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98.同級生

遠征はムリか…。

困った時は金で解決。

「よし、依頼を出そう…。「困るんです!!」」

二つ隣のパーティーションでどっかで見たウサギっ娘が受付と揉めている。

「早く、村に向かわないと。家族が!!」

「申し訳ありません、遠征隊の編成はしばらく予定が立ちません。」

「そんな…。」

絶望の顔色のウサギっ娘。旅姿だ。

「おうどうした?」

「え?あの。マルカのご主人?」

「そうだ、冒険者のオットーだ。何か困ったコトでも起きたのかな?」

無印(魔物戦闘)童貞だがな。

「え?あの実家の弟がケガをして熱を出しているので急いで帰らないといけないのですが。馬車が無いんです。」

「なるほど…。場所は?ドコへ行くんだ?」

「東の森の近くの村なんです。狼が出て弟がケガをしたんだそうです。」

「そうか…。東の森か…。」

うっほ遠征イベント発生か?

にやけが口元に出ないよう手て口を覆う。

考えているんだ!俺は。

「そうか、ココに丁度暇な冒険者が居る。俺に依頼を出すんだ。護衛を引き受けよう。」

「は、はい!!」

銀貨2枚の報酬だが受ける。

王都からサンフェ村までの往復の護衛任務で期間は一週間。

途中倒した獲物は俺のモノ。

旅先の必要経費は要相談の上精算と言う契約だ。

街道を地図で確認する。

距離はいい加減だが歩きで2日半らしい。

片道100km前後かな?

不安な表情のウサギっ娘。

「先ず雑貨屋で旅の用意をしよう。」

向かう道すがら、屋台で腹の膨れそうなパンや肉串焼きを20人前購入する。

梨も木箱で買った。

収納魔法を見て驚くウサギっ娘


エンリケの店に着いた。

娘が店番をしている。

「娘、旅に出るコトに成った、テント等の旅行具を貸せ。」

「ええ?では!納品は?」

「持って来た、奥は良いか。」

「ああ、良かった。では奥にあります。」

ウサギっ娘を店に残して奥に入る。


包丁250セットと予備20セットを出す。

「娘、もう材料が無い。コレで本当の終わりだ。旅の計画を主とせよ。」

「はい。わかりました。」

金貨500枚を受け取る。

数えて収納する。

テント一つと食器、カトラリー、毛布を二人分借りる。

「どちらに行かれるのですか?」

「東のサンフェ村と言う村だ一週間程で戻る。まあ、用事が済めばもっと早く戻る。」

「そうですか…。お気を付けて。」

店に出ると不安そうなウサギっ娘。

「あの、オットー様、馬車の天幕はもう既に馬車屋に届けました。」

「そうか、重くなかったか?」

「いえ、収納で持っていきました。便利ですね。」

「…。悪いコトに使うなよ?」

「え、ええ?なんのこと…。」

目が泳ぐ娘。

大丈夫か?コイツ?

「商人…、だけでは無いが、ヒトはヒトとして恥ずかしいコトをしてはいけない。良く覚えておけ。」

ロックオン。

デコを両手で防衛する娘。

「はい!わかりました!!」

「では行ってくる。」

「お気をつけていってらっしゃい。」

娘の見送りで店をでる。

路地に入るとウサギっ娘に語りかける。

「よし!一旦、寮に戻るぞ!!」

「えっ!!早く出発しないと!!」

抗議するウサギっ娘を無視してポーンを操作する。

「日がおちて…。え?」

寮の俺の部屋ではマルカがラフな格好で本を読んでいる。

「おかえりなさいませオットー様。と…ラーニャ?」

「ああ、マルカ。数日旅に出る、長くても一週間だ、居ない間は勉学に励み外出は出来うる限りベスタと行動しろ。」

「はい、わかりました。」

「当面の小遣いを渡す金貨2枚づつだ、無駄遣いはするな。」

金貨4枚を渡す。

「マルカさんココは?ドコですか?」

「学校の寮のオットー様の部屋よ、ラーニャ。」

「む?トモダチか?マルカ?」

「同じクラスで時々話します。」

「そうか。悪いがこの子を故郷まで送るコトに成った、依頼だ、学校の方に連絡を頼む数日で戻る。」

「はい、了解しました。」

「いくぞ!!娘!!」

「あ、あのラーニャと呼んでくだ…。」

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