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桜並木にて 03

 違和感を感じたのはそこそこに歩いたときだった。


「?」


 俺はいつの間にこの桜並木の奥に進んでいたのか。なんで入り口にたどり着かない。

 ここの桜並木はちょっとした公園内にあるものだった。公園入り口から、奥にある池まで続く道らしい。といっても、池付近の道は幅がせまい上、桜の根がとろこどころでていることから通行禁止となっているみたいだが。そのため、俺は入り口から少し入ったところで桜を眺めていた。……そこまで探検しに行く興味も気力もなかったからな。だから外に出るのにたいして時間が掛からないはずなのだ。だというのたどり着かない。

 不意に、ものすごく後ろが気になった。立ち止まり後ろを振り返ってみる。ただ淡々と桜の花びらが散っている道並みだった。だけどなぜだかすごく後ろが気になる。どうしてだ?

 自分でも不思議に思いつつ再び前を向き直り、先ほどよりも歩調を上げて進む。ちんたらして夕飯を食べ損ねるのはごめんだ。しかし歩いていくうちに後ろを振り返りたい衝動が大きくなる。というよりも、なぜだか無性に後戻りしたくなってきた。


「まじでなんで……」


 とうとう後ろを振り返らずにはいられず、俺は立ち止まって後ろを振り返った。もちろん、先ほどと大して変わらない風景があるだけと思ったが、


「!?」


後ろから同じ制服の人が走ってきてた。こんな時間に人がいたんだと思っていたが、近づいてくる人の顔が見えてくるとそんなのん気ことは吹っ飛んだ。

 

「俺!?」




 


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