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リストラ、詐欺被害等ついてない男の人生

平成22年12月

僕の名前は斉藤明

製造業を相手にしたシステム会社の東京本社で勤め、もう3年が立った。

仕事もやっと覚えてきた。

仕事はシステムエンジニアで製造業の部品管理システムを担当している。

リーマンショックのおかげで会社の仕事は激減してるが、今担当しているプロジェクトは昨年から2年のプロジェクトで来年3月にはそのプロジェクトも終了する。

「おい、斉藤ちょっと会議室まで来てくれ」

上司の川崎に呼ばれたのは昼休憩を終え、仕事を開始しようと思った1時ごろだ。

「はい、今行きます」

何の用事かなと思いながら川崎の後をついて会議室へ入った。

「来年からの仕事だけど」

川崎が重苦しい口調で話しかけた。

「1月から広島の営業支社に行ってくれ」

「どういうことですか?」

「転勤だよ」

「仕事は何をするんですか?」

「営業に決まってるだろ」

感情のない口調で機械的に言葉を発するのが川崎の特徴だ。

「2年の勤務になるけど2年後にはまたここに戻ってこれる。安心しろ。2年がんばれば昇進も保障されてるから。」

僕は何か仕事でへまをしたのかと頭の中でいろいろ考えているうちに、川崎は言葉を選びながら息つく暇もなくしゃべり続けていた。

何かぼうっとしているうちに、僕は「はい、わかりました」と答えていた。

そう、これが僕のついてない人生の始まりだった。

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