126.測定器
(´・ω・`)申し訳有りません。コノ話の設定は頻繁に修正するかも知れません。
翌朝、日課のアレックスをボコボコにする楽しい時間を過ごす。
強化ヒールでミソッカス共を治す。
「何で僕ばっかり…。」
ムカつく前髪だからだ。
「アレックス…。強くなって女にモテるんだろ?」
「オットーそうだけど、コレでも僕、強くなっているのかい?」
「まあ、まあ、だな…。」
アレックスは偶に避けるから…。
ムカッとして、力が入るんだ。
「アレックス、以前に比べれば動きが違うぞ?随分打ち込みの速度が速い。」
カールがフォローしてくれた。
「そうだな…。俺も目に見えて筋肉が付いてきた。」
「僕、服がきつくなったよ?兄さんの服を借りてる。」
「そうだな、体格が変わったな…。」
まあ。毎日ウェイでドーピングしている様なモノだからな…。
「そうか、よく食べることだ…。体を作る為に必要だ。」
「そうなんだ、最近お腹が減るんだ…。」
「そうだな…。大盛りでも食べれそうだ…。」
くっくっくソレは良いことだ…。デブは感染するからな…。
着替えて朝食を取り校門でマルカとベスタと別れる、昼は校門前に集合だ。
俺は錬金術科クラスへ向かった。
錬金術科クラスは人の気配が無い…。
まさか?ドアを開けると、無人の教室。黒板には”今週中!休講!!”の殴り書きだ…。
おいおい、休講多すぎ。
マイト先輩に相談したかったんだが…。後で店に行くか…。
無人の廊下を歩き魔法科へ向かう。途中で出勤してきたフラン先生とであった。
「あら、オットー君?今日は錬金術クラスは休講よ?」
「そのようですね…。まあ。また次回にお邪魔します。」
軽く礼をして別れる。
「あ、あの。あのね?オットー君。」
呼び止められた。何故か顔の赤いフラン先生。
「はい。何でしょう?」
「あーあの。えー。」
「なにかありましたか?先生。」
なぜかしどろもどろになるフラン先生。
「あった…。と言うか…。その…。ココじゃあアレだから…。今晩相談したいコトが有るの!!」
「はい?今晩?ドコで?」
「あ、えーっと、寮の部屋に行きます。食事しながら話しましょう。」
「はあ?たぶん大丈夫だと思いますが…。よろしいのでしょうか?」
Mr・Rに部屋で夕食を頼むか…。今度は通常食で。
「きょ。教師と研究員だからよろしいとおもい…ます。」
まあ、メイドも居るし他の寮生の目もある。
教師だから問題は無いだろう。指導の一環だ。
「ハイでは部屋で食事の手配します。」
「で、は、今晩。」
「はい、わかりましたお待ちしています。」
教室に入るともう既に教授が来ていた。
ドアを開け堂々と歩きロビンの隣りに座る。
ダレも文句は言わない。
どうやら水魔法についての講義だ。アイスジャベリンの触りも有る。
なるほど(つまらん)科学全否定だ。
「生徒、オットー何か質問が有るのか?」
教授からの指摘を受ける。
俺そんなに顔に出てたか?
顔を揉んで誤魔化す。
「生徒オットー。お前の魔法はオカシイ。どうやっているのだ?説明しろ。」
やべえ、宿題レポート仏知義理ってるから教授が怒ったな?
イヤイヤ起立する。
「え~。先ず水とは何か?から始まります。”H2O”と言う”化合物質”です。”物質”には三つの形態があります。固体と液体と気体です。」
「生徒オットー、ソレは重要なのか?」
頭痛が痛そうな教授。
「はい、重要です、魔法の発現にはイメージが必要です。”大気”に溶け込み見えませんが大概の”大気”には蒸気が含まれます。ソレを皆集めて液体に変換しています。ソレを理解している魔法使いは見たコトが無いです。」
「まて?なんの話だ?」
「水の話です。水は熱を加えると蒸気になりますが。蒸気は消えます。よね?ソレは無くなったワケではなく空気の中に有るんです。皆コレを集めてコップに水を溜めるかウォーターボールの元にしています。」
「魔法結界の内部での水量の測定を行なった事例は有るが…。」
「おそらく…。気温の高いほうが多かったのでは?体積の多い方が有利なハズです。その実験方法だと…。バラツキが多くて数字が出なかった?」
「う、そうだ…。」
そうだろうな。潜熱と飽和水蒸気量は実験と経験の蓄積だ。
信頼できる気圧計と湿度計&温度計が無い。実験のしようが無いだろう。
この世界でもあの世界と同じとは思えない。
俺は何時も大雑把な計算しかしていない。
「水を作り出す時は気圧と空気の中の水の量に左右されます。ココに雲を作ります。」
目の前の空気を魔力で包み操作する、バレーボールぐらいの大きさの飽和水蒸気の球を作る。
「コレは手元の空気を魔力で包んで気圧と温度を制御して溶け込んだ水を目に見える蒸気に変換しました、雲や霧の状態です、圧縮すれば水になります。高い位置に据えれば雨が作りだせます。」
「うっ、いつかの天候魔法か…。」
いや、そんな大層な話ではない。タダの飽和水蒸気だ。
「全ての魔法は計算の上に成り立っています。俺の魔法は大雑把な計算しかしていないので。この程度のモノしか在りません。」
「わかった、レポートを提出しろ。」
「うっ、解かりました…。」
教授の逆襲を喰らう。
レポート書かないと教授がキレそうだ…。
そろそろ宿題をやろう…。
しかし、ソレには正確な測定器が必要だ…。どうしよう?




