表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/35

水浴び

 エピオルになっても生活に劇的な変化はない。

今日も獲物を探して、西へ東へぷーらぷらだ。

嗅覚を研ぎ澄ませて、生き物の痕跡を探していく。

うん?なんか変な匂いがするな。

こっちかな?

獲物を探しながら、匂いのする方へ向かう。



 しばらく歩くと匂いの発生源にたどり着いた。

鼻を近づけて確かめてみる。

間違いない。匂いはここからするみたいだ。

なんだろう?


 触ってみるとしよう。

片翼を少しずつ近づけていく。

冷たっ!

なんだ水か。

水?…………水だ―!


 興奮のあまり翼で水面を何度も打ち付けた。

俺の力で打ち付けられた水は大きな水しぶきになって降り注いでくるけど気にせずに戯れる。

こんなまとまった量の水と触れ合うのは久しぶりだ。

 なぜならここはほとんど降らないからだ。

生まれ変わってからかなり経つけど、本格的に雨が降ったことはない。

降っても小雨程度だった。

たぶん今は乾期なのだろう。



 久しぶりに水を飲もう。

水分は獲物の血で摂取できていたので喉は乾いていないけど、あれは喉に絡みついて爽快感が皆無だ。

味もいまいちだし。

 頭ごと水に突っ込み飲んでみる。

味は少し苦いけど血液よりはおいしい。

毒が混ざっている危険性もあるけど、生命値と毒物経口摂取があるので問題はないはずだ。



 これだけ飲んだらもう満足。

むしろ飲み過ぎたのでお腹がパンパンだ。

少し寝転がろう。

 そういえば、ここってなんだろう?

池か川か海か湖か沼か。

 海はないと思う。

水がしょっぱくないからだ。

ただし、この世界の海が真水で出来ているなら話は別だけど。



 池と湖と沼……違いが判らない。

前世では気にしたこともなかったので追憶を使っても無駄だろう。

インターネットが使えれば判るのに。

ただその3つではないと思う。

何故なら水の流れを感じるからだ。

たぶん川だろう。



 いい機会だから体を洗おう。

俺の体は土や埃、返り血で汚い。

特に血はとんでもなく臭う。

 この臭いは、狩りの邪魔になっている。

鼻を使って獲物を探しているのに自分の臭いがそれを妨害している時もあるのだ。

 石鹸なんてないから、ちゃんと落とせないと思うけど、少しでも綺麗にしたい。

思い切って川の中に飛び込んだ。

こうすれば衝撃で汚れが落ちるだろう。

イルカがジャンプして水面に体を叩き付けることで皮膚の汚れを落とすのを思い出したので実行してみた。

見えないので成果は不明だけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ