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103.ランニングマン3

「…ットー様!!オットー様!!」

ウサギの声で意識が戻る。

いや両肩の激痛かもしれない。

「おう、未だ生きてる。」

両ヒザを付いたまま大地に頬を付けて気絶していたらしい。

「ハインドベアを倒してから気絶されたのでもうダメかと…。」

「そうか、俺はドレ位寝ていた?」

「あの、ちょっとの間です。」

「そうか…。」

熊は体から煙を上げ地面に倒れている。

目の色がくすんでいる熊。

いや、水晶体が熱で変色しているんだ。

「ちょっと待てよ、”ゴッキッ!”ぐっがああ!!」

先ず右手から大地に押し付け肘を伸ばし体重を掛けて関節を入れる。

カタを廻して状態を見る。

うん悪く無い。

右手を添えて左の関節を…。

”ゴッキュ!”「ぐっがああああああああ!!」

「オットー様!!」

「ああ、大丈夫だ、肩が外れたダケだ。もう治った。」

涙目の俺、だって凄く痛いんだもん。

男の子だって泣いちゃうよ。

「何が有ったんですか?」

「ああ、雷撃の魔法だ。こんなに近くで使ったから少し貰ったんだ。」

「そんな高位魔法を…。」

え?”サンダー”って高位だったっけ?

単純に目標の上に高空まで真空チューブを展開するだけだ。

電気抵抗の少ない真空帯を通って大地に放電するだけの魔法だ。

本来なら高温のプラズマイオン状態のほうが抵抗値が少ないので有効だがまあ、仕方ない。結果は同じだ。

よし、熊ゲット!!

収納しま~す。

サーチで体を確認するが異常は無い。

「娘、村はどっちだ?」

「あっちです!!」

大地と空を分ける光帯を指差すウサギ。

「よし!!行くぞ!!」

俺は土を払い走り始める。


周囲は随分と明るくなった。

ルピア色の大地を進む俺とウサギ。

何故か狼との遭遇が多くなる。

おかしい。狼は寝る時間だ。

何か有るのか?

チューブなしウォーターボールで蒸し狼を大量生産する。

光源のある振幅増幅リングはビンビンだ。

収納には


”グレイウルフ ×224”

”シルバーウルフ ×16”

”ボーパルバニー  ×8”

”トビウサギ   ×17”

”オーガ     ×12”

”レッドベア      ”


あの、でかい熊は上位種のレッドベアだった。

どうりで苦労したはずだ。

変り種の狼も居る。

流石、森の麓。

人類には過酷過ぎるぜ!!

太陽が地面から離れると。

遂にゴールの村が見えてきた。

しかし、村の廻りは狼がいっぱいだ。

何でこんなトレイン状態?

俺は光のリングと高温水蒸気弾の乱れ打ちで草原を荒野にした。

狼ごとね。



(´・ω・`)

オットー君は背中に背負ったラーニャを戦闘に巻き込まない為に。

遠距離魔法でカタを付けるよう努力してます。


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