は自分の肘を抱き右手の親指の爪を齧っている。
胸の谷間が強調される。
胸のトライバルが見えないが肩が開いた黒いワンピースで体の線が良く解かる服だ。
白い肌に良く生える。
湯浴みをしてきた様子だ。
良い香りがする。
睨むイネス教授。
「教授、こんな夜更けに何の用事ですか?」
「貴方は!!」
声を荒げるエルフ。
キレ掛る女を制する必要が有る。
その場合の勢いだ。
「イネス!何の用事だ?俺は未だ呼んで無いぞ!」
低い声で話す。
途端に狼狽するエロフ。
「あ、あの、フランから全て聞きました。」
顔を伏せるエロフ。
そういう情報共有は止めて欲しい。
性癖がばれるだろ?
「そうか?で?何の用事だ?イネス?俺に解かるように話せ。」
あくまで優しく語り掛ける。
もちろん心臓はバクバクだ。
何でこんな所で修羅場?
「オットー様が…。その、私を実験の為に…。」
「そうだな。実験の為だ。」
「酷い!!そんなコトで私を!!玩んで。」
「そうだ、お前の紋章は子を阻んできた。ソレを書き換える方法が見つかった。ソレだけだ。」
耳を塞ぎそのまましゃがむエロフ。
聞きたくなかった答えの様子、だが何か引っかかったらしい。
不思議そうな顔でコチラを見る。
「あの。その紋章が出来上がれば私も子が生めるのですか?」
「はい、そうです。」
狙えば1発3中です。狙って外せば1000発0中です。
「あの、どうすれば?」
「儀式に使うトライバルのインクは作れますか?」
きょとんとするエロフ。
「はい、できます。材料もあります。」
「では、ソレを…。一瓶、いや出来るだけ作ってください。」
「あの…。なんで?」
ゆっくり立ち上がるエロフ。
「貴方の紋章を俺専用に書き換えます。」
エロフを引き寄せる。
「あう。」
抵抗しないエロフ。
「俺のモノに成るか?イネス?」
「は、はひ。」
真っ赤な顔になったエロフ。
視線を逸らしているが強引に軽くキスをして抱き寄せる。
脳が死球に占領されている状態だろう。
俺が密着したイネスのチャクラを廻している。
ココで逃げられると正直困る。
”我が眷属を増やすのだ。”
ゴーストが囁く。
見つめ合っているとドアがノックされる音で我に返る。
声を掛け中に入って来たのはメイドさんずだ。
濡れた瞳のエロフを見て不信な目を俺に向けるメイドさんず。
「ああ、紹介しよう。イネス・ペレグリ教授だ。精霊科の教授である、イネス教授、この奴隷たちは俺の身の回りを世話する俺の家族の様なモノ達だ。」
「教授のイネスですヨロシク。」
「ベスタです。」
「ま、マルカです。」
「あら、貴方がマルカ?ヨロシク。」
何故か皆、固い笑顔だ。
「よ、よし。では少し教授と話がある。皆は部屋で休め。」
「あの、オットー様…。」
「何だ?ベスタ?」
「流石に、その…。」
もじもじベスタ。
そうか。
「ベスタ着替えて来い。」
「はい。」
急いで着替えるベスタ。
「イネス。ココの流儀を教えてやる。」
「ふぇ?は?」
イネスとベスタがベットに倒される。
見つめ合う二人。
なるほど、相性は悪く無さそうだ。
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