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オットー・フォン・ハイデッカーはゲーム脳。  作者: 王石 勉
第一章.チュートリアル
13/400

12.はぢめてのおつかい(その5)

(´・ω・…

一日のアクセス千越えありがとうございます。

いったい何が起きたんだ?

ココラ辺からエロが吹き荒れますので。

申し訳在りませんが。

嫁入り前の娘さんはターンバックでお願いします。

奴隷商の前に着くと困った。

すごく大きいです。(店が)

ココの暖簾を潜るのは敷居が高い。

しかも親父の紹介状は燃えて無くなった。


踵を返して通りの角から店を見張る。

出入りする人の身なりも良い。

これは紹介状も無しではムリだな。


諦めて帰ろうとすると。

路地に数人の男女が首枷、足枷でつながれている。

なんだ、この世界。

国連人権宣言ガン無視の魔窟は。

サーチしながら前を歩く。

ちょっと引っかかった。

コノ女。

----------------------

奴隷:ノーネーム(帝国第八皇女:マリー・ルイーズ・ペニャーリア)女12歳

装備:正統の指輪

----------------------

そして

----------------------

奴隷:ノーネーム(帝国騎士:ベアトリクス・デ・フランチェスコ)女22歳

装備:なし

----------------------

足を止めてサーチする。

うん。

ロリは上半身の大部分が火傷でモミアゲの上まで刈り上げたようにケロイド化している。左目も見えてない様子だ。

くっころ騎士は左足先が欠損で、前歯と奥歯が無く、大腿部を骨折したまま変な方向で癒着して真直ぐ歩けないだろう。

鼻の軟骨もおかしな方向を向いている。

二人とも栄養状態が悪いらしい、許せんな。

「お客さん、お気に入りですか?」

ゲスい小男が声を掛ける。

コイツが店主か?

スゴくうさんくさいです…。

「このガキはいくらだ?」

「この女はナカナカの器量よしでしたが戦火で焼かれ身寄りも無く奴隷になりました。体は丈夫な家系だったらしく子は丈夫に育ちます。金貨5です。」

まだ、出産可能な身体じゃないぞ!!所長も未だだぞ!!

心の中だけでツッコむ。

「ふん、で、こっちの年増は?」

「こっちの女は見かけほど年を取っていません。未だ使えると思います。金貨10ですな。」

なるほど、コイツ等は戦争捕虜か政変で売られたクチか…。明日はわが身だな。

正統の指輪はゲームで中盤の炭鉱ダンジョンで拾えるアイテムだ。

装備しているだけで各パラメータが1.5倍になる。

終盤では不要になるアイテムだが初っ端から在るとかなり強力なアイテムだ。

「店主、コイツ等をどうするつもりだ?」

「我々は北を目指しますのでその道すがら商品を売りながら、捌けない在庫は炭鉱で買っていただきます。」

「う~ん。」

考え込む。なるほどコイツが炭鉱で命を落としてドロップアイテムになるのか。

コイツを買えば指輪付。ならお買い得だが…。

戦闘を考えるならくっコロさん一卓だろ?

懐には両方買える金額だが、どうする?俺?

ハッ親父は奴隷を買って来いとは言ったが何人とは言ってない。

ここは一つ両方でも…。

「あの、お客様?何かご不満が?」

剣を売った金貨9枚を巾着から出す。

貨幣を手のひらに出す。

ポケットを探す振りをして収納から金貨を3枚取り出す。

店主の顔が変わる。

「どちらを買うか迷っている。食わせるのにも金が要る。年増ならすぐ動くが高い、ガキは動けるまで随分仕込まなければならない。」

「両方なら金貨12枚で大銀貨一枚お返しします。」

「なるほど、それなら年増を動かしてガキが動くまでしのげるな。しかし、店主?お前は儲からんだろ?」

「いえいえ、このまま北に向かえば食い扶持が掛ります。正直、コノ町には余り長居したくないと思ってました。二人売れれば離れるつもりでしたがナカナカ売れず正直気を揉んでおりました。お客様に買っていただけるなら僥倖でございます。」

「女二人で金貨12で大銀貨一枚返しで良いのか?」

「はい、もう、それでよろしいです。コチラで奴隷の首輪をご用意しますがよろしいですか?」

「ああ、たのむ、購入しよう。」

金貨12枚を渡しホクホク顔で書類を作る店主。

たぶん、始めの言値はボッタクリだったんだろう。

待っているが。通りすがる領民の目が冷たい。

なんだよ、バレてないから良いだろ?

大銀貨と証文を受け取り奴隷の首輪にマスターを登録する。

やだ、二人の目がハイライト掛って無い…。コレがレイポ目と言うものか…。


俺の後ろをふらふら歩く巻頭衣を着たうす汚れた女たち、おう、町行く人の目が痛いです。

このまま家に帰ると目立つ上に面倒なコトが起きるような気がする。

以前からチェック済みの安宿に入る。

余所者がよく泊る宿らしい。情報源ソースはタッポだ。

宿屋に入るとイキナリ宿屋のオバサンの目が厳しいDeath!!

オバサンが口を開く前に大銀貨一枚をテーブルの上に置く。

「三人でダブルベットの部屋一晩だ。」

宿屋の奥で何かが割れた音がした。

何か奥で起きたらしい。

顔をしかめるオバサンに追撃する。さらに金貨一枚出して

「ツレを綺麗にしてくれ」

と後ろを示す。

オバサンがイキナリ愛想が良くなった。

資本主義は偉大だ。

ニコニコ顔の女将に。

「ツレの着る服が無いのでコレで動き易い服と肌着一式3セット、ブーツとフード付き外套を用立ててくれ。」

金貨4枚を渡した。

もはや十年来の上客になった。


奴隷二人が洗い終わるまで部屋で待つ。

宿屋の娘が買ってきた着替えを届けに来た。

スゴイ好奇の目でみられた、

奥で皿を割った娘だ。同じくらいの歳かな?

顔が赤い。耳まで赤い。

ああ、たぶんコレから。

女奴隷二人を相手に昼間っから夜のプロレスをすると思い込んでやがる。

未だ若いのにそんなのに興味あるのか?


「しつれいします。」

ノックの音と共に奴隷が入ってきた。

真新しい下着を着ている、綺麗になったが肌から覗く傷跡が痛々しい。

ドアを閉める。鍵の掛った音に身を震わせる女達。

前に立ち無言の奴隷に命令する。

「服を脱げ。」

かなりイヤイヤ服を脱ぐ奴隷たち。

うーん。重症だったんだな。

かなり手荒い治療だったのだろう。

よしロリからだ。

裸のロリをなめ回すようにサーチする。

正統の指輪を探す為だ!!コレは必要なコトなのだ!!

口の中まで探すが見つからない。

装備しているはずなら身に着けているはずだ。

まさか腹の中か?そんな物すぐ出てくるだろ?

手のひらサーチに切り替えて探す。

あった。へその下だ。

「ココか!!」

「いやっ!やめて!!」

初めてロリの声を聞いたような気がするがスルー。

体の中(意味深)へ指を突っ込んで探す。

「や!めて」

「動くな!!命令だ!!」

声に身を縮ませるロリ。強く目蓋を閉じている。

指の先に硬いものが当たる人差し指と中指で摘んで取り出す。

ロリ液が糸を引く。

指輪を取り上げられたロリの顔色は蒼白だった。

う~ん汚いな。

ロリのアゴを手で掴み指で摘んだ指輪を口の中に入れて綺麗にする。

「エッエッグッ」

涙目になったロリ。

「ふむ、コレで良いだろう。」

指輪を装着する。うん、良い感じだ。俺でも装備できる。

ロリの光を失って曇った目から止め処なく涙が出ている。

さて、指輪を試すか!!


くっころ騎士さんをサーチしまくる。

興味深い、いや。コレも必要なコトなんだ!!

馬に乗っていたのは間違いない。

騎兵はこういう筋肉のつき方になるのか…。変な所に豆がある。

この指輪装備すると精度が上がるな。


十分に堪能…。いや、サーチしまくった。


「さて。」

声に反応して身を震わせる奴隷達。

景気付けにポーションを取り出しあおる。

よっし!!満タンだ!!

「いくぞ!!ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!(ハアハア)ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!(ハアハアハアハア)」

使いすぎた、くらくらしてくる。

もう1本ポーションを出して飲む。

二人をサーチするがもう悪い所は無い様子だ。

ロリの左目もくっころさんの欠損も二人の傷跡も消えた。

驚く女二人。

綺麗になったがロリの頭皮半分は未だ髪が生えていない。

そのうち生えるだろう。

「動いて良いぞ。何か体に異常は無いか?」

「あ、いえ。ありません、目が見えます。」

「あ、あし、足が…。」

「痛いのか?」

「いいえ大丈夫です。動きます。」

不思議そうに自分の体を観察する女たち。

「異常が出たら報告しろ。」

シャツの胸の皮ひもを外す。指輪を外して皮ひもを通して結ぶ。

そのまま裸のロリの首に架ける。

「預かっていろ。身から外すな。」

「あ。はい。ありがとうございます。」

呆然と指輪を眺めるロリ。

「さあ、服を着ろ。日が落ちるまで休め。暗くなった宿を出る。」


日が落ちてから隠者が三人。

宿を出て人気の無い路地へ向かう。

サーチして監視者がいないのを見て移動のポーンを使う。

敷地内の無人の庭師小屋へ移動したのだ。

あたりは真っ暗だ。

森の様な庭を進む。

奴隷達は怖がっている様子だ。


屋敷の裏口をノックする。

フードを下ろして待つ。

メイドが顔を確認してかんぬきを外す音の後。ドアがあく。

メイド長が出迎えた。

「買ってきた奴隷だ。俺のメイドだ、必要なコトを仕込め。」

親父から聞いていたのかメイド長は頷く。

二人を渡す。

二人は随分と驚いている様子だった。

「名前は何だ?」

「あ、あの…。」

「名前はありません。」

キョドるロリと胸を張るくっころさん。

名前を棄てる気らしい。

「そうか…。では。」



俺、専属メイドになった二人、ベスタは流石だな帝国士官仕込で動作がうつくしい。

散切りだった髪の毛は亜麻色ショートになっている

マルカはメイド服が大きいのか何かぎこちない。

金髪を上手く三つ網で編んで毛の無い部分を隠している。

その毛も順調に生えて来ている様子だ。

まあ、しっかり食べさせているのでそのうち体が服に合うだろう。



町で一つの噂が駆け巡った。

下町の金貸しち○ばの因業業突く爺が両足で歩いて町を散歩しているので皆が驚いたのだ。

”あれほどの大酒呑みが酒を断って教会にも顔を出すようになった。”

心を入れ替えた業突く爺はその後、町の人の為に働きそこそこの名士として皆に惜しまれて生涯を終えた。

その足を治した謎の魔法使い”灰色の魔道士”の噂だけが町の人の心に何時までも残ったのである。


(´・ω・`)

おつかいシリーズはコレで終了。

ロリのアナはたぶんやおい穴だと思うの。(すっとぼけ)

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 出産可能な身体じゃないぞ!!所長も未だだぞ!! なんでこの誤字に誰も突っ込まないのか? も・・もしかして誤字ではなく、所長さんというのは隠語なのか・・?
[気になる点] 内容は面白いのですが、読点が実験的にわざと使わないようにしてるのかと思うほど少なかったり、使い方が気になって…。
[良い点] 面白くて定期的に読み返してます [気になる点] この回のオットー君が使う鑑定魔法は、相手の過去の社会的身分まで表示していて異質な感じがします。 かなり便利だと思いますが、この後使った様子が…
感想一覧
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