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134.皮なめし2

朝、フラン先生の体を拭く。

コレは旦那の仕事らしい。

メイドさんずはイソイソとシーツと寝巻きを片付けている。

嬉し恥ずかし顔のフラン先生をドアから見送る。

何故かガニ股だ。

コレで照準的な人間のデータは揃った。

フムン、コレを使えばかなりの次世代強化人間が生産できる。

俺の子は強くないと困る。(世紀末覇者的に)

後は、トライ&エラーの世界だ。


遅れないように中庭に向かう。

”ウェーイw”してきたミソッカス共をボコる。

今日はアレックスが居ないのでイマイチだ。

アイツ、前髪を掴もうとすると鬼回避だからな。

アレックス本体前髪説を考察する。

ミソッカスを並べ強化ヒールを行なう。

これ、意外に面倒だな?”ウェイ”に自動ヒールを組み込むべきか?


部屋で着替る。

何故かフラン先生の香りがする。

ココの主人は俺なんだが。

残された香りを散らし。

朝食を食堂で済ます、何故か人が少ない。

まあ、今日は休日だ遅い朝食も有りだろう。

メイドさんずには休日宣言をして、青隠者姿に変身だ。

先ずは王都、北門へ向かう。

皮なめし屋だ、魔石を受け取らなくてはいけない。

オットー、なめし屋の前に立つ、

店は開店したばかりの様子だ。

カウンターに進み受付に話す。

「冒険者オットーだ。解体した素材を受け取りに来た。」

テーブルに用紙を広げる。

一読したニイチャンは紙をクリップに閉じハンコを押して返してきた。

「裏で引渡しを行ないます。」

「ああ、追加で皮なめしを注文したい。一部の皮は持って帰りたい。」

ニイチャンは引き出しから用紙を取り出しクリップに追加した。

「ハイではコノ用紙を追記して下さい、一緒にギルドカードをどうぞ。」

お役所対応の事務所を抜け裏の作業場に回る。

なめし職人が仕事を始めようとしている。

「ああ、すまない。親方は居るか?以前に魔石の剥ぎ取りをお願いした者だ。」

「はい、覚えています。少々お待ち下さい。親方を呼んできます。」

若い職人が対応してきた、なるほど子弟制度が生きているのだな。

「おう、アンタかい。ブツを改めな。久しぶりの大仕事で困ったぜ。」

紙のコヨリが付いた巾着を受け取る。

ポケットに入れそのまま収納。

”巾着(魔石小145) ”

「たしかに。受け取った。」

「おい、数えないのか?こんなに沢山出たのは久しぶりなんだ。」

なるほど、支配者の配下は狼でも強いのか…。

「ああ、楽しみは取っておくタチなんだ。」

「そうか…。シルバーウルフは全部出たんだ。」

シルバーウルフは魔石を100%か?

「そうか、仕事を追加で頼みたい。」

「いいぜ?今度は何だ。」

オーガ12体とボーパルバニー9羽、レッドベアを並べる。

「コイツを買い取ってくれ。」

「おいおい、こりゃひでえな?どうやって倒したんだ?」

「うっ、オーガが完全に切断されてる。」、「コイツは頭が吹き飛んでる。」「おい、コノ熊上位種だぞ?」

驚く親方と騒ぐ職人たち。

「コレは全て買い取りだ。損傷が酷いが査定してくれ買取だ。ただし魔石が出たら俺のモノだ。」

親方が用紙を持って査定結果を書き込んでゆく。

「ああ、そうかい。ボーパルバニーは珍しいが無傷に近い、オーガはコレは酷いな…。皮を取る所が少く無いだろう。うっ、コレはレッドベアか…。珍しい。惜しいな。」

「そうか、まあ、苦労したんだ。」

親方が用紙を渡してきた。

「珍しい物は多いが損傷が大きすぎる。まあ、こんなモノだ。皮で稼ぐならもっと優しく殺すんだな。」

なるほど親方ギャグは寒いな。

ボーパルバニーは100%の金額査定だ。一匹、金貨4枚で金貨36枚。

オーガは金貨1枚と大銀貨1枚だが、かなり減額されている。

12体で金貨10枚だ…。次からコアブロックシステムは止めよう。

レッドベアは金貨30枚で減額され金貨18枚だ。

何故か手数料は値引きされて金貨4枚になっている。

全部で金貨60枚だ。まあ、傷が在ると価値が下がるのが革製品だ仕方ないだろう。

「ああ、努力するよ。コレで良い。」

「ボーパルバニーの無傷ってのは珍しいからな。完全なら皮も高いが、歯も高い。鎧や盾で防いで倒すのらしいのだが。歯が欠けているモノが多いんだ。」

「なるほど…。」

無傷ではない、首の骨が折れている。

まあ、皮と肉ダケが必要ならそうなるか…。

「レッドベアは惜しいな。五体満足だったら割り増しで買取するぜ。」

「熊。相手にか?こっちの五体が持たないぞ。」

「ハハハハハ。」

笑う親方、笑いのツボがイマイチ良く解からない。

「さてと。未だ在るんだが。コレは素材の剥ぎ取りと皮なめしをして欲しい。手数料はさっきのから引いてくれ。魔石も皮も爪も全部回収だ。」

ブランの父親を収納から出す。

「おいおい、支配者クラスじゃないか!」

「ああ、そうだ、戦った。あまり粗末に扱いたくないんだ。」

書類を親方に渡す。

査定をする親方。

「頭部を一撃か…。この程度なら接げる。ほぼ完全だな。」

「まあな。」

ブランに聞いたが”勝者の行なうコトです…ご自由に。”としか言わなかった。

相変わらずの無表情だった。

しかし、尻尾はしゅーんとしていたので粗末には扱えない。

「売らないのか?買い手はスグに見つかる。かなりの金額になるだろう。」

「渡す相手はもう決まっている。」

「そうか。残念だな。よし、毛皮で良いな?皮はなめし加工で一ヶ月かかる。他の素材は来週にでも渡せるようにする。」

帰って来た書類には手数料金貨25枚だった。まあ、なめしまでの手数料だそんなモノだろう。

「良し解かった。取り合えず来週にでも取りに来る。」

親方と別れ。書類を店の方で処理してもらい受取書類を貰ってなめし屋を出た。

金はギルド口座へ振り込まれるハズだ。

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