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115.掲示板

さて、未亡人エロフの献身的な実験によって。

エルフのトライバルに付いてかなりの部分が解明された。

野望の前に何か暴発してしまったがまあ、良いだろう。

相手も喜んでいた。

問題はない。

突けば突くほど良く効果が表れる。すばらしい魔法トライバルだ。(賢者モード)

胸部の紋章はかなり興味深かった。味も解かった。

どうでも良い情報はイネス教授の旦那の名前が”アル”と呼ばれて居る事だ。

何度も聞かされた。

気が付けばもう昼前だ。

かなり腹が減った。

運動したからな。

着衣を整え軽い腰つきで魔法科クラスへと向かう。

後数分で昼の鐘が鳴る所だ。

流石に教室に入る度胸は無い。

鐘が鳴るまで待つ。

鐘が鳴りダァーが開いて生徒がゾロゾロ出てくる。

晴れやかな顔で仲間と会話をするロビン。

おお、久しぶりのロビンは随分と元気が良さそうだ。

ココは一つさわやかに挨拶をしよう。

後ろの死角から接近して腕を捻り首を確保する。

「ロ~ビ~ン~く~ん~~!!一緒に飯を喰おうぜ!!拒否すれば殺す。」

腹の底から声を出す。

首を圧迫しているので声は出せないハズだ。

ロビンの仲間が慄いてダッシュで逃げる。

嘗て俺が(相対的に)頭を下げたヤツだが、まあいいだろう。

おぼえていろ。そのうち情報を聞き出す。

「オットー今日は来てたのか?」

「やあ、どうする?オットー今日はドコで食事する?」

ツーブロックと今朝はアレだけ弱音を吐いていたのに元気な前髪。

その前髪、何時かナイフでブラッシングしてやる。

「オットーか?又サボりだと思っていたぞ?」

「オットー午後は実習だ、参加するのか?」

「オットー、ノート見る?取っておいたよ。」

乳タイプとフェルッポだ、頼りになる。

「さて、俺は配下の者と飯だが…。どうする?」

「ああ。良いよ任せる。」

ウザイ前髪。

「まあ、良いよな。」

「ああ、俺はソッチのほうが良い。」

「麺料理だね。」

「弟よ。その前に魚を食えるようになれ。」

「よし、では大衆食堂で昼食だ。」

つま先が付かないロビンを先頭に食堂へと向かう。

ロリロリくっコロが食堂前で待っている。

乳タイプの格式ばった挨拶に始まり

何時もの儀式が始まる。

イイ感じだ。

コレこそ日常だ。

他愛の無い話で食事が終わり。

ロリロリくっコロと別れ、午後の実習に向かう。

ふと。学園掲示板の前で足を止める。

”学園新聞”が張ってある。


”デービスを越える魔人現る!!”

”募集:武道大会!飛び入りOK!!ただし自己責任。”

”学園長訓示:「気合を入れろ!武道大会で10位以内を目指す!!」”

”怪奇!!寮の塀に火炎跡!ダレがどうやって!?真相に迫る。”

”厩で嘶く馬の不思議。何故馬が落ち着かない?”

”速報!!寮の朝練で謎のダンス集団!セレブ達の奇行に迫る!!”

ちっ。異世界でもマスゴミは健在か…。

体制に楯突くゴミ共は汚物で消毒すべきだな。

特に金で靡く風見鶏は最悪だ。

「オットーどうかしたの?」

「ああ、悪いなフェルッポ。この、武道大会だ…。」

「オットー出るのか?」

「おいおい、手加減してくれよ。」

ヤル気マンマンの乳タイプ。

気合が違うぜ。

「俺は…。どうもこういう遊戯には向かないんだ…。殺してしまうからな…。」

「ああ、そうだろうな。」

「僕なら。オットー相手なら逃げるね。」

アレックス。お前が相手なら俺は逃がさない。

「え?オットー様も参加されるのですか!?」

驚くロビン。

「ああ、お祭りだからな。参加しないと損だろう?」

「あ、あの。ルールはご存知で?」

キョドるロビン。

「死ぬのは禁止なんだろ?死なない様に手加減するぞ。死んでも起き上がればOKさ。」

拳と白い歯を見せて微笑む。

「僕!!棄権しまっしゅ!!」

なぜかローマ式敬礼のロビン。

「おいおい、参加表明したら棄権は出来ないぞ?ケガでもしない限り。」

ジョンの優しい指摘。

「僕。持病の腰痛が。」

「解かった俺に任せろ、治してやる。前より元気にしてやる。死なない程度に。」

「ひいいいいい。」

慄くロビン。捕まえてヒールをかける。まあ、ドコも悪く無いが。

「おいおい、ロビン君。軍学校のヤツラと共同なんだし同じ学園生徒同士では勝ち進まないと当たらないよ…。予選以外は。」

アレックスが答える。

「予選?」

「ああ、人数が多いと予選が行なわれる。まあ、今回は…。2/3は出場できるだろう。まあ…。足きりだな。」

カールが答える。

「ああそうだ、まあ参加人数は軍学校のヤツラが多いからな。」

マルコが続ける。

「アレックスとマルコとフェレッポはどうするんだ?」

「え?僕一回出たよ予選落ちだけど。」

「俺は。まあ、今回は出たいが未だ決めてない。軍の考査の足しになるからな。しかし勝てないと評価が下がるからな。」

「僕はそんな優雅では無いコトはしないよ。まあ、前に出て良い所まで言ったし。」

「ああ、そうだなアレックスは女の為に結構頑張ったコトが有ったな…。両方ダメだったけど…。」

「マルコ。あの子の話はしないで…。」

「まあ、良いだろう面白そうだ。俺も参加しよう。」

「そうか。オットーでは放課後に購買部へ行こう。申し込みだ。」

「あれ?オットーは僕のコト笑わないのかい?」

「アレックス。男が女の為に身体を張るコトは悪いコトでは無い、ただし安売りしなければな。ソレは男も女も関係ないか…。」

「そうだよね…。オットー。キミなら解かってくれると思ったよ…。」

うん。ウザイな、この前髪。

「アレックス、安売りするなという話なのではないのか?」

うんざりするマルコ。

フェレッポが悩んでいる。

「僕も出場したほうがいいのかな…。でも。ケガすると卒業が…。」

「フェルッポ、軍は魔法使いにはあまり体力を求めていない。予選を勝ち抜いて良い試合すれば高得点だぞ?」

「そうなの?ジョン?」

「ああそうだ。軍学校の連中も予選を勝ち抜いている。あっちは1/3を勝ち抜いた連中だ、一回でも勝てば良いほうだ。」

「よっし!!僕も出る!!」

「おいおい、大丈夫か?弟よ。」

「よっし、フェルッポも朝の鍛練に参加だな。安心しろ、俺に任せろ、素手で熊と戦える様にしてやる、だから好き嫌いは無くせ。体がついて来れなくなる。」

「オットーありがとう、でもソコまでやらなくても良いよ…。僕は人間のままで居たいし。」

「大丈夫だ。俺に任せろ!!」

笑顔で答える。

なぜか皆が不安な顔をしている。

しかし。フェルッポの体は細すぎる。

強化するか…。


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