118.フラグ
図書室の前でロリロリと合流する。
中に入ると司書さんの明るい笑顔。
「こんにちは~♪今日はおそろいですね~♪」
くっ眩しい!!
劣情に爛れた俺の心を洗い流すようなさわやかな笑顔。
正に聖母と言うにふさわしい。
髪をクンカクンカしたい。
「さて、久しぶりに皆が揃った。皆席に付け、今回はペア同士だ。対面に座れ。」
全員座るのを見届ける。
司書ちゃんは俺の向かいだ。
自分の花柄マグカップと銅のマグを自慢げに置いている。
自慢げな理由は小鼻がピスピス動いている。
うん。耳たぶをぷにぷにしたい。
「では自分の右手にマグを置いて水を入れろ。」
全員が収納からマグを出して…。
司書ちゃんはオタオタしている。
まあ、いいか。
司書ちゃんの銅のマグに水を入れる。
「準備ができたな?では今日は対面での訓練だ。右手の自分の持ったマグの中を廻して左手の相手のマグを妨害しろ。」
「は?オットーなんで?」
「アレックス、同時に発動するのだ。コレは並列で魔法を使用する訓練だ。結界を展開しながら攻撃する訓練だ。」
「ああ、そうなの?」
「そうだ、フェイントを忘れるな。妨害を意識しすぎると構成が疎かになる。その訓練だ。」
「行くぞ!兄さん!!」
「弟よ僕に勝てるか?」
「おい、カール。力みすぎだ。」
「ああ、ジョン大丈夫だ。」
「あれ?何で?」
「あの、アレックス様手加減してください。」
よし!!皆対戦に熱中している。
昔、試作したタイマーゴーレムを出す。
5分ぐらいで良いか?時間をセットして机の上に置く。
「コレが鳴ったらロビン列は一つ移動しろ。交代だ、マルカとエミリーはそのままで全員が当たるように。」
コレで後は勝手に動くはずだ。
俺は司書ちゃんを正面から視姦するという重要な任務がある。
「さあ、やりましょう。」
俺は司書さんに微笑みかける。
ヤリヤリです。
「せんせー動きません。」
右手にマグを持ったまま左手を上げ発言する司書ちゃん。
うん、その白魚の様な手をぺろぺろしたい。
「ハイでは。お手をどうぞ。」
「は、はい。」
対面にすわり差し出した手を握る司書ちゃん。
うっほっあったけ~!やわかけぇ~。
うむ。吸い付くような肌だ、しっとりしている。
もちろん表情には出さない。
ニコニコしたまま司書ちゃんを見つめる。
少し照れて顔が紅くなってる司書ちゃん。
「では魔力を送るので始めから始めましょう。」
「は、ハイ。」
正に天にも昇るような。
集中している司書ちゃんの百面相をガン見する時間が過ぎていった。
すばらしい。
思わずいじわるしてしまいたくなる。
思わず邪悪な心が蠢く。
切ない顔も美しいだろう。
見てみたい。
気が付けば時間だ。
「よし、今日は、ココまで。」
解散して寮に戻った。
サロンでお茶をして夕食をとる。
イベントが起きない。
恐らく何らかのフラグが立っていないのであろう。
武道大会に申し込んだらイキナリ、キャラが増えた。
順調にフラグを立てている証拠だ。
部屋に一人戻って反省会をする。
まず、NPCのエルフ先生。
攻略対象ではない司書ちゃんと同じNPCのはずだ。
思わず襲ってしまったが、相手も喜んでいたので大丈夫だろう。
エルフの紋章が解かったのが収穫だ。
胸の紋章もばっちり見た、味も解かった。
恐らく胸の紋章で魔力を変換して腹の紋章は身体強化のためだ。
額のサークルは見せてもらっていないが。
何らかの、制御に関する装置であろう。
スケッチを取り出して眺める。
うーん。森林に生活するエルフは強い子孫を選択する為の紋章の機能も有るのか…。
あの反応を見ると。すばらしい効果だ、正にエロフと言うにふさわしい。
この機能を利用すれば。
次世代の強化と、優秀な子孫の選択が行なえる…。
しかし、今はそんな事より。
男の夢、マジカルち○ぽの開発を優先すべきだ…。
この紋章が完成した暁には。
貞淑な淑女も一撃でアヘ顔ダブ○ピースだろう。正に男子の本懐ココに有りだ。
このゲームがエ口ゲーに変わるのも時間の問題だ。薄い本が沢山できる…。
大まかなデザインを考えるが細かな部分は試行錯誤だ試すしかない。
問題は誰に試すかだ…。
胸の紋章を見比べる。
スケッチと亜人辞典の紋章はソレほど相違が無い。
恐らく、記述の違いで効果は同じだろう。
ソレによる大まかな違いは思いつかない。
コレを利用すれば司書ちゃんの外部魔力供給装置になるだろう。
しかし、そのままでは芸が無い。
悪魔の紋章と組み合わせてオリジナルなモノを作るべきだ。
効率の良い、魔力変換紋章、そして身体強化トライバル。
制御を助ける補助器具、まるでエルフだ。いや、悪魔に近い。
大まかな魔法回路は出来た。フローチャートブロック化しているので細かい記述は後で考えればよい。
一日では出来んな…。
明日は寮の作業場でお札の改良と店で売るものを考えよう。
魔法コンロを改良すれば売り物には成るが未だ魔石が売るほどは無い。
結局、投げナイフか…。売るのに困るモノしか出来ない。
まあ、ミソッカス共の約束の剣でも作るか…。
そろそろ節穴親父の顔も見に行かなければならない。
必要な部材も買出しに行きたい。
メイドさんずが戻ってきた。
サロンでミソッカス共が騒いで寮監に怒られたらしい。
何やってるんだ?あいつら?




