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事後承諾 01

「つ、つまりまとめると

 俺は

 ・鬼と衝突した反動で魂と体が分離した

 それに気がつかず、体を放置したままふらりと帰宅しようとした

 お前は

 ・放置された俺の体を発見して届けようとした 

 ・鬼と遭遇。ついでに俺を巻き込みつつ鬼退治


ってことでいいのか?」


「まあ、おおむねそんな感じだ。てか、そこまで複雑な話してねぇよ」


やばい、まとめたとしても意味がわからない。一体なにが起こって、どうなっているんだ。


「落ち着けや、ほれ座って座って」


「お前はなんで俺の部屋で、そんなに、落ち着いてんだっ」


食えない俺に代わって飯まで食いやがってっ。恨みの念をこめべしりと思わず頭をたたくが、それがあたる事はなかった。


 あの桜並木の道での出来事の後、俺の体にいる奴に言われるままに帰宅した。腹が減ったと騒ぐこいつに冷蔵庫を開けさせ、夕飯をレンジでチンさせて部屋に持ってこさせ、食べ終わるまで待っていたら日付が変わりそうな時刻となっている。奴が食っている合間にちょいちょい状況を説明してもらい、話をまとめることに専念した。


「ほ、ほんとに俺は今魂の状態なのか……」


「今更なにいってんだよ。どうみてもわかんだろう」


「鬼に出会った時点で俺の脳みそは働いてねえよ!歩いてる感覚だってあったんだから、そんな、足がないなんて気がつかなかった……」


なんで気がつかなかったかな俺。気絶した直後とか気がついてもよかったよな。魂だけな状態で足先がないなんてべたな話だ。



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